しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』も、どうぞよろしく。

映画『3人、』ポレポレ東中野での上映終わりました。
見に来て下さった皆さまありがとうございました!
永遠と一日

久保さん、皆さん、こんばんは。

今日も蒸し暑かったですね。

でももうきっと秋なのよ。峠は越えたよ。

 

今日はたくさん喋りました。

学校司書仲間、先生、ボランティアさん、公共図書館の司書さん、高校生、学童の先生、お母さん、役所の方達と。そしてグループでまとめた内容を市長や教育長の前で発表もしました。この集まりはいかにお金を使わないで何ができるかをみんなで考えるのが目的かもしれないが、行政にお金を出してもらわないとどうにも前へ進めない、お金を出してもらえたらきっと大きく変わることがあるのだということも忘れないでいただきたい、なんてことも言わせてもらいました。

学校に戻ってからはいつも本を買っている会社の営業さんとたくさん喋りました。助け合いながらお互いにとって利益になることを考えました。

仕事の帰りには試合帰りの水泳部の子たちと喋りました。「リレーで失格になっちゃった」「あと一回試合残ってる」という生徒たちに「私も水泳部員だったのよ、マネージャーだけど」「いつでもウォッチ3つ持って測るわよ」「セイセイ言って測るわよ」「全力で応援してるからね」と声をかけました。

 

安曇野で遊んでくれたaiちゃん、yuiちゃん、とってもシャイでおとなしくて、「ちゃんと聞こえるように返事して」と注意されていたけれど、大丈夫、ウン十年経ったら、誰とでも話ができるようになるからね。私も子供の頃は「典子はうんともすんとも言わない」「蚊の鳴くような声」と言われたけれど、今はこうして誰とでも話ができるんだもの。

お父さんのtomohiroさんは、遊園地再生事業団の舞台を観に来てくださって、本番後にご挨拶したり、メールをくださったりして、そこからもうかれこれ十数年のお付き合い。ご縁が続いていることが本当に嬉しく、感謝しています。

 

そして先日京都の美山へ行ったのですけど、そこには息子の幼馴染が住んでいて、地元の子たちが遊ぶ川へ連れて行ってもらい、子ども達は流されながらも何度も果敢に川に挑み、水しぶきを上げていました。小魚もきらめいて美しかった。

まだおしゃべりもできなかった小さな頃からのお友達。こちらも繋がり続けていることが本当にありがたいです。

 

明日はまた別の繋がりで、お世話になっている方々と、詩を読んできます。というか、唱えてきます。今回私が選んだのは長田弘さんの『最後の詩集』から「One day」。

こないだ夫の具合が悪くなって病院へ付き添って行った時に、たまたまこの『最後の詩集』をかばんに入れて行ったのですけど、思いがけず待ち時間が長くなり、収められているひとつひとつの詩やエッセイをじっくり読むことができ、「One day 」は写経のように手帳に書き写すこともできちゃったりして、なんだかすごく贅沢なひとときを過ごしました。いつもは「この詩を覚えよう」と決めたら、他の詩は結構な勢いでさらさらっと読んでしまうから。ひとつひとつを何度も読み返して、味わえてよかった。

夫はこれまで無理してきたのがはっきりと体に異常となって現れて、これでやっと、ペースダウンしてくれるかな?

義父に「お父さんもちゃんと病院行ってくださいね、無理すると突然心臓止まっちゃうからね」と言ったら、「いいなあー、突然心臓止まるなんて最高じゃん」と返されてしまいましたが…。

でも命あってこそです、本当に。生きててくれるだけで周りは幸せなんですよ。

 

残暑厳しき折、皆さまもどうぞご自愛ください。

ゆっくり、リラックスして、寝てくださいねー。

 

| 日々 |
きっとまた帰る

久保さん、皆さん、こんばんは。

 

台風が去り、もう日差しは秋。結構斜めに差し込んできてますね。

毎朝5時半から鳴き叫んでいたセミもおとなしくなり、昨日の晩から、なんと秋の虫が鳴き始めました。今もリリリリリ、チチチチチ、シャンシャンシャンシャン、と外から聞こえてきます。

 

夫の短い夏休みの間に、家族で長野へ行ってきました。ずっとずっと行きたいと思っていた安曇野、それから松本。お友達の大歓待を受け、楽しい時間を過ごしました。会いたかったお友達のお子さんたちと一緒に、吹きガラスをしたり、馬に乗ったり、なんと図書館にも行けて、たくさん夢が叶った旅でした。松本城も見ました。

