しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』もどうぞよろしく。

映画『3人、』原宿VACANTでの上映終わりました。
皆さまありがとうございました。
やってみます

久保さん、皆さん、こんにちは。

きっぱりと、冬が来ましたね。

ベランダから見えるナンキンハゼの赤い葉はすべて散ってしまい、今は白い実だけが目立っています。この状態になるとカラスがやってきます。「実をつつく」にしても、時期によって集まる鳥が違います。不思議ね。

 

息子は冬休みが始まりました。こないだ秋休みだと思ったのに。

冬休みの宿題、いろいろありますけれども、今回嬉しかったのは「お米を研いで水加減する」という宿題が出たことです。先生に感謝。我が家の場合は「水加減する」で終わらず、塩と昆布とオリーブオイルを加えて鍋で炊いて蒸らしてかきまぜておく、までの一連の工程を教えて、息子は今のところ張り切ってやってくれていますので、いやもう、これ任せられたら、毎日こんなに楽なことはない、本当に助かっております。お子さんに料理を教えようと思ってらっしゃる方、まずは「炊飯」からですよ! この開放感といったら! からだ半分軽くなったような心地です。

今日も夕飯前にやってもらう予定。ありがたや、ありがたや。

 

勤め先では無事期末テストが終わり、図書室は大繁盛しております。冬休み前で通常よりたくさん本を借りられる上、授業でビブリオバトルもしているのでその駆け込み需要もあるのです。「『○○』って本ありますか?」とピンポイントで尋ねてくる生徒もいれば、「おすすめってありますか? あんまり普段本読まなくて…」という生徒もいて、そういう子はたいてい「いつ発表?」と訊くと「明日」とか「明後日」とか言うので、『不思議の国のアリス』のイラストブックや、美しい写真が豊富な気象学の本など、眺めて楽しい本をすすめています。短い童話やエッセイをすすめても「うーん」と言っていた子が、装丁の美しい本を見て「うわあ」と目を輝かせるのを見ているとこちらも嬉しくなります。

ビブリオバトル、勝ちたい!と張り切っている生徒は、「先生、聞いててもらえますか!」と発表の練習を聞かせてくれました。「負けてしまった…」「20%くらい言えなかった」と結果の報告もあり。でもビブリオバトルというのは勝敗やプレゼンの精度が大切なのではなくて、もっと気楽に、他の人はどんな本にグッとくるの? 世の中にはどんな面白い本があるの? というのが知れる、そして「あの人が紹介してくれた本、読んでみよう」と読書の輪が広がる(はずの)楽しいゲームなのです。

だから負けて残念そうにしてる子には、「他の子はどんな本紹介してた?」と尋ねてみる。そうすると、「あ、先生『かくしごと』ってありますか? 表紙がキラキラしてるやつ(住野よる『か「」く「」し「」ご「」と「』)」と言って、ちゃんと他の生徒が紹介した本を借りていったりします。そんな姿が見られると「ああよかったな」と思います。

 

もうひとつ、図書室で盛り上がっているのは年末年始恒例「本の福袋」です。図書委員が選んだ本を中が見えない袋に入れ、どんな本が入っているか微かにわかるキャッチコピーをつけてラッピングしたものです。そのキャッチコピーを、言葉も見た目も素敵に書く(描く)という作業が、やってみるとかなり楽しいらしく、まだ作っている最中なのに「またやろうよ先生」「来年図書委員になれなかったらどうしよう」なんていう声が去年も今年も聞かれました。そして棚に並べると見に来た生徒は「かわいい」「これ何の本かわかるよ」などとワイワイ言って次々に借りていきます。公共図書館で同じ企画を手伝った時には「それほど借りられないなあ(特に男性は決して手を出さない)」という印象でしたが、中学生はまだ喜んでくれます。図書委員が準備したものだから、というのも大きいのでしょうね。

 

こんな風に楽しくやっておりますけれども、この春大学を卒業して、司書資格も無事とれて、さあ自分の給料はどうなったのかと思ったら、以前とほぼ変わらず、近所のスーパーでレジを打ったりカフェのキッチンに立ったりした方がずっと稼ぎは良いので、なんだかなあと思いながら今年度は過ごしてきました。

でも周りの方々に恵まれて、学校司書といえども色々な場所での仕事の機会をいただき、それがさらに次に繋がって、また年度末に向けて2つ「こりゃ大変だ」な仕事が舞い込んできました。

もちろん「ありがたい」と言うしかない。今までも「やってみませんか」「やっていただけますか」と言われ、大丈夫かなと思いつつも「やってみます」とこたえることでここまで道が続いてきました。「素晴らしくなくていいから」と自分に言い聞かせ、「やってみます」と答えたものの「できない…」と家で泣いた日々もあり。でも引き受けてよかったと思うことばかりです。

最近読んだある冊子に、「たのまれごとはためされごと」という言葉が書いてありました。そんな上手い言い方があるのか! と驚き。「ためされごと」という言葉はやはりプレッシャーではありますが。

そんな訳でまた眠れない日々が始まりますが、頑張ります。

 

