しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』も、どうぞよろしく。

映画『3人、』見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。
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あさになったのでまどをあけますよ

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

寒いですねえ。

こんな日は、生姜を効かせたイノシシ汁ですよ。

 

昨日はまたおはなし会をしてきました。最初にストーリーテリングで『かたやきパン(イギリスの昔話)』を。そのあと絵本『マトリョーシカちゃん』と『ゆげ』。最後に詩『うんちのゆげ』というプログラムにしました。

4歳から7歳までが対象のクラスでしたが、来てくれたのが6歳と7歳の女の子だったので、『かたやきパン』ではちょっと物足りなかったかなあ、と反省。日によって、4歳の子が多い日もあれば、7歳の子が多い日もあるので、どちらにも楽しんでもらえるおはなしをやはり選ばなければいけない。難しい。

そういう意味では写真絵本の『ゆげ』はかなり広い範囲の子供達に楽しんでもらえる気がします。自分の生活の中にありますからね。曇ったガラス戸に絵を描くとか、ご飯の時いつもお父さんのメガネが曇るとか。昨日は「どうしてアイスとか冷たいのから出るのも『ゆげ』なの?」と質問されたので、「あったかいから白く見えるわけじゃなくて、あったかい空気と冷たい空気が『こんにちは』と出会うと白く見えるのよ、だからアイスの周りの冷たいのとお部屋のあったかい空気が出会うとやっぱり白く見えるんだね」という話をしました。

『うんちのゆげ』は、難しいんだよなあ…。すごくいい詩なんですけど、子供達は「うんち」には反応しても「うんちのゆげ」に「おお」とは思わないんだよなあ。いや、子供が書いた詩なので書かれた本人は「おお」と思ったに違いないんですけど、その「おお」がうまく私から伝えられていない感じがする。また考えます。

 

こんな感じで、まだまだ経験が浅く、未熟な私ですが、こないだは嬉しいことがありました。

息子のクラスで荒井良二さんの『あさになったのでまどをあけますよ』を読んだのですが、詩のような、この絵本の文章を、いつのまにか、ふわっとみんなも声を合わせて、最後まで一緒に読んでくれたのです。

「あさになったので まどをあけますよ」「やまはやっぱりそこにいて きはやっぱりここにいる だからぼくはここがすき」「きみのまちははれてるかな?」「あさになったので」「まどをあけますよ」

「みんなで読もうか」と誘ったわけではないのに、美しい絵と文字に惹きつけられるように、柔らかい声で一緒に読んでくれて、しかもみんなとてもいい顔をしていて、なんだかじんと来てしまいました。

この絵本、私は大好きなんですけど、読み聞かせに適しているかどうかはよくわからなくて、下手したら「えーこれだけ?」って言われちゃうんじゃないかなあ、どうかなあと思いながら持って行ったのです。でもとてもいい時間になって、よかった。

美しい景色がたくさん出てくる絵本で、私にとっては「あ、これ奈良だ、私の住んでるところ」と思うページがあるのですけど、「あ、これ沖縄や!おじいちゃんの住んでる沖縄や!」と声をあげていた子もいました。確かにそのページの絵は沖縄の景色のようでした。今まで気づかなかったけど。たくさんの人にとっての懐かしい風景が出てくるのですね。素晴らしい絵本なのだなあとあらためて思いました。

 

この『あさになったのでまどをあけますよ』の前には、二宮由紀子さんの『いただきまーす!』も読みました。こちらも荒井良二さんの絵です。

イノシシを解体しに行った日、息子は学校を早退したのですけど、クラスの子に「どこ行くの?」と訊かれ、私が「イノシシを包丁でこうしてこうして…」という話をしたら、「ちょっとこわい」と言った子がいたのです。なので、「みんなもお肉食べてるよね?」ということをわかってもらうために持っていったのが、この『いただきまーす!』です。

荒井良二さんのタッチですから、全く写実的ではないのですけど、精肉工場の様子が非常によく描かれています。「ほら、この端っこに牛が見えるでしょ、この牛は多分まだ生きてるよ、それでこの人たちは牛を殺す係の人だね、それで殺しちゃったら牛は重いから、人間では運べないんだね、こんな風にぶら下げて機械で運ばれて…、この人たちは牛の皮を剥ぐ係の人だね、それでこの人たちはほら、お腹に手をつっこんで内蔵取ってるね、それで取った内蔵をこっち側で他のものに加工してる人たちがいるね…」なんて話ができるくらいに、ほんとによく描かれているのです。

それで、非常にシンプルな文章で、みんな何かを食べて生きていることを伝えてくれます。こちらもすごく良い絵本。「『こわい』って思ったんは知らなかっただけやねん」と一番前に座っていた女の子が言いました。

 

こういう時間は宝、そしてまだまだ精進しなくてはいけませんが、私は財務諸表や組織のマニュアル作り、企業の海外進出なんかについても勉強をしなければならなかった。頑張る。あと一年で卒業する。

 

昨日はバレンタインプレイベントとして、夫がチーズケーキを、息子がチョコ菓子を作ってくれました。ありがたいわあ。

皆さまも良い一日を。

 

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