しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』も、どうぞよろしく。

映画『3人、』見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。
ああタンタン

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

年度末。かつてない忙しさと心の落ち着かなさです。深呼吸、深呼吸。

好きなことをして、それで、お金がもらえる。ありがたいことですから、頑張るしかありません。

体だけはこわさないように、よく寝ています。そして深呼吸。

 

先日は息子のクラスで『ちびくろ・さんぼ』を読んできました。今年度最後の読み聞かせでした。文句なしの面白いお話ですからみんなしっかりついてきてくれました。楽しかったです。

別の日には「おはなし講座」に出向いて、受講生OGとして『アナンシと五』のストーリーテリングをしてきました。そして実際のおはなし会での子ども達の様子や、おはなしを覚える時にどういう作業を自分の中でしているのか、なんて話もさせていただきました。この日は今年度の講座の最終日でしたので、受講生の皆さんの、半年の受講を終えての感想も聞くことができ、いつもと違う緊張感と学びのあるとてもいい時間を過ごすことができました。

 

家では毎晩、息子と『月世界探検 タンタンの冒険旅行13』を読んでいます。4ページや6ページずつ読み進めているのですが、これがすごく面白い! 「きゃー、次どうなっちゃうの?!」と言いながら、毎回本を閉じて、寝るのです。我慢できなくてついつい長く読んでしまうことも。

私の住んでる自治体の図書館では漫画を収集しない方針なのですが、タンタンのシリーズは揃っています。こんなに面白かったらねぇ、みんなに読んでもらいたいよね。

 

そしてストーリーテリングの練習としてはアイルランドの昔話の『オイン・オーグと人魚』を沁み込ませ中です。あまりに忙しいので誰かに聞いてもらうのは先になりそうですが、ちびちびと、沁み込ませています。日本の羽衣伝説にとてもよく似ている素敵なおはなしです。

 

息子はもうすぐ1年生が終わります。「教育」について、夫と毎日いろいろ考えています。「特別な教育」も「普通の教育」もなく、様々な教育が世界にはあるのだと思います。家庭がしっかりしていれば、どんな学校に行かせてもその子なりに育つ、という考えもあるかと思います。それはそれでもっともだと思います。でも学校にいる時間はとっても長い。子どもにとっての人生(生活)の中でかなりのウェイトを占めていると思います。そこで受ける影響はとても大きい。だからやっぱりどうでもいいわけではない。改めてしっかり考えています。人生はきっと短い。そしてやり直せない。いや、やり直しはいくらでもできるか。でも子ども時代には戻れないものね。

 

皆さまもよい一日を。

 

| 日々 |
ひなまつりの思い出

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

女の子の皆さん、女の子の日おめでとうございました。

私も今朝息子に「あーちゃん、女の子の日おめでとう」と言ってもらいました。

 

昨日の味噌造りは結局私ひとりで最後までやることになり(「せっかくだから一緒にやろうと思ってたんだけど…、僕はレゴがしたい」と息子に言われてしまい)、少々寂しかったのですが、「女の子の日だからあーちゃんにプレゼントを作ってあげるよ」と、息子がプレゼントを用意してくれました。「おいしいものと、生活に役立つものを」と言って、さささっと物を集めて大きな包装紙で包み、「はいどうぞ」と。

中には、絵本と、エコバッグと、クリアファイルと、折り紙で作ったコースターのようなものと、クッキーが入っていました。なるほど、おいしいものと生活に役立つものだわ、ありがとう、ありがとう、と礼を言いました。

 

夜は家族3人でカンフーを習いに行く日だったのですが、突然息子が車の中で「もう、カンフー嫌なんだよ! やりたくない!」と言い出し、「じゃあ見てたらいいじゃないの」と言ったら「嫌だよそんなの、3人で家にいるのがいい!」と。「そういうのはもっと前に言ってちょうだいよ、今日は行こうって決めたじゃないの、やりたくなかったら見てたらいいのよ」と私が言い、夫も「行ってから向こうでぶーぶー言うのはやめてくれな、先生に失礼だから」と言い、息子は「もう、見てるだけなんてつまらないからしょうがないからやってやるよ!」と言い、はあー、なんでこうなるのよと暗い気持ちで向かったのですが、到着すると、息子はのっけからものすごいやる気を見せて腕をぶんぶん振り回し、足を上げて体の柔らかさを周りに見せつけ、一時間半楽しく稽古したのでした。

 

それで、私は思い出しました。

3年前、息子が通っていた幼稚園で、ひなまつりのちらし寿司をみんなで作った日のことです。

このブログにはアップしていませんが私のメモより。

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(2014.2.28)

