しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』もどうぞよろしく。

映画『3人、』原宿VACANTの『バストリオの野生展』で上映されます!
2019/9/23(月・祝)13:00〜
皆さまぜひお越しくださいませ。
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盛り上げないで行く

久保さん、皆さん、こんばんは。

2学期が始まりましたね。

といっても、最近はもうちょっと早く2学期が始まる学校が多いようですね。こないだも近所の子に「あれ? 今日給食あったの?」と聞いたら「そうだよ、6時間目まであったもん」と言われました。とっくに夏休みは終わっていたんだね。

 

大人でも、新学期、「大丈夫かなあ」と重苦しい気持ちになるのですから、子ども達はなおさらじゃないかと思います。職場の学校の子たちは「うう」と言ってる間もなく文化発表会の準備におおわらわですが。

もうちょっとなんでもなくスタートしたらいいのになと思うのですけど、2学期は文化発表会、体育大会、音楽発表会、職場体験、校外学習、ビブリオバトル、そして合間に中間と期末テスト、加えて3年生は毎月実力テスト、と、いろいろあるんです。

なんでもない日がもっとあるといいですよね。図書室も2学期は3つほど大イベントしてしまうんですけど、あんまり張り切らないくらいがいいのかもしれません。盛り上げないで淡々と行こう。

 

昨日の放課後、水泳部の1年生が図書室でホラー本の読み聞かせをやっていて、これはサボり? それとも雨が止むのを待っている? と思いながら黙って見ていたら、2年生のAちゃん(学校イチの読書家)が「先生! この人たちサボってるだけなんで、すぐに閉館してください! 私だって本読んでいいなら読みたいです! でも部活の時間なんです!」と言いにきたので「あらあらそれは大変、さあみんな頑張ってきて」と言って追い出しました。

でもサボりたいわよねえ。サボっていいよ、ここでちょっとくらいサボって行きなよ、って口に出しては言いませんけど、そんな空気が満ち満ちている図書室づくりをしていきたいですね。

そうそう、昨日ある生徒がふざけて「先生、オレ図書室出禁っすよね?」と言ってきたので、「私は誰のことも出禁になんてしたことないわ。学校図書館は絶対に誰も出禁になんてしないわ。」と真剣に怒ったら顔を赤らめてました。どんな生意気言う子もウェルカムよ。いらっしゃい。

 

息子もなんとか夏休みの宿題を終わらせて無事に2学期を迎えています。

夏休み中に書いた作文を、今みんなで順番に発表しているらしく、それが楽しいと言っています。今日は自分が発表する番で、乗鞍での登山について書いた作文を発表したのだそうです。「聞いてる人も一緒に行ったような気持ちになる」と先生が言ってくれた、と喜んでいました。

手仕事の授業ではクロスステッチが始まったのだそう。「クロスステッチって根気が必要なの?」と聞いてきたので、「そうねえ、人によるんじゃないの? そういうことするのが楽しい人は根気なんてなくてもできるよ」とこたえました。

最近私は服を作ったり竹細工を教えてもらったり、手を動かす時間が増えたのですけど、そういう時間は本当に脳がいつもと違う、覚醒というのか興奮というのか、開く感じ(全然うまく言えない)。とにかく「快」なので、息子のクロスステッチも、羨ましい。楽しんでほしいと思います。

 

何か作るのだけしていたいけど、仕事ですからちゃんと本も読んでいます。最近特に良かったと思ったのは西川司さんの『向日葵のかっちゃん』とヨシタケシンスケさんの『思わず考えちゃう』。

『向日葵のかっちゃん』は、勉強が他の子のようにはすんなり理解できない、特別支援が必要と思われていたかっちゃんが、ある先生との出会いで「納得しながら学び」「体を使って覚える」ことを知り、がらりと世界の見え方が代わってクラスをまとめるくらいの存在になっていく、という話。著者の西川さん自身の体験が元になっているそうで、こういう学校を舞台にした話って「そんなばかな」と思うこともあるのですけど、この小説はとても私は信頼して読めて最後まで面白かったです。何より、「ああ、人間に『苦手』なんてものはないんだ、すぐには理解できないこともそこで諦めないで、違うやり方で挑めば納得したり好きになることがあるんだ」と思わせてくれて、これはとても大きなことでした。これまでは、誰にでも「得意」「苦手」があり、「苦手」なことはそれが「得意」な人に任せよう、それぞれ自分の「得意」なことを伸ばせばいい、という単純な考え方が基本としてあったのですけど、それが覆って、これはすごい、私が好きな本ってたいてい誰かにすすめても「うーん、なんだか大変だった」という反応しかもらえないことが多いんですけど、きっとこの本は多くの人に「良かった」と言ってもらえるんじゃないかと思う、そんな本でした。

『思わず考えちゃう』は、ヨシタケシンスケさんが、放っておくとどんどん沈んでいく自分の気持ちを持ち上げるために描きためていらっしゃるというたくさんのスケッチと、その絵にまつわるエピソードが書かれていて、ヨシタケさんは超売れっ子絵本作家さんだけどとってもとっても繊細な方なんだなあ、というのがよくわかる本です。私が大好きなのは「ぼくのストローのふくろ」という章。エアコンの風とかでふわぁっと飛んでいきそうなあのふくろ、私も気になる。

 

他にも色々、よく名前を聞く小説家の方の本も何冊か読んでるのですけど、「人気」って一体どういうところから起こるのだろうと思います。ワイドショーに出てくるような内容だからみんなが「面白い」と思うのかな、とか、複雑な家庭を「ちょっとこういうのかっこいい」と思わせるように描いてるから多くの人が興味を持つのかな、とか。芸能ニュースが好きな人たちが買う本が結局「売れる本」になるのかな、とか、すごく失礼なことをいっぱい考えてしまいます。きっと私がひねくれているんだと思います。本を読み解く力がないのだと思います。

あ、でもヨシタケシンスケさんの本は違いますね。とっても人気、そして私も好き。珍しいパターン。

 

そろそろ寝ます。布団の中でも読む。

 

皆さまおやすみなさい。良い夢を。

そして皆さまも素敵な本との出会いがありますように。

 

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