しかし長野といっても安曇野松本の市街地は暑いのですね。はしゃぎ過ぎた私は夕飯を食べてる最中に熱中症のような感じになってしまい、最後ひどい姿でさよならしてしまいました。もっとたくさんおしゃべりする予定だったのに。残念です。

 

同じ長野でも、宿泊した乗鞍高原はとっても涼しかったです。蚊もいないし、セミもほとんど鳴いてませんでした。

生まれて初めて「熊鈴」というものを買い、チリーン、チリーンと鳴らしながら白樺林を抜けて滝を見に行きました。山頂の畳平(気温18℃)でも熊鈴は必要とのことで、やはりチリーン、チリーンと鳴らしながら山登りをしました。熊に出くわすかもしれない緊張感というのは初めてで、怖いけれどちょっと嬉しいような気持ち(一緒に生きている、という意味で)。歩いていると「熊に注意」と書かれた金属の管があちこちにあって、それを叩くための木槌も一緒にぶらさがってるのですけど、息子はそれを見つけるたびに張り切ってカンカンカンと打ち鳴らしていました。

そういえば、安曇野の子ども達はランドセルに熊鈴をつけているのですって。不審者情報より熊情報の方が多いのだとか。本当に身近なところにいるのですね。経験で「人間なんてちょろい」と思ってしまった熊は本当に恐ろしいのでしょうけど、でもきちんと距離を保って、一緒に生きることができれば、それは素晴らしいことだなと思います。

山を歩きながら、これまでに読んだ「山本(やまぼん)」の色々なシーンを思い出しました。『淳子のてっぺん』『野生のベリージャム』そして『帰れない山』。松本市の中央図書館には「山岳文庫コーナー」がありました。かなりの数でしたよ。

 

「長野に帰りたい」と息子が言っている。またきっと帰るでしょう。

 

息子の夏休みはあと二週間。私はぼちぼち仕事再開です。2学期は忙しいイメージですがあまり怖がり過ぎないようにいこうと思います。きっとなんとかなるさ。こけてもいいのさ。焦らず、心を大切にする仕事をしよう。自分の心も、周りの人たちの心も。

 

さあそろそろ寝ます。明日は川遊び。

皆さまお休みなさい。良い夢を。

 

| 日々 |
夫もしゃべります

久保さん、皆さん、こんばんは。

今日も暑かったですね。

 

団地のサルスベリが咲き出しました。嬉しいな。毎年「暑くてしんどい」をさっと振り払ってくれるサルスベリの美しさ。大好きです。

ベランダでは、弱々しいから切ってしまおうか、と思っていた姫リンゴの木から、とんでもなく強い枝がすっと伸びてきて、今まで見たことない大きさの葉を繁らせています。こういうことがあるから植物は面白いですね。最近植木の根元に野菜くずを置くようにしてるからそれが効いてるのかな。それとも息子が死なせてしまった虫たちが栄養になっているのかな。

 

しゃべる仕事が終わり、ほっとしています。聞きに来てくださった方のほとんどが学校司書さんでちょっと驚きでした。私たちはてっきり司書教諭の先生や行政の方が来てくださるものと思っていたから。

だから急遽話し方も、「学校司書は日々これこれこういう仕事をしているんですよ、司書を配置すれば学校図書館は子どもの心も学びも支えますよ!」というつもりで準備してたのが、「私たちはこういうやり方ですけど、皆さんはどうですか? それぞれに課題はあると思いますが頑張っていきましょうね!」という話し方になりました。

近畿各地から集まってくださった皆さん、とても熱心に話を聞いてくださいました。終わったあとも何人もの方が声を掛けてくださりご自分の働いてる環境、雇用形態の厳しさなど話してくださいました。行政が司書の配置にとても後ろ向きだと頭を抱えていらっしゃる読書ボランティアさんもいらっしゃいました。逆に私たちが働いている自治体よりずっとシステムが整っていて、学校司書の研修なども手厚い自治体の司書さんもいらっしゃいましたが、薄給なのは私たちと変わらないようで、辞めていく人が多いということでした。

とにかく図書室に籠ってしまうと、今ある本を整理してバーコードをピッピとやって貸出返却をしてるのが司書だと思われてしまうので、そうではない、全校生徒、全教職員のための本棚をコーディネートし、それを常に更新して、適切なタイミングで適切な資料を手渡していくのが学校司書なのだということを色々な立場の方に伝えていかなくちゃいけません。