山へ迎えに行きその日のことを聞く。

Fは最初「Fのレンコンはご飯に混ぜないでデザートにする」と言い出したそう。みんなで食べていいのか、と訊くと「いいよ」と。さらに「ちらし寿司は作るのはやりたくない、食べるだけがいい」と言い出したらしく、そうしたら年少の他の子たちも「やりたくない」「やだもんね」となびいて、自分で自分の作って来た具だけ食べたいなんて言う子も出だして、そんなら最初からちらし寿司やらなきゃよかったじゃん、と、さすがにもめたらしい。

そのあとやはり年長の子たちが「やろうよ」と引っ張ってくれて、みんなも「やっぱりやろうか」という空気になり、でも最後までFだけが「Fは食べるだけがいい」「Fのレンコンは混ぜないでデザートに」と意見を曲げず、みんなもそれを了承してくれて、やっと山へ向かったと。

そしてシートについて、荷物をおろしたら、Fは「ジャーン!」と言ってエプロンを出し、「ジャーン」と言ってしゃもじを出して、めちゃめちゃやる気を見せ、張り切ってみんなと一緒にご飯を混ぜていたらしい。レンコンも普通に混ぜていたらしい。その前の話し合いはなんだったのか、という感じだったよ、と。

なんといったらよいか…、ちらし寿司を作る、ということと、ご飯を混ぜる、ということが、繋がっていなかったのだろうか。ただなにかに「嫌だ」という意見を言いたかったのだろうか。

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ただなにかに「嫌だ」と言いたかったのでしょうね、きっと。「ちらし寿司を作る」とか「カンフーに行く」のが嫌なんじゃないのよ。ただ「嫌だ」と言いたかったの。これ訳すると、「僕の話を聞いて!」とか「僕に決めさせて!」ってことになるのだろうな。やっとわかってきたぞ。

「この人の『嫌だ』を真に受けてはいけないね」と夫と話しながら帰りました。

 

さあそして、情報解禁!

今年のゴールデンウィークに、夫(佐藤拓道)がマームとジプシーの新作『sheep sleep sharp』に出演します。新宿のLUMINE0(ルミネゼロ)にて。

どんな作品になるのかわかりませんが、夫からいくつか作品の鍵となる言葉を聞き、きっと面白い作品になるのではと(ただの勘ですが)。

頑張って、夫。楽しみにしています。

 

今日は快晴。洗濯物も布団もよく乾きそうです。

皆さまどうぞよい一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
うさこちゃんは永遠

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

こちらは小雨が降ったり、やんだりしています。

 

部屋ではストーブの上で大豆をことこと煮ております。今日は、味噌作り。

乾燥した状態で2キロの大豆。ひと晩水につけただけで3倍くらいにふくれあがりました。

今、家の中が大豆の匂いの湯気でもうもうとしています。

柔らかく煮えたら潰して、麹と塩とよく混ぜて、団子にまるめて容器に投げ入れます。最後の「味噌玉を投げ入れる」ところは、帰宅した息子と一緒にやる予定です。

 

この間、大阪の父と母の誕生会をしに実家へ帰りました。ふたりとも2月生まれなのです。「お好み焼きとおにぎりが食べたい」というリクエストでしたので、それを作りました。前日に滋賀でDJをやったという弟も、睡眠をとったあとにかけつけてくれて、一緒にお祝いしてくれました。息子は持って行った石粉粘土で「おままごとセット」と「ぎょうざ」を作ってプレゼントしていました。

母は71歳になったのですって。びっくりしますが、本人が一番びっくりしているのでしょうね。

戻れないんだなあ、と思う。当たり前なんですけどね。戻りたくても戻れない。私も戻れない。みんな戻れない。だから今を明るい気落ちで生きるしかないんだな。難しい時もありますが。

父は66歳になりました。初めて会った時はまだ20代でした。私は幼稚園に通っていましたから、大きいお兄さんと思っていました。大きいお兄さんが頼れるじいちゃんになりました。私の息子にとっての、頼れるじいちゃんというだけでなく、教育のこと、学校のことなどを考える上でも、頼りになるじいちゃんです。先生をしていましたのでね。

 

先日亡くなられたディック・ブルーナさんの特集を職場で組むことになり、うさこちゃんの掲示物を作りました。作りながら、本当にうさこちゃんはかわいいなと、うさこちゃんのかわいさは永遠だなと思いました。

うさこちゃんも、ピーターラビットも、ムーミンも、ぞうのババールも、おさるのジョージも、くまのプーさんも、絵本や童話の中でちゃんと生きている姿を知ると、とってもとってもとってもかわいく思えますよ。お弁当箱に印刷されているのとかじゃなくてね。

