しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』も、どうぞよろしく。

映画『3人、』見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。
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目に焼き付けて

久保さん、皆さん、おはようございます。

 

外は霞んでおりますが、日差しは強くて、今日も暑くなりそうです。

 

朝起きて、窓の外を見る。窓の外って言っても、わざわざ窓を探して目を向けるということをしなくても、外の景色が勝手に目に飛び込んできて、今日の山はどうだい、くっきり見えるかい、低いところに雲がかかっているね、どんよりしているね、遠く葛城山まで見えるね、鳥たちが鉤型に並んで飛んで行くね、なんてのを、当たり前に楽しめる日々を過ごしてきたので、この家から離れるのは本当に切ない。少し見下ろせば町が見え、田畑が見え、川が見え、車が走っているのが見え、電車が駅へゆっくりゆっくり向かって停まるのが見える。あちこちから野焼きの煙。夜は山の斜面に建つ家々の明かりがぽつぽつ見え、飛行機の明かりがゆっくりと移動していくのが見える。夏にはあっちからもこっちからも花火が上がる。晴れた日にはたくさんの星が、東からのぼって西へ動いて行くのが見える。お月さんもそう。東の山の向こうからのぼって西の山の向こうへと沈む。満月の夜はベランダが白く光って、部屋の中までうっすら明るい。

残念だけどさよならだ。

 

夫は「またいつか戻って来ようよ」と言ってくれますが、「そんなの面倒だから嫌だ、どうせまた引っ越すなら新しい場所に行きたい」と私は言っています。

今度の家も、住んでいるうちにきっと好きになると思うし。

 

息子も最近はよく、「ちょっとマンションの中を探検しようよ、僕覚えておきたいから」なんて言っています。「よーく目に焼き付けといて」と私が言うと、「こわっ」と言います。こないだも往馬大社の火祭りを見に行った帰り、「ちょっと神社の中を探検しようよ、僕覚えておきたいから」と言うので「はい、よく目に焼き付けといて」と言ったら「こわっ」と言っていました。

 

お月見の日はお団子を作ってお供えして、そのあとみたらし団子にして食べました。おいしかったしすごく簡単だった! もうこれからはお団子食べたくなったら家で作ります。

 

ベランダにある植木のうち、シダ類数種と、アメジストセージと、朝顔が勝手に寄せ植えになってしまっている鉢があり、どれが生き残るのかと静かに見守っていましたら、仲良く共存してさらに隙間からサルスベリが出てきました! いったいどこからやってきたのでしょう。

高いところにアメジストセージの濃い紫色の花が咲き、中段にうす紫の朝顔の花が、そして下の方に鮮やかなピンクのサルスベリの花が咲いて、ぐるっと周りをシダ類が囲むという、まあなんて素晴らしい寄せ植え。直径20センチの鉢の中でみんな仲良くやっている。ほかの鉢はこうはならないのですよ。不思議ね。

 

いよいよ選挙、という空気を感じ取り、息子が「日本はこうなる、っていうのはいつ決まるの?」と訊いてきました。「ひとつ決まったらずーっとその通り、っていうわけじゃなくて、よくなるようにみんなでずっと考え続けて話し合いをしていくのよ」という話をしました。戦争になったらどうしよう、あーちゃん死なないで、と言って息子は泣いてしまった。大丈夫大丈夫と言って寝かしつけました。

 

さあ動き出そう。

皆様もよい一日をお過ごしください。

 

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