前にも書きましたが、私たちが子どもの頃は学校司書さんなんて学校にいなかったから、知られていなくて当然なのです。まだまだこれからです。

なんだかすごい熱気で終了して「やってよかった」「やらせてもらえてよかった」と思いました。

一緒に発表した先輩Oさんの仕事に対する姿勢、子ども達を思う優しさからも学ばせていただくことがたくさんありました。司書同士で情報交換をしている時だけではわからないOさんの人としての魅力、大きさを感じました。見習わなくては。

 

さあ、日々の仕事をまた頑張りましょう。偉そうに言うだけではだめ。

 

息子はその日(昨日ですが)、長崎の原爆の日でしたから、学童保育で黙祷したのだと言っていました。ひとりでやっていたら周りの子も真似して黙祷ごっこのようなことをしたと。戦争のことを学校で学ぶのはだいぶ先のようですが、家では少しずつ伝えていこうと思っています。

そういえば、こないだ勤め先の夏休み中の開館日に3年生の生徒がやってきて、私がブックトークで紹介した本を借りていきました。ああブックトークも、やってよかったよ。

 

それはそうと、しゃべる仕事の準備中にはやはりデザイナーさんの本を読んで頭をすっきりさせたくて、山本耀司さんの『服を作る モードを超えて 増補新版』を読んでいました。もうほんとに気持ち良くスカッとしました! 昔から大好きな方なんです。『ジャップ』という雑誌のインタビュー記事を若い頃何度読んだことか(まだ家にありますが)。

それで、その『服を作る』にピナ・バウシュさんの話も出てきたので、久しぶりにピナ・バウシュさんについて調べてみたら、『夢の教室』という映画がものすごく面白そうで(何年も前の作品ですが)「観たい観たい」と気持ちが高ぶっております。夏休み中には観る!

 

そうだ、お知らせです。

「TURNフェス」というイベントで、夫の佐藤拓道が、職場で実践しているダンスプログラムについて語ります。8月18日(日)東京都美術館にて。「TURNフェス」の中の「トーク&レクチャー」というカテゴリーの「身体で遊び、表情とオドル」というプログラムです。ご興味のある方はぜひご参加ください。詳細はこちらです。

 

ずるずると書いてしまった。すみません。

暑い日が続きますが皆さまどうぞお元気でお過ごしください。

おやすみなさい。良い夢を。

 

| 日々 |
とどこおってもいいじゃない

久保さん、皆さん、こんにちは。

やってきましたね、夏。

 

でもこの酷暑に耐えるのもほんの数日と思うと、エアコンを買う気にはなれないんだな…。家族にはリクエストされるんですけどね。

室外機邪魔だし、ベランダは今より暑くなるのでしょ。今凌げてる暑さの時にもきっとエアコンつけるようになっちゃうのでしょうし、あんまりいいことない、というか、良くないことしか思い浮かばない。

引っ越しの時には「夏が快適かどうか」を基準に方角や窓の位置を相当気にして家を選びましたから、たいていの日は風が通って気持ちがいいんです。

みんなで何かを消費し続けることをちょっとセーブして、地球を冷やせないかな、とよく思います。

 

先日、夫が参加していた『madogiwa』という舞台を観に京都の春秋座に行ってきました。

マームとジプシー主宰の藤田貴大さんが、一般参加者と大学生とともに短期間のワークショップで創作・上演する、というものでしたが、冒頭からマームの女優さんが出てきて物語を牽引していくという形で、私はとても疑問を持ちました。「一般参加者」と呼ばれる人たちひとりひとりに人生があり、「舞台に立ってみたい」という思いが湧き上がるだけのそれぞれの物語があるのです。それがどう舞台で花開くのかを私はもっと見たかった。とても素敵な方達が揃っていたのに、作品としてひとつの形にまとめるという目的のためにプロを投入するのは違うんじゃないかと思いました。

私が湘南台で「藤沢演劇プロジェクト」という市民劇に関わっていた時には、太田省吾さんはじめ何人もの演出家の方達にお世話になりましたが、どの方も出演者ひとりひとりの力を信じてあきらめずに演出をつけてくださいました。出演者のことだけでなく観てくださるお客さんの力も信じていたのだと思います。その時のことを思うと今回のような形は本当に残念でなりませんでした。

 