昔のうさこちゃんの形のほうが好き、かわいい、という方がいらっしゃいますが、私は昔のうさこちゃんも最近のうさこちゃんも好きです。同じひとりの作家さんが描いているのだもの。何十年も前の絵と最近の絵が違うのは当たり前で、それぞれ良さがあるのだと思います。昔のだるまちゃんと今のだるまちゃんだって相当違います。私は両方好きです。

今家では『ディック・ブルーナ ぼくのこと、ミッフィーのこと』という本を読んでいます。ブルーナさんが77の質問に答えながら、ご自分の人生について語っていらっしゃいます。どれもあたたかい言葉で力をもらえます。

 

息子と一緒に読んでいるのは、先日買った『ジャングルになったムーミン谷』や、アーディゾーニの『時計つくりのジョニー』、島田ゆかさんの『バムとケロのおかいもの』、ピーター・レイノルズの『てん』、小池昌代さんが編者の詩集『絵本 かがやけ・詩 ひろがることば かんがえるのっておもしろい』です。

 

ああ、あっという間に時間が過ぎてゆく。

もっとゆっくり考えたり感じたりしたい。あ、こないだ息子と粘土遊びをしたのはいい時間だったなあ。

皆さまもよい一日を。

 

| 日々 |
こんな毎日

久保さん、皆さん、おはようございます。

 

今朝起きた時は、気持ちが良いくらいにざーざーと雨が降っていましたが、今は少し晴れ間が出てきました。

 

昨日夕飯を食べていましたら、「僕はあーちゃんと同じ時に死にたい」と息子に言われました。「僕が大人になってもあーちゃん生きててよ」と言うので「頑張って長生きするわね」とこたえ、どちらかが先に死んでしまったらどこのお墓に入るのか、どこで待ち合わせしたらよいのか、という話になりました。

それで結局待ち合わせ場所は決まらなかったのですが、「僕は天国に行ったら僕の息子に毎日夢を見させてあげるんだ、怖い夢じゃなくていい夢を、それで、僕の息子がうまくいかないことがあったら奇跡を起こさせてあげるんだ」と息子が言うので、「あーちゃんはいつもFに対してそういう気持ちだよ」と言ったら、「じゃあ順番に行こう」となにか納得したようでした。「あーちゃんも僕も天国に行ったら、ふたりで僕の息子のところに行けばいい」と。

そうね、そうしましょう、とこたえたけれど、その話を帰宅した夫に伝えたら、「パパの話は一切出てこなかったのか」と寂しい顔をしておりました。ははははは…。あと、実際その時になったら忘れてはならないのが、息子のパートナーの存在ですね。孫のところへ行くのは息子と彼のパートナーであって、おばあちゃんはもうひと回り外周から見守るくらいでよいのでしょう。夫と一緒にね。

 

寝る前には中村光児さんの『ゴム銃オフィシャルガイドブック』の一部を読み聞かせして、息子を寝かしつけました。

 

と、そんな昨日でしたが、今朝の息子は、ちょっとしたこと(昨日作った自作の吹き矢がうまく飛ばなかった)で腹を立て、「もう! こんな時間になっちゃった! 全部あーちゃんのせいだ! あーちゃんのバカ! バイバイ!」と言い捨てて学校へ行きました。

生きていると色々なことがあるのだなあ。すれ違うだけのあの人も、この人も、何も言わないけれどきっとそれぞれに色々なことがあるのだなあ。

こんな毎日でありがたいことよ。

 

さ、勉強しよう。レポート書こう。

 

皆さまもどうぞ良い一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
ほんまにありがとう

久保さん、皆さん、こんばんは。

 

今日は、雨が降っています。

 

朝はやはりぎゃーぎゃー大騒ぎの末にやっと学校へ行った息子でしたが、帰りはお友達のE君ときゃあきゃあ言いながら帰ってきました。そして「たたかいごっこ」をしたり、ここにはとても書けないようなひどい言葉でお互いをけなし合ったりして遊んでいました。

おやつの時間には、「E君、いつもありがとうな、いつもぼくが楽しくいられるように遊んでくれてありがとうな、いつもありがとう」と息子はしみじみ言っていました。先週E君が遊びに来てくれた時にも、「E君、いつもありがとう、ほんまにありがとうな」と息子は繰り返していて、E君は小さな声で「うん…」と言っていました。

 

