しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』も、どうぞよろしく。

映画『3人、』見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。
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中学校で働くということ

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

今日中にレポートを完成させなくてはなりません。頑張ります。

調べ物をしながら書き進めていくうちに、最初はお手上げ状態だったものが、少しずつ整理されて形になってゆく。面白いものです。

 

昨日は息子の学校の「年例祭」というものを見に行って来ました。公立の学校でやっている「学習発表会」のようなものです。事前にあるお母さんから「完成形を見せる、っていう感じではないよ」と聞いており、親受けするように頑張らされている子ども達を見るのが嫌いな私としては、それくらいの姿の方が嬉しい、という気持ちでしたが、学年が上がってくると、きっと子ども達自身がこの日のために「良いもの見せよう」と頑張るのですね、素晴らしいパフォーマンスや展示をたくさん見せてもらいました。

そう、息子の学年(ただいま2年生)だけ見せてもらえるのではなくて、1年生から12年生まで、子ども達全員の発表を見せてもらえるのです。1年生は先生に手を引かれて舞台上で輪になり、いつも学校でやっているリズム遊びを見せてくれました。2年生は事前に先生から「なんと一列に並びます!」と知らされていたとおり、みんなで一列に並んで、自分で編んだ笛袋から笛を出し、笛の演奏と歌を披露してくれました。そして他の学年の子ども達は、劇やコーラス、オーケストラの演奏などを見せてくれましたが(あと書道と美術の展示も)、私にとってとても大きな収穫だったのは、「オイリュトミー」というものに対する理解を深めたことと、各学年を見せてもらえて子ども達がどんな風に成長していくのかがよくわかったことです。

オイリュトミーというものに関しては何も知識がないまま息子をこの学校に編入させ、息子から授業の様子を聞いてもさっぱりわからない状態が続いていましたが、今回4年生から12年生までのオイリュトミーの発表があり、基本的な動きから「作品」と呼べる素晴らしいものまでを見せてもらって初めて、何を目的として教育の中にこのオイリュトミーというものが入っているのかわかった気がしました。

とはいえ一般にはあまり知られていないこれは初めて見るとちょっと風変わりなんですね。それが子ども達自身にも徐々にわかってくるのか、7年生のオイリュトミーは恥ずかしそうにしている子もいて「ザ・思春期」な姿がはっきりと見てとれるわけです。姿勢がちょっと前かがみで、お客さんの方をあまり見たくない、逃げたいよー、という感じ。もちろんそうではない子もいますが全体としてそんな雰囲気が漂うわけです。それが12年生にもなると、「僕たちのおそらく人生最後となるオイリュトミー」と言って会場を沸かせることができるほど客観的になり、クラスのみんなと呼吸を合わせて堂々とした素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるのですからすごいものだなと思いました。

 

12年生といえば、こないだは年例祭とは別に「卒業プロジェクト発表会」というのもあって、12年生それぞれが1年半取り組んだテーマについての発表も見せてもらうことができました。私が見せてもらえたのは、カポエイラとカリグラフィーと歩き旅について取り組んだ3人の発表でした(会場の都合などで全員分の発表は見ることができません)。ひとり40分くらいの発表時間だったでしょうか、構成もよく考えられており、途中つっかえるところがあってもなんとか自分の言葉でお客さんに向かって伝えようとする姿が美しく、もちろん一年半の取り組みやその成果も素晴らしくて、涙、涙でした。

 

それで、年例祭に話は戻りますが、1年生から12年生までの姿を見せてもらえて、自分が仕事で接している中学生達と同じ、思春期特有のトンネルの中にいる子ども達を見ることができたこと、そしてそのトンネルを抜けた先の姿も見ることができたのは、本当に大きな収穫でした。ついこの間、仕事先で新しく出したばかりの本がなくなる(おそらく盗まれてしまった)ということがあり、落ち込んでいたのです。夜中眠れなくなるほど落ち込んでいたんだけど、こういう、成長してトンネルを抜けた子ども達の姿を見ることができると、希望が持てるんですね、やっぱり。ただ、本を盗んでしまった(もしかしたら違う理由で本がなくなったのかもしれないけれど)生徒がこの先成長して、「あんなことしなければよかった、もう二度としない」と思うのか、社会に出ても同じようなことをしてしまうのか、その分かれ道に立っている時にどんな風に導いてあげられるのかというのは私たち大人にかかっている。中学校にいる大人だけでなく社会全体の大人たちが良いお手本を示さないといけない。諦めずに。

家ではこういう、しんどい出来事があった時ばかり夫に話を聞いてもらうので、「やめちゃえば」と言われることもあるんだけど、嬉しいこともたくさんあるので、全然やめる気はないんです。「何か手伝うことないですか?」と言って毎日仕事を手伝いに来てくれる生徒もいますし、「私たちもおすすめ本を紹介したい!」と言って図書室だよりの記事を自主的に書いてくれる生徒もいます。こないだ私は「バレンタインはどうでもいいイベントのひとつ」と書いてしまいましたが、なんと次の日チョコレートをいただいてしまいました。「毎日図書室に行けて本当に楽しいです!」とメッセージつきで。いい仕事でしょ。

 

さ、レポート書こう。

皆様も良い一日をお過ごしください。

 

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