しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』もどうぞよろしく。

映画『3人、』原宿VACANTでの上映終わりました。
皆さまありがとうございました。
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あの人の気配

久保さん、皆さん、おはようございます。

しとしと雨の奈良です。

 

師走に突入しましたね。

昨日我が家では、息子がサンタさんの気配を敏感に感じとり、大騒ぎをしていました。

「夜中にシャンシャンって音が遠ざかっていくのが聞こえた」「ほったらかしにしてたはずのプーさんが片付けられてる」「こびとの人形(2体)がいつの間にか手を繋いでる」そして、「僕たちと違う感じの毛がプーさんについてた!」と。そしてその問題の毛を日向に置いて観察し、「この毛、動いてる!持ち主のところに帰りたがってる!」と。

そろそろサンタさんの見回りの時期なんじゃないの、と私が言うと、息子は慌てて部屋を片付けて、夜は「さんたさん」と「きんたきん」(ふたりはともだち)に手紙を書いていました。

来てくれるといいですね、クリスマス・イブの夜。

 

朝も、夕方も、真っ暗で、これが冬至過ぎまでしばらく続くのかと思うと嬉しいです。こういう「暗さが嬉しい」というのは、息子が今の学校に編入してから知ったことです。暗闇の中、ストーブやロウソクの火が揺れているのはとても美しいです。

最近は、まだ真っ暗な中起きて、夫と息子と3人でお弁当や朝食の支度をしています。

夫は調理担当、具材を切ったり鍋をふるったり。私はパンケーキのタネを作ったりお弁当の中身を詰めたり洗い物したり。息子は布団をたたんだりコーヒーを淹れたり食卓の準備をしたり。

もちろん最初の頃(というのは息子が小学校上がったくらいでしょうか)は、そんなわけにはいかなくて、私が一番早く起きてバタバタとし、部分的に夫に手伝ってもらう、という感じだったのですけど、「みんな〜、起きて〜」「みんな〜、手伝って〜」「誰かひとりだけぼーっとしてて良いなんておかしい」「みんなで協力しないとできない」と言い続けて、今のような形になってきました。

毎日うまくいくわけじゃないけど(誰だってゆっくり寝ていたい、特に冬は)、落ち着いた気持ちで朝の時間を過ごせるようになり、ほんとに嬉しいです。

 

勤め先の学校ではインフルエンザの猛威と期末テストがバッティングし、てんやわんやな感じです。定期テストを「受験に直結する」と思い込みすぎてかなり重く捉えている保護者の方もいらっしゃるようですし、テストが延期になったら土日もまた塾かー、と嘆いている生徒もいるようで、定期テスト、『学校の「当たり前」をやめた。』の麹町中学校のように、なくなれば良いのにね、と思います。

『学校の「当たり前」をやめた。』はまだ読んでいる途中なのですけど、「なんのために学ぶのか」「学校は何をするところなのか」という問いに対する工藤先生のお考えはとても私は納得できるので、たくさんの学校が真似したらよいのに、と思います。本当に意味のある学びをするために宿題をやめ、定期テストもやめる。高校受験のためにも、その後の人生のためにもとても良い形だなと思います。

ただ、これまでずっとやってきたことをやめる、というのは本当に難しいことなのだと思います。以前にも書いた靴下の色の問題、それすらも、まだ私の勤めている学校では変えることができないのだから。

 

ところで宮沢章夫さんの『母または母』という小説が載っている『新潮』の12月号ですが、結局アマゾンの再入荷を待って購入しました。

読んでいくうちに、螺旋階段を、一段一段、降りていく感じ。とは言っても、重い、暗い、というのではなく、核心に向かっていくような。「介護」という側面から見ると暗く捉えてしまう場面もあるけれど、でも「老い」とか「人生のはじめ、おわり」というのはもっと明るく白っぽいもののようにも思うので、そこで親子で感じる共振は宇宙的な感じもする。読み終えてじーんと涙。良かったです。

もうすぐ図書館でも貸し出し可になるでしょう。買いそびれた方は図書館でぜひお読みください。

 

息子と読んでいた『たのしい川べ』、ようやく読み終えました! こちらもとても良かった。

結局、友人達のあたたかい叱責により、最後にヒキガエルは改心するのですよ。その変容する場面が見事なので皆さんぜひ『たのしい川べ』も読んでみてください。おそらくどこの図書館でも児童書コーナーにあると思います。

物語はヒキガエルのことだけじゃないのですけどね。大人が読んで心に沁みいる場面もたくさんあります。

美しすぎてほとんど寝ながら読んでいた場面もあるので、私はもう一度はじめからひとりで読んでみようと思っています。

そして『たのしい川べ』のあとに息子と読み始めたのは『ツバメ号とアマゾン号』です。ヨットを操ることができる4人兄弟が、湖に浮かぶ無人島で過ごす物語です。しっかりと見守っている大人達の目が背後に感じられ、すごく安心した気持ちで読める探検ものです。息子はやはり「もうちょっと!いや、まだまだ、もうちょっと!もうちょっともうちょっと!」と叫んでいます。

 

そして私は今『アップルと月の光とテイラーの選択』という小説を読んでいます。小学館のサイトには、「恐るべき16歳が紡ぐ、『文学』の枠を遙かに超え、読む者の魂を激しく揺さぶる壮大な物語。」と書かれていて、こういう時、著者の年齢のことはできるだけ忘れようと気をつけながら読むわけですが、それでもやっぱり「16歳だと!」と叫んでしまう描写力。でも16歳だから書けるのかも、とも思う、大人に対する(そして自分にも向かう)批判的な眼差しとか、「冴える」とはこういうことを言うのかと思わせる、澄んだ美しい文章で、恐れ入りながら読んでいます。

 

さあ、今日は休みの日だけど、気を引き締めていこう。最近緩みすぎていたので。

皆さまも良い一日をお過ごしください。

 

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