イノシシ肉、我が家では少しずつ食べています。

残念なことに豚肉が息子の肌に悪さをしていることがわかり(牛も良くないらしいのですがもともと買わないので悪さをするかどうかわからない)、イノシシ肉も、やはりがっつり食べるとアトピーが悪化するので、たまーに、ほどほどの量を食べるようにしているのです。

先週E君一家が遊びに来てくれた時には、首まわりの肉を使ったイノシシカレーを作ってみんなで食べました。おいしかった。丁寧にアクをとったので、夫が「クセがなさすぎて物足りない」と言っていました。

喜んでイノシシ肉を受け取って下さった奈良のGさん宅では、もも肉をキムチ鍋にして下さったとのこと。おいしく調理してくださってありがたいです。

イノシシ解体の機会を与えて下さったSさん宅では、シシカツやシシバーグにされているのだそうです。娘のHちゃんが、「I like daddy's wild boar cheese hamburger!」と言っていました。おいしそーう。

 

しばらく体に沁み込ませていた『ひとつぶのサッチポロ』を、先日、会の人たちに聞いてもらったのですが、内容とか、出来とかとは関係なく、必要な条件が整わなくて、予定していたおはなし会では使えないことが判明しました。残念だけれどしょうがない。学校でやればいいんじゃないの?と皆さん言ってくださいました。

家では、イチンノロブ・ガンバートルさんの『りゅうおうさまのたからもの』や、角野栄子さんの『サラダでげんき』、とりやまみゆきさんの『あれこれたまご』を最近読んでいます。『りゅうおうさまのたからもの』は『トヤのひっこし』と同じくバーサンスレン・ボロルマーさんが絵を描かれています。綺麗です。

今日は久しぶりにブックオフに行き、『ジス・イズ・アニメーション パンダコパンダ 新装版』と、『ジャングルになったムーミン谷』『たこをあげるひとまねこざる』を買いました。図書館へ頻繁に行くようになってからあまり本を買わなくなりましたが、図書館に置いてもらえない種類の本は、気に入ったら買わないといけません(『ひとまねこざる』シリーズは図書館にありますけどね)。

 

勉強は少しずつ。今日は財務会計の概念フレームワークとか、企業会計原則の一般原則と重要性の原則というのについて学びました。何かを学ぶ時にそれが何かの役に立つとか立たないとかそういうのはもう考えなくなりましたね。「難しい」と頭を抱えることはありますけど、ぼんやりとでもわかってくるとどんな勉強も楽しいものです。でもこういうことでほんとに脳みそはくたびれますから、勉強の合間に「あーちゃん将棋やろうよ!」と息子に誘われると困ってしまうのです。将棋もとっても脳みそ使いますから休んだ気がしない…。脳みそ使わなくてもいい遊びに誘って〜とつい言ってしまいます。

 

さあ早寝してまた明日も頑張ります。

皆さまおやすみなさい。良い夢を。

 

| 日々 |
あさになったのでまどをあけますよ

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

寒いですねえ。

こんな日は、生姜を効かせたイノシシ汁ですよ。

 

昨日はまたおはなし会をしてきました。最初にストーリーテリングで『かたやきパン(イギリスの昔話)』を。そのあと絵本『マトリョーシカちゃん』と『ゆげ』。最後に詩『うんちのゆげ』というプログラムにしました。

4歳から7歳までが対象のクラスでしたが、来てくれたのが6歳と7歳の女の子だったので、『かたやきパン』ではちょっと物足りなかったかなあ、と反省。日によって、4歳の子が多い日もあれば、7歳の子が多い日もあるので、どちらにも楽しんでもらえるおはなしをやはり選ばなければいけない。難しい。

そういう意味では写真絵本の『ゆげ』はかなり広い範囲の子供達に楽しんでもらえる気がします。自分の生活の中にありますからね。曇ったガラス戸に絵を描くとか、ご飯の時いつもお父さんのメガネが曇るとか。昨日は「どうしてアイスとか冷たいのから出るのも『ゆげ』なの?」と質問されたので、「あったかいから白く見えるわけじゃなくて、あったかい空気と冷たい空気が『こんにちは』と出会うと白く見えるのよ、だからアイスの周りの冷たいのとお部屋のあったかい空気が出会うとやっぱり白く見えるんだね」という話をしました。

『うんちのゆげ』は、難しいんだよなあ…。すごくいい詩なんですけど、子供達は「うんち」には反応しても「うんちのゆげ」に「おお」とは思わないんだよなあ。いや、子供が書いた詩なので書かれた本人は「おお」と思ったに違いないんですけど、その「おお」がうまく私から伝えられていない感じがする。また考えます。

 