とまあ、こんな話を遠慮なく夫にもがんがんしています。それは夫も職場で障害のある方達とともに舞台作品を作っているからです。普段の稽古で「魅力的」とか「面白い」と思っていることも、いざお客さんを入れて上演、という形を目指すと「これでいいのか」「うまくいくのか」と不安になるのだと思います(夫と話していて感じることです)。でもうまくいってるのを観たい人はそもそも障害のある方の演劇は観に行かないと思います。止まってしまうところがあってもいいから、いつも夫が「みんなのこんなところが素晴らしい」と思っているその姿をそのまま舞台にのせて欲しいなと思います。

 

言うは易しよね。

 

私も頑張ります。

来週は先輩司書さんと一緒に仕事について発表する機会があるのです。今回は2時間いただきましたので思う存分しゃべってきます。東田直樹さんは著書『跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること』の中で、「質疑応答とは、疑問に回答するだけではなく、登壇者と参加者の心と心をつなぐ架け橋のような対話です。相手を思いやりながら、言葉をかわすことに意味があるのです。」と書かれています。私もこのことを心に留めてしゃべってこようと思います。たくさんの方が参加してくださる予定です。ありがたいです。

 

そして、今野裕一郎さん率いるバストリオと松本一哉さんの『黒と白と幽霊たち』はいよいよ8月6日からツアーがはじまります。東京・浜松・奈良・和歌山・岡山と移動してラストは8月15日の広島公演です。ぜひぜひ皆様体感してください。

奈良公演は生駒山の中腹にある「門前おかげ楼」が会場です。観に行かれる方はちょっと早めに生駒駅からケーブルカーに乗って、宝山寺をお参りしてから観劇されることをおすすめします。朝からケーブルカーに乗って、もうひとつ上の山頂の駅まで足をのばして生駒山上遊園地で遊んでから観劇、というのもいいですね!

 

さあ息子が「折り紙で舟を作ってお風呂に浮かべて遊ぼう」と言っているのでこのへんで。熱は下がってもう元気です。

皆さまも良い一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
たまにはのんびりとしよう

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

今日もどんよりしておりますが、蝉たちは元気です。団地住まいですが、どこの山に分け入ったかと思うほどの大音響。

 

息子は珍しく高熱で寝ております。

小柄、痩せ型な息子ですけれども、それでもだんだんと大きくなって、布団も押入れの上段に上げることができますし、トイレ掃除もお風呂掃除も安心して任せることができ、すごいわねえ、やっぱり4年生は3年生とは違うわね、と思っていましたら、突然の発熱。

アトピーはあっても風邪などの感染症はほとんどかからず、熱もあまり出しませんので、これも成長の一過程かしらと内心ちょっと喜びながら見守っています。

「羊羹食べたい」と言うので先ほど水羊羹を作りました。早く冷めないかな。

 

選挙が終わり、今回こそみんな投票行くでしょう、これ行かないなんておかしいでしょうと思っていたのに、あの投票率でしたから、多くの人が今の生活によっぽど満足してるんだね、余裕があるんだね、そして苦しい立場にいる人たちのことは全く想像しないんだね、と思い、またこれからどうしようかと作戦を考えております。

勤務している学校も、実はかなり経済的に余裕のある人たちが集まるエリアにあるので、むむむと思うことは多く。図書室から何を発信できるかまた考えよう。

 

息子と読んでいた『北のはてのイービク』は読み終えて、今はグレアムの『たのしい川べ』を読んでいます。『北のはてのイービク』の骨太な感じとは対照的。登場する動物たちの心情や、彼らの住む美しい田園風景がとてもとても細やかに描かれています。

私が読んでいた『帰れない山』、これは素晴らしかった! 小説が好きでなかった私が「小説って面白い」と思えた3冊目。山に住む少年と、街が拠点で、でも山にも行く少年とが出会ってその後大人になるまでの物語なんだけど、友達を通して自分の親について考えを深めたり、何を幸せと捉えるのかが二人の間で違ったり、重なったり、助けたり、助けられなかったり、と、そんな物語なのです。そして読んでいくうちに「どうして『帰れない山』なの?」と考えさせられ、最後にとても印象的な終わり方をするという…。

でも、私はこの本のしみじみとした良さは、ある程度歳とった人でないとわからないんじゃないかなと思ってたんだけど、なんとイタリアでは高校生と専門学校生が選ぶ文学賞で賞をとったというから、かなり幅広い世代に「私の物語」として受け入れられているんですね。すごいな。すでに舞台化され、映画化も決まっているそうですよ。観たいな!

