しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』も、どうぞよろしく。

映画『3人、』見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。
<< 輝け | main | 背中を追いかけて >>
ブックトークの力

久保さん、皆さん、おはようございます。

寒くなってまいりましたね。

桂の枝にシジュウカラが集まってヒヨヒヨ言っています。かわいい。ネクタイのような胸の柄が素敵。

夕方、「チリリン」という音を立てて鷹が飛ぶのを見たり、鷹匠の方がかっこよく腕に鷹を乗せて歩いているのに出会うと、「やったー!また会えた!」と、くじが当たったような気分になるのですが、鷹のせいでいろんな鳥が来なくなったら寂しいなと思っていたんです。シジュウカラはまだいる。よかった。鷹は夕暮れに大集会するタイプの鳥を追い払っているのかしら。

 

全クラスでのブックトークが終わり、図書委員を連れての本の買い出しが終わり、クイズラリー全問正解者へのプレゼント贈呈が終わり、ちょっとほっとしています。これから読書週間というのが始まるのでそれに向けて「図書室だより特大号」を今作成しており、それが本当に読書週間中に配布できるのかが心配。でもきっとなんとかなるでしょう。これまでずっこけながらもなんとか走ってきました。

 

「仕事」がテーマのブックトーク、わざわざ国語の先生が生徒たちに「一番心に残った本」「感想やお礼」を書くプリントを配ってくれて、最初は「感想書かなきゃと思うとまた億劫がらないかな」と心配していたんだけど、読んでみたらみんなすごくいい感想を書いてくれて本当に嬉しかったです。

「読んでみたい本がたくさんあった」「普段は漫画しか読まないけど本も読みたくなった」「いつもは小説ばかり読んでるけど小説以外も面白そうだと思った」「小説は苦手だと思っていたけど面白い小説もあるのだと思った」「テストが終わったら1日数ページでもいいから本を読んでいこうと思う」と、「読書」に関する感想、これらは想定していたもので、これが達成できなければブックトークの意味がないなと思っていたけれど、それだけじゃなく、「仕事は大変でつらいことだと思っていたけど良いこともあると知って安心した」「働くのは『お金をもらうため』だと思っていたが、働くとは一人ではできないことを大勢で協力していくことだと学んだ」「働くというのは自分のためでもあって、人を助けるためでもあると初めてわかった」「自分に合った仕事との出会い方は色々あるとわかって驚いた」「大人でも失敗するんだということを教えてもらえた」「今日の授業を通して段々大人に近づく心構えができた」「将来について悩んでいたけど心が軽くなった」「人生は思ったよりも自由なんだなと思えるようになった」「まずは次の定期テスト、応援されたと思って頑張ります」「『生きる』ことと『仕事』のことをこれから先どうやって結びつけるのか、今回知った本をよすがにして考え探していきたい」などなどなど…、こうして書き写していても涙が出てくるような感想をたくさんの生徒が書いてくれました。本を紹介しただけなのにこんなに様々なことを感じ取ってくれたのかとびっくりしています。

あとは、「ブックトーク」そのものについての感想もありました。「堅苦しいものだと思って期待していなかったけど楽しかった」「先生(私のこと)は本当に大好きな仕事をしているんだなと思った」「カンペなしでしゃべっていてびっくりした」「私も大好きな本を誰かに紹介したくなった」などなど。

だからといってみんながどっと本を借りていくかというと全然そんなことはないのです。借りて帰って家で読む余裕はない。放課後は部活をやって、塾も行って、いつも日付が変わってから寝る生徒たちです。借りていく子は睡眠時間を削ってでも本を読みたいというくらい本が好きな生徒。でも一冊全部読まなくてもいいんだよ、まずは目次を開いて、気になるところだけ読むのでもいいんだよ、それを繰り返すうちに「ほっとけない本」「最初から読まずにはいられない本」に出会えるよ、だから本はめんどくさいもの、本なんてみんなつまらない、と思わないでねという話もしました。それに対しても「安心した」という感想が多かったです。