こんな感じで、まだまだ経験が浅く、未熟な私ですが、こないだは嬉しいことがありました。

息子のクラスで荒井良二さんの『あさになったのでまどをあけますよ』を読んだのですが、詩のような、この絵本の文章を、いつのまにか、ふわっとみんなも声を合わせて、最後まで一緒に読んでくれたのです。

「あさになったので まどをあけますよ」「やまはやっぱりそこにいて きはやっぱりここにいる だからぼくはここがすき」「きみのまちははれてるかな?」「あさになったので」「まどをあけますよ」

「みんなで読もうか」と誘ったわけではないのに、美しい絵と文字に惹きつけられるように、柔らかい声で一緒に読んでくれて、しかもみんなとてもいい顔をしていて、なんだかじんと来てしまいました。

この絵本、私は大好きなんですけど、読み聞かせに適しているかどうかはよくわからなくて、下手したら「えーこれだけ?」って言われちゃうんじゃないかなあ、どうかなあと思いながら持って行ったのです。でもとてもいい時間になって、よかった。

美しい景色がたくさん出てくる絵本で、私にとっては「あ、これ奈良だ、私の住んでるところ」と思うページがあるのですけど、「あ、これ沖縄や!おじいちゃんの住んでる沖縄や!」と声をあげていた子もいました。確かにそのページの絵は沖縄の景色のようでした。今まで気づかなかったけど。たくさんの人にとっての懐かしい風景が出てくるのですね。素晴らしい絵本なのだなあとあらためて思いました。

 

この『あさになったのでまどをあけますよ』の前には、二宮由紀子さんの『いただきまーす!』も読みました。こちらも荒井良二さんの絵です。

イノシシを解体しに行った日、息子は学校を早退したのですけど、クラスの子に「どこ行くの?」と訊かれ、私が「イノシシを包丁でこうしてこうして…」という話をしたら、「ちょっとこわい」と言った子がいたのです。なので、「みんなもお肉食べてるよね?」ということをわかってもらうために持っていったのが、この『いただきまーす!』です。

荒井良二さんのタッチですから、全く写実的ではないのですけど、精肉工場の様子が非常によく描かれています。「ほら、この端っこに牛が見えるでしょ、この牛は多分まだ生きてるよ、それでこの人たちは牛を殺す係の人だね、それで殺しちゃったら牛は重いから、人間では運べないんだね、こんな風にぶら下げて機械で運ばれて…、この人たちは牛の皮を剥ぐ係の人だね、それでこの人たちはほら、お腹に手をつっこんで内蔵取ってるね、それで取った内蔵をこっち側で他のものに加工してる人たちがいるね…」なんて話ができるくらいに、ほんとによく描かれているのです。

それで、非常にシンプルな文章で、みんな何かを食べて生きていることを伝えてくれます。こちらもすごく良い絵本。「『こわい』って思ったんは知らなかっただけやねん」と一番前に座っていた女の子が言いました。

 

こういう時間は宝、そしてまだまだ精進しなくてはいけませんが、私は財務諸表や組織のマニュアル作り、企業の海外進出なんかについても勉強をしなければならなかった。頑張る。あと一年で卒業する。

 

昨日はバレンタインプレイベントとして、夫がチーズケーキを、息子がチョコ菓子を作ってくれました。ありがたいわあ。

皆さまも良い一日を。

 

| 日々 |
うつくしいいのしし

久保さん、皆さん、こんばんは。

 

もう遅いので、短めに。

 

今日は、息子と一緒に、イノシシの皮を水にひたして、出して、皮の裏にくっついている脂肪をこそげ落として、お湯と洗剤で洗って、そのあと塩とミョウバンを水に溶かした液に漬けました。今、皮鞣しに挑戦中。

 

そう、捌いてきたんです。

 

1歳の若いイノシシ君でした。お友達のSさんに手ほどきを受け、難しいところや力が必要なところはSさんにやってもらいながら、私も皮を剥ぎ、肉を切り分けてきました。

息子も少しだけ手伝っていましたが、内臓を取り出す時になって「くさい〜〜〜」と逃げてしまいました。

開いたお腹を見た時まず目に飛び込んできたのは、胆汁の黄色でした。腸はぎゅうぎゅう詰めだった。なんでこんなに長くなってしまったのかしら腸は。心臓は思っていたよりずっと小さくて、こんなので生きていられるのかと驚きました。

胃の中身を出すときは少し臭かったけど、お腹を開ける時に内臓を傷つけないようにSさんが気をつけてくれたので、お肉自体は、臭くないのです。皮に脂肪を残さないように薄く剥がしていくのが難しかったけれど、「上手いね」と言われ調子に乗ってどんどん剥いでいきました。