 

さ、息子が起きてきましたので、水羊羹を食べます。

皆さまも体調を崩されませんように。良い夏を。

 

| 日々 |
プロフェッショナル

久保さん、皆さん、おはようございます。

 

まだまだどんよりとして、涼しい朝。

でもこないだは、朝は涼しかったのに昼前から猛暑になって、勤め先では具合の悪い生徒が続出してました。

皆さまお元気ですか。

 

そう、そんな、具合の悪い生徒続出の中、ひとりの女の子が「誰でもいいので理科の先生いらっしゃいますか」と職員室をたずねてきました。「ダンゴムシが…」と。

対応された理科の先生にあとで聞きましたら、どうやら部活でみんなが踏んでしまいそうなところにダンゴムシがいて、小さな赤ちゃん(米粒みたいな)を放出していたのでどうしたらいいか困っていたのだそう。先生と生徒たちで親ダンゴムシは安全な場所に避難させ、赤ちゃんは小さすぎるので息をフーフー吹きかけて移動させたのだそうです。「今晩あたりダンゴムシの恩返しがあるでしょう」と先生はおっしゃっていました。

 

こういう、各分野のプロフェッショナルがいらっしゃるのが中学校の面白いところ。

先日、学校の広報誌に載っていたそれぞれの先生の「中学校時代の思い出」を読んでいたのですが、国語の先生は中学校時代に作文で賞をとられているし、美術の先生は「クラスのアーティスト」と呼ばれているし、理科の先生はカバンに蛇を入れて持ち帰りお母さんに怒られているし、体育の先生は言わずもがな、部活にあけくれる日々…、と、多くの先生が未来につながる中学生時代を送っていらっしゃいました。

で、私は何を書いたかというと、授業中に友達と交換日記をしてたこと。これなんにも今に繋がってないね、と思ったけど、いや、今もやってるじゃん、ここで、久保さんと! と気づき、面白いけどちょっと怖いような…。

息子の未来も全然わからないようでいて、実は今見えている部分があるのかもしれません。

 

それはそうと、9年間連れ添ったMacBook Proがとうとう起動しなくなってしまいました。

2年ほど前から色々とおかしなところが出てきて、だましだまし使っていたんです。まだ大学生のうちは、「試験中には止まらないで」「卒ゼミ中には止まらないで」と祈る思いで使っていました。なんとか無事卒業して、「凌げたね」と思っていたのですが、先日充電用のケーブルを接続してもインジケーターの数字が下がっていき、とうとう、うんともすんとも言わなくなってしまいました。

こんな時、あの人やあの人やあの人の顔が脳裏に浮かぶのですが、ご無沙汰しているのにこういう時だけ「Help!」と叫ぶのも失礼かと思い、twitterでつぶやいてみたところ、Tomohiroさんから「バッテリーの中古を探す」という方法を教えていただきました。ありがとうございます!

その後、24時間充電ののち奇跡の復活、というのを2度繰り返しましたが、2度ともデータ移行中に再び深い眠りに落ちてしまったので、やはりバッテリー交換にチャレンジする予定です。

 

それで、新しいMacももちろん買いました。もう「買うならこれかな」と決めていたものがあったので、アップルストアでそれを伝えたら、「もっと新しいのが3、4日前に値下がりしたので」と言われ、「じゃあそれで」と即決。直接行くと違いますねやっぱり。

 

こうなると、同じくだましだまし使っている洗濯機(10歳)も早いところ買い替えた方がいいかなあと思うわけですが、悩みに悩んで、こちらはあとひと月くらい様子を見ることに。

 

プロフェッショナルということで言えば、勤め先でPCのトラブルが起きた時には「ヤスイさん」が助けて下さいます。お電話ではとても小さな声で「〇〇のヤスイです」と名乗られるので、いつも「ヤスイさんからお電話です」と繋いでいたのですが、実は「〇〇のSEです」とおっしゃっているのだとあとから教頭先生に教えていただきました。

ヤスイさんはすごいんですよ。こないだたまたま近くでヤスイさんのお仕事を見る機会があり、覗き見ていたら、何かのパスワードを打ち込むのにものすごい桁数の文字を打ち込んでらっしゃいました。プロは長いパスワードを使うんだなあ。保健室のPCのトラブルを職員室から遠隔で直してくれたり、図書室のPCのトラブルをなんと市役所から遠隔で直してくれたりする。ヤスイさんはすごい。でも残念ながら、私のMacのトラブルを気軽に相談できるような間柄ではありません。

