しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』もどうぞよろしく。

映画『3人、』原宿VACANTの『バストリオの野生展』で上映されます!
2019/9/23(月・祝)13:00〜
皆さまぜひお越しくださいませ。
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帰ってきた

久保さん、皆さん、こんばんは。

 

やっと少し、気力が戻って参りました。

 

ブックトークが無事終わり、やれるもんだね、1日に5回授業とか、なんとかなるもんなんだね、なんて思っていましたが、いやー、あとになってから疲れがどっときて、まだ頭と体がガタピシいってます。

でもまだしばらく、毎月のようにしゃべる仕事は続く。案外司書は人前でしゃべるのですよ。一度にかけるエネルギーがあまり大き過ぎるのもだめだよなあと思いつつ、一体どこで手を抜けばいいのかわからない。場数を踏むしかないのでしょうか。

 

ブックトークをしたからって、普段本を読まない生徒が次々に本を借りて行くわけではありません。「えー、本なんか借りるのお前」といういらぬ視線を無視できるほんのわずかな生徒しか借りて行かないわけですが、それでも『アンネの日記』や『少年H』、『僕は、そして僕たちはどう生きるか』などが借りられていき、よかったです。そして、本を借りなくても「こういう本がある」と記憶にはきっと残りますから、ずいぶんたってから思い出して「そうだこれ読んでみよう」と思ってくれるかもしれないと、そこに期待もしています。

今回は先生から「感想を書かせる」というタイプの紙ではなく、私から「アンケートにご協力ください」という形で後日紙を配りました。「戦争は怖いから考えたくないけど目をそむけちゃいけないと思った」とか「人間が人間でなくなるのが戦争なんだと思った」「体験を本にしてくれてる人はつらい思いをもう一度思い出しながら書いているのだから僕たちはそれを読んで伝えていかなきゃいけない」とか、本は借りなくても良いことを書いてくれた生徒は何人もいました。

そして「司書が紹介した本の中で気になった(読みたくなった)本」のダントツ1位は『アンネの日記』でした。2位は英語の教科書にも載っている『アキラの地雷博物館とこどもたち』。気になっただけじゃなくていつか実際に読んでくれるといいなと思います。

 

原稿をまとめていて頭がきゅうきゅうに疲れている時にはデザイナーの方の本を読むに限ります。今回は『ミナペルホネンの時のかさなり』と『デザイナーへの道を知る30人の言葉』を読みました。立川裕大さんの「社会観を持つ」「欲望を煽らない」デザイン、という言葉に深く共感。これはデザインだけの話じゃなくどんな仕事にも通じることですね。

 

今はパオロ・コニェッティの『帰れない山』を読んでいます。あとは仕事上「読まねば」な本を読んでいます。

息子と寝る前には『北のはてのイービク』を読んでいます。冒頭でイービクのお父さんがセイウチに殺され、残された家族が飢えに苦しむ様子がかなり長く続くのですが、このじっくりゆっくり話が進むのがなかなか良くて、やはり息子は「もうちょっと、いや、だからもうちょっと、だからだめ、もうちょっと」と繰り返しています。

 

素晴らしい舞台を2つ見ました。

ひとつは息子の学校の12年生の卒業演劇。なんと『ゲド戦記』をやったんですよ。1巻の『影との戦い』です。大変なのを選んじゃったなー、ときっと自分たちでも思ったと思うのですが、真正面からぶつかっていて(他にもやり方はあったんじゃないかと思うものの)心打たれました。

もうひとつは岡田利規さんの『プラータナー 憑依のポートレート』。タイの役者さん達の魅力驚異的でした。生の身体もそうだし映像で大きく映った時も息を飲む美しさ。これはどうやったら太刀打ちできるのか。生きている瞬間瞬間の強度が違うんじゃないかしら。いつも相手の出方を見ながら「なんちゃって」と自分の本心を隠す生き方ではだめなんだと横っ面を叩かれた気がしました。岡田さんが「パリのお客さんより東京のお客さんの方が『自分の物語』として受け取ってくれている」とおっしゃっていて、そのこともとても興味深かった。自分は何に共振したのか、ウティット・ヘーマムーンさんの原作を読んで再確認したいです。

 

さあ寝ます。早く本調子に戻さねば。

皆さまおやすみなさい。良い夢を。

 

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