しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』も、どうぞよろしく。

映画『3人、』見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。
<< ブックトークの力 | main | 再びロウソクの季節 >>
背中を追いかけて

久保さん、皆さん、こんばんは。

 

11月に入ってしまいました。

団地の中は、もう紅葉の見頃が過ぎて、かなり葉が散ってしまっています。その葉もしばらく積もらせておいて欲しいのに、毎日せっせとお掃除の方がきれいにしてくださるので、もったいない。

 

仕事の時間も仕事でない時間も、ピリピリした緊張から解放されて、どうしたらいいのか、まだなんとなくペースをつかめずにいます。やらなきゃいけないことはたくさんあるけれど、どれを優先したらいいんだろう。ものすごく忙しい時は「最優先」がはっきりわかって、まずそれだけに集中すればよかったけれど、落ち着いてくると何から始めればいいのかわからなくなりますね。

 

そう、息子の相手を最優先、は、できるだけやっています。少し遠くまで一緒に歩いて出かけたり、相撲をとったり、おんぶしたりだっこしたり(3年生ですが)。まだ夜中に掻いてしまうので、食事に手をかけたり保湿をしっかりしたり。そんなの忙しくてもやってあげなきゃいけなかったと思うんだけど、これまでは「毎日丁寧に保湿なんてやってらんない!自分でやって!」って思ってたから。

 

でも「忙しい」という気持ちや「失敗したらどうしよう」というプレッシャーは、自分で自分に悪いおまじないをかけているだけの感じもするので、どんなに大きな山を目の前にしても、「大丈夫大丈夫、一歩一歩のぼって、転んだら手当てして、疲れたら休めばよい」と思えるようになれば、どんな時でも、「そんなこと今やってらんない!」なんて気持ちには、ならないのですよね、ほんとは。

無駄に高い理想を掲げないようにしよう(特に仕事で)。私はすぐ殺気立ってしまうから。

 

でも「すごいな」と思う人はやはりある程度自分を追い込んで大きな仕事をされている。

息子が通っていた保育園の園長先生は、保育園を閉園されたあとにカフェを開店される予定と聞いていましたが、1年くらいかけて準備をされるのかと思っていたら、わずか2ヶ月も経たないうちに開店されたのです。びっくりです。「1年も休んだらもう開店するのは無理です」とおっしゃっていました。

先日やっとお店に伺うことができ、保育室だった部屋でおいしいお料理をいただきました。息子が友達とたたかいごっこをしたり、赤ちゃんたちがハイハイしていた場所です。保育園時代に使われていた園児たちの机や椅子、おもちゃなどのほとんどは、喜んで使いたいと言ってくれる別の園へ引き取られていったそうです。ほんの少し残された小さな椅子を見て息子が「ちっちゃすぎや」と笑っていました。それに座っていたんだよと先生。

先生とは、これまでどんな風に生きてきたか、これからどんな風に生きてどんな風に死にたいのか、そんな話をお互いに、先生の方が私よりずっと人生の先輩ですけれども(今年70歳になられます)、親しい友人のように話をさせていただきました。大好きなつばたひでこさん、しゅういちさんの話でも盛り上がりました。いつも大人だけで話していると「まだ帰らないの?」と邪魔してくる息子も、この日は黙って大人の話を聞きながら本を読んだり絵を描いたりして過ごしていました。

別れがたかったですが、「また来ます、いつも先生の背中を追いかけていますよ」と言って失礼しました。

 

もう一人、今私が「すごいすごい」と夢中になっているのはベアテ・シロタ・ゴードンさんです。彼女の『1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝』を読んでいるのです。日本国憲法がどのように作られたか詳細がわかるだけではなく、戦中戦後の日本の状況、外国人から見た日本人の姿が本当によくわかります。彼女は子供時代を日本で過ごして、その当時の日本の女性や子供の扱われ方をよくわかっていたから、なんとか助けたいという一心で条項を書いた。だいぶ削られた部分もあったようですが。今でも男女平等とは言いがたい状況はありますけれども、彼女の残した功績は本当に大きかったのだとこれは感謝の涙なしには読めません。

そしてその憲法ができる前後のことだけでなく、彼女の人生そのものもとても興味深く惹き込まれるので、夫は「これ映画になればいいのに」と言っております。そう、もっとみんなに知られたらいいのに。クリント・イーストウッドに手紙を書いてみようか。アメリカ側からの視点と言われようとも、彼女の存在自体がもっと知られたらいいのにと思います。

 

息子と読んでいる『ホビットの冒険』は遅々として進まず。ちょっと難しい日本語(言い回しが)なので私の舌が回らない。でも勉強にはなりますね。美しい場面もあるし。息子に「聞いててわかる?」と尋ねたら「わかるよ」と言っていますが、まあなんとなく情景はわかるという感じかな。「山々は、その茶色の山はだに夕日をあびていますのに、暗く、あれさびたありさまで、そのかたのうしろに、雪をいただく高い峰々がかがやいていました。」とか。美しいのですよ、でも舌が回らない。

 

ほかに私が読んでいるのは『ウォールデン 森の生活』と『空をつかむまで』。『森の生活』は小学館の、解説がたくさん書いてあるもの。分厚い。最後まで読めるだろうか。頑張ろう。

 

久しぶりに書くとどこから始めてどこで終わらせたらいいのかわかりませんが今日はここまでにします。

皆さまおやすみなさい。よい夜を。

 

| 日々 |
CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
モバイル
qrcode
PROFILE