しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』も、どうぞよろしく。

映画『3人、』見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。
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『friends after 3.11』
録画していた岩井俊二監督の『friends after 3.11』を見ました。スカパーの無料放送の日だったので見ることができました。
放映前、岩井俊二さんはツイッターでこのように書かれています。

「新作完成!十数人の「友達」が登場します。藤波心・後藤政志・鎌仲ひとみ・田中優・山本太郎・上杉隆・武田邦彦・岩上安身・飯田哲也・小林武史・北川悦吏子・吉原毅・清水康之・小出裕章。本編の中で彼らについての説明は限りなくゼロ。できるだけ予習しといてください。」

この出演者の方々の名前を見て、ピンとくる方はほとんどの名前にピンとくるだろうし、ピンとこない方はほとんどの名前にピンとこないのかもしれません。
私はほとんどの方のお名前を震災後に知って、いろいろな形でネット上で追いかけてきました。ツイッターでフォローしたり、ブログを見たり、お話をされている姿をYouTubeで見たり。

映画の中でそれぞれの方の言葉は今までになく重く心に突き刺さり、途中まではなんとかこらえていたのですが、小出裕章さんと松田美由紀さんのやりとりを見ていたら涙が止まらなくなってしまいました。なんだかもう、今までなんとか保ってきた冷静さなんてものは簡単に打ち破られてしまった。この小出裕章さんのインタビューの場面はこちらで見ることができますので映画をご覧になってない方はぜひ見てみて下さい。

この出演者の方の名前を見て最初意外だったのは北川悦吏子さんのお名前でしたが、その北川悦吏子さんの、すごく身近な、多分たくさんの方が思ったであろう普通の感覚のことを話していらっしゃる姿もとても印象的でした。
飯田哲也さんの「10年のスパンで考える」という言葉も重かったし、城南信用金庫の吉原毅理事長の「企業は損得ではなく志を持つべき」という言葉にも心を打たれました。そして上にお名前は載っていないけどマレーシアの映画監督タン・チュイムイさんの必死の訴えも迫ってくるものがありました(ここの部分も動画がありました。こちらでご覧になって下さい)。
この映画で初めてお名前を知ることになった清水康之さん(ライフリンク代表)のお話も衝撃的でした。日本では毎日90人近くの方が自殺で亡くなっていること、これは先進国の中ではトップクラスであること、日本よりも自殺率が高い国は旧ソ連や東欧の、突然価値観ががらっと変わってしまった国々に住んでいる人たち、そして自殺率1位の国はベラルーシであること。

そして、このような方々のインタビューの他に、被災地を訪れた映像があり、津波で破壊された町のこと、亡くなった方達のこと、家族や家を失った方達のこと、そのことと、放射能のことだけに振り回されている今の自分のこと、もちろん放射能の被害はとてつもないものでこれからも考えないわけにはいかないけれど、それどころではない人たちがいること、その前に突然失われたたくさんの命があること、そういうことが、次々と、それこそ津波のように襲って来て、見終わった後、どう言葉で表したらよいか、ただただ苦しく、でも子ども達のために少しでも良い未来を残さなければいけない、鎌仲ひとみさんのおっしゃっていた「本当の豊かさ」を探してこれからも突き進まなければいけない、と、とにかく震える思いで、でもどうしても、一人でも多くの人に、チャンスがあれば見ていただきたい映画なので、こうして書いています。

岩井俊二さんは「全身全霊で作りました」と書かれています。本当に、全身全霊が伝わってきます。出演されているすべての方の全身全霊も伝わってきます。素晴らしい映画ですがこのような映画が生まれなければいけなかったこの現実がとても悲しい。皆さん機会があればぜひご覧になって下さい。
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