 

さあ今日も元気に頑張りましょう。

皆さまも良い一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
帰ってきた

久保さん、皆さん、こんばんは。

 

やっと少し、気力が戻って参りました。

 

ブックトークが無事終わり、やれるもんだね、1日に5回授業とか、なんとかなるもんなんだね、なんて思っていましたが、いやー、あとになってから疲れがどっときて、まだ頭と体がガタピシいってます。

でもまだしばらく、毎月のようにしゃべる仕事は続く。案外司書は人前でしゃべるのですよ。一度にかけるエネルギーがあまり大き過ぎるのもだめだよなあと思いつつ、一体どこで手を抜けばいいのかわからない。場数を踏むしかないのでしょうか。

 

ブックトークをしたからって、普段本を読まない生徒が次々に本を借りて行くわけではありません。「えー、本なんか借りるのお前」といういらぬ視線を無視できるほんのわずかな生徒しか借りて行かないわけですが、それでも『アンネの日記』や『少年H』、『僕は、そして僕たちはどう生きるか』などが借りられていき、よかったです。そして、本を借りなくても「こういう本がある」と記憶にはきっと残りますから、ずいぶんたってから思い出して「そうだこれ読んでみよう」と思ってくれるかもしれないと、そこに期待もしています。

今回は先生から「感想を書かせる」というタイプの紙ではなく、私から「アンケートにご協力ください」という形で後日紙を配りました。「戦争は怖いから考えたくないけど目をそむけちゃいけないと思った」とか「人間が人間でなくなるのが戦争なんだと思った」「体験を本にしてくれてる人はつらい思いをもう一度思い出しながら書いているのだから僕たちはそれを読んで伝えていかなきゃいけない」とか、本は借りなくても良いことを書いてくれた生徒は何人もいました。

そして「司書が紹介した本の中で気になった(読みたくなった)本」のダントツ1位は『アンネの日記』でした。2位は英語の教科書にも載っている『アキラの地雷博物館とこどもたち』。気になっただけじゃなくていつか実際に読んでくれるといいなと思います。

 

原稿をまとめていて頭がきゅうきゅうに疲れている時にはデザイナーの方の本を読むに限ります。今回は『ミナペルホネンの時のかさなり』と『デザイナーへの道を知る30人の言葉』を読みました。立川裕大さんの「社会観を持つ」「欲望を煽らない」デザイン、という言葉に深く共感。これはデザインだけの話じゃなくどんな仕事にも通じることですね。

 

今はパオロ・コニェッティの『帰れない山』を読んでいます。あとは仕事上「読まねば」な本を読んでいます。

息子と寝る前には『北のはてのイービク』を読んでいます。冒頭でイービクのお父さんがセイウチに殺され、残された家族が飢えに苦しむ様子がかなり長く続くのですが、このじっくりゆっくり話が進むのがなかなか良くて、やはり息子は「もうちょっと、いや、だからもうちょっと、だからだめ、もうちょっと」と繰り返しています。

 

素晴らしい舞台を2つ見ました。

ひとつは息子の学校の12年生の卒業演劇。なんと『ゲド戦記』をやったんですよ。1巻の『影との戦い』です。大変なのを選んじゃったなー、ときっと自分たちでも思ったと思うのですが、真正面からぶつかっていて(他にもやり方はあったんじゃないかと思うものの)心打たれました。

もうひとつは岡田利規さんの『プラータナー 憑依のポートレート』。タイの役者さん達の魅力驚異的でした。生の身体もそうだし映像で大きく映った時も息を飲む美しさ。これはどうやったら太刀打ちできるのか。生きている瞬間瞬間の強度が違うんじゃないかしら。いつも相手の出方を見ながら「なんちゃって」と自分の本心を隠す生き方ではだめなんだと横っ面を叩かれた気がしました。岡田さんが「パリのお客さんより東京のお客さんの方が『自分の物語』として受け取ってくれている」とおっしゃっていて、そのこともとても興味深かった。自分は何に共振したのか、ウティット・ヘーマムーンさんの原作を読んで再確認したいです。

 

さあ寝ます。早く本調子に戻さねば。

皆さまおやすみなさい。良い夢を。

 

| 日々 |
追い込み

久保さん、皆さん、おはようございます。

こちらはどんよりしてますが、激しい雨は通り過ぎて涼しい朝です。

皆さんのいらっしゃるところはいかがでしょうか。

 