こういうのは、疲れるようで、疲れないのです。体は痛くなるけど、しんどくはないのです。

すごいなあ、すごいなあ、と、イノシシの体を見て感心するばかりでした。

肉を食べさせてもらう、感謝の気持ちももちろんあります。

でもこの、きれいな若いイノシシが、本当だったら、山で好きなだけ走り回って、年老いてから死んで欲しかったという気持ちもあるのです。横たわっている姿を最初に見た時に、「お前、なんで罠なんかにかかっちゃったのさ」と、思ってしまった。

かなりの数のイノシシやシカを人間が殺さなくてはならないのは、オオカミがいなくなってしまった(人間が絶滅させてしまった)からだと言われていますね。

本当ならイノシシは山で、私たちは里で、別々に生活して、私はお金を払えば食べるお肉買えますから、わざわざイノシシを捕まえてこなくてもいいわけですけど、イノシシを減らさなくてはならない事情があり、それで罠にかかったからせっかくだからそれを捌くところを見てみたいという気持ちと、実際にやってみたらただただその生きものの不思議さに感心して興奮してしまうし、お肉はおいしいし、でもやはりまだまだ山で生きてて欲しかったという気持ちもあるし、と、自分の中で、全然筋は通らないのです。

でもやらせてもらえてよかったと思います。ありがとうありがとう。

 

焼肉も、猪骨ラーメンも、肉団子も、とってもおいしかったです。

 

持ち帰った肉は、小さく切り分けて、今冷凍庫に入っています。

これがねえ、誰かに差し上げるのがこんなにハードル高いなんて思いませんでしたよ。

「いやーよう食べん」「お気持ちだけでありがとうございます」という方が、いらっしゃるのですね。軽く「ひかれる」んです。

でもわからないでもないです。

私も、自分がどうして今こういうことが平気で(どちらかというと「好き」で)いるのか、わからないです。20年くらい前の私だったら「うわー無理」と思ったかもしれない。

でもこの場所で、一緒に生きているものを、私たちは食べている、本来。生きているものはみんなとても不思議な形をしていて、どれも美しくて、尊いんだけど、その尊いものどうし、みんなほかの生きものを食べて、生きている。そういうことが少しずつわかってきたんだろうな。

美しいイノシシを食べて、おいしいと思って、でも生きてて欲しかったと思うのは、やはり筋が通ってるかな。

 

毛皮は、息子が「チョッキにしたい」と言っています。うまくいくかな。毛皮だけがあって、その中に肉が包まれていないのは、少しギョッとするんですよ。鞣しの作業をしているうちに、慣れてくるかな。

 

さあ寝なくては。

試験は無事3つ終わりました。まだまだ道のりは長いですが。

返却されたレポートの講評欄に「在学生の皆さんへ」と先生からのメッセージが書いてありました。ひとりで勉強する通信教育部の学生に向けて、あたたかい励ましのお言葉でした。頑張る。

 

皆さまおやすみなさい。よい夢を。

 

| 日々 |
沁みこませる

久保さん、皆さん、おはようございます。

 

3つある試験のうち2つが終わり、ちょっと疲れてきました。

健康を損なわないように、そして適度に楽しいことも残しつつ、でもそれほどさぼらずにやってきたのですけど、このペースでは2年で大学を卒業できそうにない…。

自分の年齢のことや生活のことなど考えると、ほんとは最短で卒業したいのですけど、予定通りにはいかないものですね。

もう少し「なりふり構わず」な感じでやればいいのかもしれないけど、心身ともにもたないし、家族にも迷惑がかかるからなあ。

そう、家族で楽しく過ごす余裕は、残しておかなきゃいけない。最近息子に、「あーちゃんと一緒に作ったドーナツ、おいしかったねえ」「うちでつくったおかき、おいしかったねえ」と言われることがあって、そうか、以前はそんなこともしてたんだなあと、懐かしく思い返していたのです。

私だけでなく、息子も小学校に行くようになって忙しくなったから、一緒に台所に立つことがめっきり少なくなりました。味噌造りはまた、一緒にやりたいな。材料はもう買ってあるんだ。

 

脳みそは、大学の勉強で目一杯使っている感じがするんですけど、それとは別に、体に沁みこんでいくといいなと思っているのが、家族で習い始めたカンフーです。カンフーの中でも、八卦掌というのをやっています。先生といろいろお話しするのも楽しい。この間はニューヨークで911のテロを体験された時の話を聞きました。そしてイノシシの解体の話も聞けました。