あ、宣伝です。

昨年上演された夫・佐藤拓道 構成/演出 の舞台『僕がうまれた日』が、大阪にある應典院(おうてんいん)というところで年明け1月18日(土)に再演されます! 夫の職場である「たんぽぽの家」のメンバーとともに作った舞台です。身内が言うのもなんですが初演は本当に素晴らしく、でも障害のある人たちが出演していますから遠くには持っていけませんし、再演できるのも奇跡としかいいようがありません。これは日本中、いや世界中から、演劇に興味のある人たち、そして障害者アートに興味のある人たち、その両方にあてはまらない人たちにも、ぜひぜひ見て欲しいです。皆さん大阪観光がてら見に来てください! 収容人数があまり多くないそうですのでご予約はお早めに。

そしてこの公演は、應典院の「コモンズフェスタ2020」というイベントの中のひとつのプログラムですので、1日フリーパスや4日間フリーパスのチケットで「コモンズフェスタ」の他のプログラムも体験できます。『僕がうまれた日』だけ見る予定でも1日フリーパスが必要ですが、それでも1800円です。ぜひぜひ皆さん1月は大阪へ!

詳しくはこちらです。

 

今日はお日さまが、あんまり出なかった。冷えますね。

皆さま暖かくしてお過ごしください。

良い夕刻を。

 

| 日々 |
あの人の気配

久保さん、皆さん、おはようございます。

しとしと雨の奈良です。

 

師走に突入しましたね。

昨日我が家では、息子がサンタさんの気配を敏感に感じとり、大騒ぎをしていました。

「夜中にシャンシャンって音が遠ざかっていくのが聞こえた」「ほったらかしにしてたはずのプーさんが片付けられてる」「こびとの人形(2体)がいつの間にか手を繋いでる」そして、「僕たちと違う感じの毛がプーさんについてた!」と。そしてその問題の毛を日向に置いて観察し、「この毛、動いてる!持ち主のところに帰りたがってる!」と。

そろそろサンタさんの見回りの時期なんじゃないの、と私が言うと、息子は慌てて部屋を片付けて、夜は「さんたさん」と「きんたきん」(ふたりはともだち)に手紙を書いていました。

来てくれるといいですね、クリスマス・イブの夜。

 

朝も、夕方も、真っ暗で、これが冬至過ぎまでしばらく続くのかと思うと嬉しいです。こういう「暗さが嬉しい」というのは、息子が今の学校に編入してから知ったことです。暗闇の中、ストーブやロウソクの火が揺れているのはとても美しいです。

最近は、まだ真っ暗な中起きて、夫と息子と3人でお弁当や朝食の支度をしています。

夫は調理担当、具材を切ったり鍋をふるったり。私はパンケーキのタネを作ったりお弁当の中身を詰めたり洗い物したり。息子は布団をたたんだりコーヒーを淹れたり食卓の準備をしたり。

もちろん最初の頃(というのは息子が小学校上がったくらいでしょうか)は、そんなわけにはいかなくて、私が一番早く起きてバタバタとし、部分的に夫に手伝ってもらう、という感じだったのですけど、「みんな〜、起きて〜」「みんな〜、手伝って〜」「誰かひとりだけぼーっとしてて良いなんておかしい」「みんなで協力しないとできない」と言い続けて、今のような形になってきました。

毎日うまくいくわけじゃないけど(誰だってゆっくり寝ていたい、特に冬は)、落ち着いた気持ちで朝の時間を過ごせるようになり、ほんとに嬉しいです。

 

勤め先の学校ではインフルエンザの猛威と期末テストがバッティングし、てんやわんやな感じです。定期テストを「受験に直結する」と思い込みすぎてかなり重く捉えている保護者の方もいらっしゃるようですし、テストが延期になったら土日もまた塾かー、と嘆いている生徒もいるようで、定期テスト、『学校の「当たり前」をやめた。』の麹町中学校のように、なくなれば良いのにね、と思います。

『学校の「当たり前」をやめた。』はまだ読んでいる途中なのですけど、「なんのために学ぶのか」「学校は何をするところなのか」という問いに対する工藤先生のお考えはとても私は納得できるので、たくさんの学校が真似したらよいのに、と思います。本当に意味のある学びをするために宿題をやめ、定期テストもやめる。高校受験のためにも、その後の人生のためにもとても良い形だなと思います。

ただ、これまでずっとやってきたことをやめる、というのは本当に難しいことなのだと思います。以前にも書いた靴下の色の問題、それすらも、まだ私の勤めている学校では変えることができないのだから。

 

ところで宮沢章夫さんの『母または母』という小説が載っている『新潮』の12月号ですが、結局アマゾンの再入荷を待って購入しました。

読んでいくうちに、螺旋階段を、一段一段、降りていく感じ。とは言っても、重い、暗い、というのではなく、核心に向かっていくような。「介護」という側面から見ると暗く捉えてしまう場面もあるけれど、でも「老い」とか「人生のはじめ、おわり」というのはもっと明るく白っぽいもののようにも思うので、そこで親子で感じる共振は宇宙的な感じもする。読み終えてじーんと涙。良かったです。