今日はこれからブックトークの最終追い込みです。

今回は本当に難しかった。

集めた本はそれぞれ素晴らしいけれど、その本のどの部分を抽出して伝えたら「戦争は恐ろしい」「戦争なんてしたくない」と思ってもらえるのだろうか、とか、「戦争はこわい」だけで終わらないで、これから大人になる自分に何ができるのか、日本が戦争する国になるのかならないのかというのは自分のこれからの行動にかかってくるんだというところまで考えてもらうには、とか、まあ色々と、悩みに悩んで、夫や周りの先生方や公共図書館の司書さんたちからも意見をいただいて、なんとかまとまってきた原稿ですが、これ多分まともに全部しゃべったら2時間くらいかかる。それをこれから40分弱にする。頑張る。

 

最近やっと実物を見ることができて、想像していた以上に素晴らしかったのは、石内都さんの『ひろしま』という写真集です。これも生徒たちに紹介します。

 

息子は最近ピアノにはまっています。マイケルの「BAD」を練習しています。三つ子の魂というやつでしょうか。

「ぼくは将来漫画家になりたい、それか、ロボットクリエイター」とも言っている。こそこそと小説も書いている。すき間時間にかぎ針編みもやる。木に登ってやまももも取る。ローマ字の宿題が出ると大喜び。毎日楽しそうです。

そんな彼に「あーちゃんの将来の夢はなに?」と聞かれました。世界平和です。

 

さあ仕事するよ。

皆さま良い週末をお過ごしください。

 

| 日々 |
もうちょっと待って

久保さん、皆さん、おはようございます。

暑いのか、寒いのか、よくわからない陽気ですね。

身近で体調を崩されている方がちらほらと。皆さまお気をつけください。

 

今野裕一郎さん率いるバストリオと松本一哉さんの『黒と白と幽霊たち』が、夏のツアーで奈良にも来てくれることになりました! が、しかし、すでに予定が入っていて私は観に行けないのです。本当に残念です。今年は東京、浜松、奈良、和歌山、兵庫、広島、とまわられるそうですのでチャンスのある方は是非是非観に行ってください。詳細はこちらです。

 

ブックトークの原稿を書き始めたのですが、一冊をどう紹介するか考えるのに何時間もかかり、このままでは絶対に間に合わないので仕方なく家でも仕事です。これだけは、しょうがない。少しずつ要領がつかめていくのでしょうか。先生もこんな風に家で授業準備をされてるんでしょうね。息子の担任の先生に「いつも素晴らしくなくていいです」と言ったように、自分にも「ずっこけていいぜ」と言い聞かせてますが、どうなるやら。私は多分話が長いんです。どう削るかが難しい。

 

今妹尾河童さんの『少年H』を読んでいます。上巻の前半に出てくるひとつひとつのエピソードが面白すぎて、いちいち夫に報告していたのですが、そのうち「読むから」と言われてしまいました。もちろん読んで欲しいのですが、今自分が読んでるところを話したくてうずうずする。でもいよいよ日米開戦というところに迫って来て、細かなエピソードにも笑っちゃいられない空気になってきました。

夫はいろんな本をちょっとずつ読んでは積み、ちょっとずつ読んでは積み、としているので、夫の椅子や布団の周りは本が山になって大変なことになっています。ほんとに様々なジャンルの本を読むんだけど、「宮部みゆきと京極夏彦は全部読まなきゃって思うんだよ、なんていうか…、恋、というか…、愛、というか…、使命」と言うので息子と「パパ何言ってるかわからないね」と笑いました。

息子は自分で『ゲド戦記』の2巻まで読み終わって「3巻読みたいー!」と言っていますが、「もう少し大きくなってからの方が楽しめるよ」と言って止めています。2巻までは良いとして、3巻は息子にはまだちょっと、ちゃんと味わえないのでは(そして他にもっと今味わえる本があるのでは)とも思うし、何よりちょっと4巻が、「まだ知らなくていいんじゃないかな」という場面が出てくるのでひたすら止めています。でも止めれば読みたくなるのは当たり前なので、息子が図書館とかで勝手に読むならもうそれはそれで仕方がないと思ってるのですけど。

 