あと英語も練習中。近所のMさん(アメリカ人)とせっかく顔見知りになったので、もっとちゃんと話がしたくて、10年前の「英会話入門」のCDを聞いています。ほぼ聞き流してるだけ(リピートもするけど)。前日聞いた単語の意味を忘れてしまっていても、いちいち落ち込まない。こうするうちにいつか沁みこんでいくだろうと期待しつつ。

あとストーリーテリングの練習も、今は沁みこませ作業中。ぽろぽろ間違っても、気にしない。今はアイヌの昔話『ひとつぶのサッチポロ』を練習中です。誰かに聞いてもらう前にはちゃんと集中して取り組みますけどね。でも今は沁みこませてるだけ。その間にいろんな景色が見えてくる。今朝も布団の中で思い返していたら、今まで気づかなかった主人公の心の動きに気づいて「お」となりました。

とにかく、脳みそを使った「集中!」みたいなのは、大学の勉強だけにして、あとのことは、脳みそ以外のところでやって、沁みこんで行くのを期待しているんです。夫に話したら「それ脳みそも使ってるよ」と言われましたけどね。

 

息子はふじもとみさとさんの『ひみつのきもちぎんこう』という本を図書館から借りて来ました。意地悪なことや不親切なことをすると黒いお金が、誰かに優しくしたり努力をしたりすると銀のお金が貯まるという銀行があって、通帳が黒いお金でいっぱいになると「いい心」が消えてしまうんですって。あと黒いお金が一枚たまると通帳がいっぱいになってしまうと言われて「どうしよう」と焦るゆうたくんのお話しです。

悪い行いをするのがいけませんよという話ではなく、「本当はそんなことしたくないのにしてしまう」という気持ちをどうすればよいのか、というお話です。

息子はこの本を学校の先生に読んでもらったのだそうです。それでもう一度読みたくて、図書館からも借りて来たのです。いろいろ感じることがあったのでしょう。成長してるんだなあ(涙)。

 

さあ脳みそ使って商業学の勉強です。

皆さまもどうぞよい一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
きっと大丈夫だから

久保さん、皆さん、おはようございます。

久保さん、フランスパン先輩のインフルエンザはもうすっかりよくなられたのでしょうか。お大事になさってくださいね。息子のクラスは1年1組なんですけど、1年2組と3組がインフルエンザで学級閉鎖、5年生は学年閉鎖だそうです。皆さんあたたかくしてね。

 

で、我が家の息子は今朝も「行きたくなーい」とひいひい言っていましたが夫と一緒に家を出ました。

学校でも楽しくしてるみたいだし、家でも楽しく過ごしてる。でも家を出る直前になると嫌になっちゃう。今まで幼稚園も保育園も「行きたくなくて泣く」なんてことはなかったので、こちらも面食らってるのですけど、きっとね、周りが見えて来て、周りからも自分が見えている、ってことに、気づいてきたんですね。

「鏡を見ると自分がすごく変な顔だと思う、クラスの中で一番変な顔だ」「僕は学校で一番背が低いから世界で一番背が低い」「僕みたいな傷だらけの人(←アトピーで)と結婚する人なんていない」なんて言ってます。

学校を休んだら休んだで、「休んでたからいじめられるかなあ」「遅刻して行ったらいじめられるかなあ」と心配しています。

でも四六時中こんなことを言ってるわけじゃなくて、ほとんどの時間は元気に遊んでいるので、ふと、こんなことを思うことがある、っていう程度なんだと思うのですけど。

 

こういうのは程度の差や年齢の違いはあってもたいていの子は経験することなんじゃないのかな。

息子と同じクラスのT君(いつも面白いことをしてみんなを笑わせている)も、家では「学校で友達と何をしゃべればいいかわかんない」と泣いているとお母さんが言ってたし。

私自身が小学校3、4年生くらいの時にも、とても笑顔が素敵でみんなから好かれていたKちゃんに、「自分だけが変なんじゃないかと思うことがある、みんなから嫌われてないか心配」と相談を持ちかけられたことがあるし。まあその時は正直、自分よりもはるかに素敵な女の子にそんなこと言われて私はどうすりゃいいのよ、と思いながら「そう思う時ってあるよね」とかなんとか言ったと思うのですけど。

 

息子の場合も、実際に何か大きなトラブルがあるわけではなさそうなので、できるだけ休ませずに、「ほら、大丈夫だったでしょ」「なんとかなったでしょ」「楽しいこともあったでしょ」の経験を増やしていくしかないのかな。

ほんとはね、イノシシの解体を見るチャンスがあったのですよ、今日。でもこの状況で、「休んでいいからイノシシ見に行こう」とこちら側にひっぱるわけにもいかず、学校の方に行かせたのです。見たかったけどね、解体。