明日から3日間の職場体験、みんな楽しんできてほしい。色々あると思うけど、頑張って。

 

もしも、万が一、どこかの司書さんが、「ブックトーク 仕事 中学生」と検索してこのページへ来られた時のために、今回紹介した本のリストを載せておきます(私も色々な図書館のブックリストを参考にさせていただきました)。

 

・「仕事」について考える

『大人はどうして働くの?』宮本恵理子 編/日経BP社

『新 13歳のハローワーク』村上龍/幻冬社

『最悪から学ぶ世渡りの強化書』黒沢一樹/日本経済新聞出版社

 

・ひとつの仕事を通して働く喜びを知る

『真夜中のディズニーで考えた働く幸せ』鎌田洋/河出書房新社

『宇宙においでよ!』野口聡一/講談社

『君について行こう 上・下』向井万起男/講談社

『転んでも、大丈夫 ぼくが義足を作る理由』臼井二美男/ポプラ社

『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』てぃ先生/ベストセラーズ

 

・「仕事」がテーマの小説

『ミッキーマウスの憂鬱』松岡圭祐/新潮社

『フリーター、家を買う。』有川浩/幻冬社

『闘牛の影』マヤ・ヴォイチェホフスカ/岩波書店

 

・世の中にはこんな「仕事」も

『メアリー・スミス』アンドレア・ユーレン/光村教育図書

(表紙を見せて、「この人はなんの仕事をしているのでしょう」とクイズを出しました。)

 

あとは、「他にもこういう本があるよ」と簡単にひと言ずつですが、『世界一のパティシエになる! ケーキ職人辻口博啓ものがたり』『医者のたまご、世界を転がる。』『100歳、ずっと必要とされる人』『お客さまはぬいぐるみ』『羊と鋼の森』『舟を編む』『神去なあなあ日常』『下町ロケット』などの中から2、3冊、その場の雰囲気、残り時間に合わせて紹介しました。ブックトークは全部で40分程度、残り10分で実際に本を見てもらい貸出をしました。初めてのブックトークでしたので改善すべきところは色々あると思いますが、どなたかの参考になれば幸いです。

 

そんなこんなの毎日の中で、私の大学卒業が濃厚となり(確定だと思うのですが証書をもらうまで落ち着かない)、息子が大喜びしています。「やったー!あーちゃんと遊べる!」と。待たせたねえ。これからは「レポート書くから先に寝て」とか「今日は試験だから外に出かけといて」と言わなくてよいのです。2年半の間、「卒業したらね」とずっと後回しにしてきた様々なことがあるわけですが、まずは「息子の相手をする」「息子が友達と遊べる環境を作る」から始めたいと思っています。

 

寝る前に息子と一緒に読む本、ガンバの次に『小さなバイキングビッケ』を選んで読んでいたのですが、息子が「これすごく面白いから自分で読みたい」と言い出したので(嬉しいけどちょっと寂しい)、今は『ホビットの冒険』を一緒に読んでいます。岩波少年文庫のではなく、作者のトールキン自身が描いた装画、カラー口絵、挿絵のオリジナル版です。ブックオフで見つけて、あまりにかっこいいので買ってしまいました。見た目は大事ね。でも見た目ではわからない内容の素晴らしさを伝えるのにブックトークは有効なんだな。また仕事の話に戻ってしまいますが、見た目はすごーく地味な『闘牛の影』を「読んでみたい」と書いてくれた生徒がたくさんいたので。

 

今日はしとしと雨。「卒業したらやろう」を色々やります。眼鏡を作り変えるとか。引越(一年前です)の段ボールを開けるとか。息子が帰ってきたら息子と遊んで、夕飯は少し丁寧に作ってみよう。

皆さまもどうぞ良い一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
モバイル
qrcode
PROFILE