この「まだ早いからだめ」「もうちょっと大きくなってから」というのは、今息子が通っている学校では当たり前なんですけど、私は以前息子のことをかなり息子の感覚に任せて育てて来たから最初はすごくとまどいました。でも息子もはじめは抵抗したけどそのうち「大きくなったらできること」が楽しみになるんですね。それで今やっていることはそれはそれで楽しみながら、上の学年の子達がやっていることを「僕も5年になったらあれをやって、6年になったらあれをやって」と自分が成長してそれができるようになる、そのことを想像して待てるようになりました。

今学校では分数と割り算をやっているそうでそれがすごく楽しいみたい。「分数と割り算と掛け算てすっごく関係あるんだよ!」と教えてくれます。分数を使った問題をたくさん出題してくれるのですが、どれも私が即答するので「ちきしょー、なんですぐわかるんだ…」と悔しそうです。

教室では蚕の飼育と観察もはじまったと他のお母さんたちからは聞いてるんだけど…、それについては息子からはまったく報告がない。この落差が面白い。

 

さあ仕事だ仕事だ。

皆さまも良い一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
緊張・弛緩・緊張

久保さん、皆さん、こんばんは。

たくさん雨が降りました(まだ降っています)。

関東地方ももう雨でしょうか? とうとう梅雨入りだそうですね。

 

いろいろな締め切りが近づいたり、仕事が増えたりして、ちょっと胸のあたりが苦しい。間に合うかな、とすぐに緊張してしまいます。

この春、あらためて自分がもらっている給料について考え、時間外労働は極力しないようにしよう、と心に決めたのですが、一番仕事に必要な「読書」は勤務時間内にはできないし(ほかの仕事で手一杯)、しゃべる仕事の練習は家でしますから、結局、家でもかなりの時間を仕事に費やしている気がします。

いい仕事じゃないか、と言われればそれはそうなんですけど、ものすごく安い賃金で働いていますので、結構複雑です。

 

でもこのあいだちょっと面白いことがありました。

校内を歩いている時、いきなり男子生徒に「爪切りたいんですけど」と声をかけられたんです。隣の生徒は「ちゃうやろ、ちゃうやろ」と彼を肘でつついています。私が事を理解して、「そうかー、爪が切りたいのかー」と深くうなづくと、その生徒は、「リアルに間違えたー!」と頭を抱えて去って行きました。

保健室の先生と間違えたのね。

何かと緊張感が漂いやすい中学校の中で、ほっと和んだ貴重なひとときでした。

 

和む、といえば、先週末行われた、息子の学校のスポーツフェスティバルもとっても和みました。全部高等部の生徒が準備してくれて、ライン引きも下級生の誘導もテキパキとやってくれるのですが、連れられて自分たちの競技で出て行く1年生や2年生は、まだぴよぴよと、「並ぶ」なんてことも知らずにおっとりとお兄さんお姉さんについていくのです。そして「じゅんびはいいですか〜」と優しく司会の生徒がたずねると、「いいですよ〜」と歌声で返事をする。いいのだろうか、と思うほど、気がゆるみました。和んだ。

 

と、こういうことをたまに思い出して息抜きしながら、白川優子さんの『紛争地の看護師』を読み、今はいとうせいこうさんの『「国境なき医師団」を見に行く』を読んでいます。今度戦争と平和についてのブックトークをする予定なので、広島、長崎、沖縄、ナチス、だけじゃなく、今起きている紛争について知るための本も紹介したいと思っているのです。

『紛争地の看護師』は恐怖や怒りでぎゅっと目をつぶりたくなるような場面がいくつも出て来ますが、白川さんのことを心配しながら見守り、応援するご家族のことも描かれていて、それがほんとに、紛争地で簡単に消されていく命のそれぞれにも同じように家族がいてそれまでの人生があったはず、ということを強く感じさせて、またさらに苦しいし、腹が立つ。

『「国境なき医師団」を見に行く』は、まだ途中までしか読んでいないけれど、他人のためになろうとする人たちへのせいこうさんのリスペクトの念が熱く伝わって来て、でも背後にはやはり「ひどい話」がいっぱいなわけだけれども、せいこうさんの視線に「ああ、私もこの気持ちのままでよいのだ」と支えてもらえる感じがして、うまく言えないけど、あたたかい背中におぶさりながら荒野を行くような気持ちで読み進むことができます。

 

さあまた本に戻ろう。

息子と読んでいた『エーミールと探偵たち』は読み終わりました。スカッとする終わり方で良かった。

 

では皆さまおやすみなさい。良い週末をお過ごしください。

 

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