 

先生は、「これからはFちゃんが何時に来ても先生怒らないって約束する」と言ってくれて、これはほんとにありがたい。「もうちょっと早く来て欲しい」とずっと言われていて、それもプレッシャーだったようなのです。

あと私からは、「これからは学校が休みたかったらただ『熱が出た』って電話しようね、『行きたくないみたい』って言っちゃったら先生迎えに来ちゃうからさ」と言ってあります。「そんな嘘ついたら地獄に落ちない?」と息子は心配しているので、「そんなことくらいでは地獄に落ちないわよ」と言って「嘘も方便」について説明しました。

ね、こうやって、自分に合ったやり方で学校に行けばいいじゃないさ。音読の宿題だって、つまんないと思うなら自分の好きな本を読めばいいんだよ、と言ったら今朝は『かいけつゾロリ』を音読してました。真面目なのよね、基本的に。音読自体やりたくなかったらやらなくていいんだよ。やらなくてもサインしといてあげるわよ。

 

これからずっと、ずっと、子は子で、親は親で色んなことを悩みながら生きていくのだろうなあ。ただかわいがってればいい時期は終わったのだ。まだ今は悩みを打ち明けてくれてるけど、そのうち何も話してくれなくなるのでしょう…。

 

さあ私は勉強勉強。試験が3つ控えています。ほんとは4つだったけど、ひとつはレポートが間に合わなくて来月に回しました。全然計画通りにいかない。しょうがない。時間がかかってもやるしかない。今回は商業学と会計学の試験です。もう何でも来い!

 

日差しがあたたかいです。春近し。皆さま楽しい一日を。

 

| 日々 |
人生にはいろいろなことが

久保さん、皆さん、おはようございます。

 

今日は日差しが暖かいです。

 

息子は今朝も「学校行きたくない」と言っていましたが、先生が迎えに来てくれて、私もなんとか励まして、泣きながらですが、行きました。

なんだかなあ。

学校つまんないな、と思い始めると、嫌なことがいっぱい頭に浮かんで、体じゅう嫌な気持ちでぱんぱんになっちゃうので、自分で悪いおまじないをかけてはいけないよ、きっと大丈夫のおまじないをかけよう、楽しいことはきっとあるし、自分で楽しい場所にもできるから、という話を、家ではしています。

先生はかなり強引なタイプなんです。「理屈じゃなくやらなきゃいけないことはやらなきゃいけないからね!」という先生で、「このままではずるずる不登校になるよ、お母さん」と、今日も無理やり連れて行った感じで、そういうところが息子は嫌なんだろうなあと(もちろん私もいい気持ちはしない)。先週休んだらその休んだぶんのプリントや課題を、登校したら休み時間にもやらせたりするような先生なのです。

でもその先生の「私の長年の教師経験」というのを全く信用してないわけではないし、学校を全否定するつもりもないし、他にもっと楽しそうな学校が近所にあるわけでもないので、なんとか、地域の学校に通うメリット、良いところを見つめて、ありがたく利用して、「学校にも行く生活」をエンジョイしてもらいたいものだなあと思うんですよ。面白くないこと、「なんじゃそりゃ」と言いたくなるような面倒くさいこと、たくさんあるけれど。

 

あとね、先ほど思ったのは、もうこれからは、「今日は休みたい」と言われたら、「行きたくないらしい」とほんとのことを先生に言わずに、「熱があるので」とだけ言って休ませればいいんじゃないのかと。そうすればまた、けろっとして学校に行けるのかもしれないし。いつでも先生に本当のことを言う必要はない。

 

私自身、小学校や中学校は嫌で嫌でたまらなかったので、息子の気持ちはよくわかるのです。「嫌でも行くのよ」というだけでは、やっぱり、「無理やり行かされた、嫌だった」という思いしか残らないと思うので、「どうしたら今よりちょっとでも楽しい毎日になるだろうか?」と考えられるように、手助けしたいなあと思う。

2学期までは楽しく通っているように見えたので、「なんか細かいこともあんまり気にしない子みたいでよかったわー」と気楽に考えていたんだけど、実はいろいろ気にしていたみたいで、嫌だなあ、の気持ちが積もり積もっての、今のようです。

「人生には楽しいことも嫌なこともあるんでしょ、それはわかるんだよ」と息子は言っています。悩める7歳をなんとか支えたいものだなあ。

 

さあ、私は勉強もしなくちゃいけません(私の勉強を)。また月末は試験です。

息子はどんな顔して帰ってくるのかなあ。

皆さまもどうぞ楽しい毎日をお過ごしくださいね。

 

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