もうすぐ図書館でも貸し出し可になるでしょう。買いそびれた方は図書館でぜひお読みください。

 

息子と読んでいた『たのしい川べ』、ようやく読み終えました! こちらもとても良かった。

結局、友人達のあたたかい叱責により、最後にヒキガエルは改心するのですよ。その変容する場面が見事なので皆さんぜひ『たのしい川べ』も読んでみてください。おそらくどこの図書館でも児童書コーナーにあると思います。

物語はヒキガエルのことだけじゃないのですけどね。大人が読んで心に沁みいる場面もたくさんあります。

美しすぎてほとんど寝ながら読んでいた場面もあるので、私はもう一度はじめからひとりで読んでみようと思っています。

そして『たのしい川べ』のあとに息子と読み始めたのは『ツバメ号とアマゾン号』です。ヨットを操ることができる4人兄弟が、湖に浮かぶ無人島で過ごす物語です。しっかりと見守っている大人達の目が背後に感じられ、すごく安心した気持ちで読める探検ものです。息子はやはり「もうちょっと!いや、まだまだ、もうちょっと!もうちょっともうちょっと!」と叫んでいます。

 

そして私は今『アップルと月の光とテイラーの選択』という小説を読んでいます。小学館のサイトには、「恐るべき16歳が紡ぐ、『文学』の枠を遙かに超え、読む者の魂を激しく揺さぶる壮大な物語。」と書かれていて、こういう時、著者の年齢のことはできるだけ忘れようと気をつけながら読むわけですが、それでもやっぱり「16歳だと!」と叫んでしまう描写力。でも16歳だから書けるのかも、とも思う、大人に対する(そして自分にも向かう)批判的な眼差しとか、「冴える」とはこういうことを言うのかと思わせる、澄んだ美しい文章で、恐れ入りながら読んでいます。

 

さあ、今日は休みの日だけど、気を引き締めていこう。最近緩みすぎていたので。

皆さまも良い一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
やっと通常営業

久保さん、皆さん、こんにちは。

朝は晴れてたのに、今はどんよりしている奈良です。

 

ナンキンハゼの実がぽんぽんはぜて、キジバト夫婦がよく食べに来ています。かわいい。

 

やっと、やっと、緊張する仕事たちが全て終わって、平穏な日々。もう2学期は終わったかのような気分です。まだもうひとつイベントやりますけどね。まあそれはなんとかなるでしょう。

勤め先の学校ではインフルエンザが大流行です。皆さんはお元気ですか?

私は仕事が大詰めの時に風邪で倒れましたが、少しずつ回復してきて、ここ数日はよく眠れています。

このブログを読んでくれている一番上の兄(この間50歳になりました。おめでとう!)が「体幹トレーニング」について教えてくれたので、それを毎晩やっているんです。肘をついて、腕立て伏せみたいな格好で耐えるというやつ。これ続けてたらギターも力まず弾けるようになるのですって。頑張らないとね。そういえばすぐ下の弟も体幹トレーニングをずっと前にやっていたような。体幹トレーニング兄弟。

 

息子は走るのが速くなりたいとのことで、ランニングに精を出しています。誘われて一緒に走ってみたけど全然追いつけない。母はバテバテです。

学校ではやっとドッジボールが解禁になったようで(低学年のうちはやらないことになっています)、喜んで報告してくれたのですが、「腰から下を狙う」「肩や頭に当たった場合はセーフ」というルールをひねって解釈し、「僕当たりそうになったらしゃがんで頭に当てて返すっていう技を考えた」と得意げな様子なので、「どうして先生がそういうルールにしたのかよく考えてみ」「ひねって考えるならもう一回ひねって考えて元の場所に戻ってこないと」と話しました。「わざとぶつかりに行って耳や頭に大変な怪我をしたら当てた子はどんな気持ちになる?その子はちゃんと足を狙ったのに」と言ったら「そこまで考えてなかったな」と。賢くなったと思うこともあるけど、足りないなと思うこともまだまだある10歳なのであります。

膝に乗ってきたりおぶさってきたり、イベントで風船を配っているのを見つけて「欲しいよう」と甘えたり、まだまだかわいいです。クラスの中では相変わらず腹が立つこともあるようだけど、なんとか踏ん張っているようです。

 

そう、2学期から「郷土学」という授業が始まって、それがとても楽しいみたいです。最初は学校の教室から出発して、だんだん遠くへと出かけて行くんです。古墳を訪ねたり、地名の由来となった場所へ行ったり。「明日はもっと遠くへ行くよ」と先生が言うと、みんなは「えーっ」って言うんだけど、なんで嫌がるのかわかんないよ、と息子は話していました。「みんなは疲れのことを気にしすぎなんだよ」と。歩くの大好きなんです。

 

そういえば前回のブログで私は「『若草物語』を読んでいる」と書きましたが、『秘密の花園』の誤りでした。よっぽど疲れてたんだな。

『若草物語』には誰からも好かれない感じの女子は出てきませんね。四人姉妹の話でしたけど。

で、『秘密の花園』ですが、とってもよかったです。途中から先の展開がわかってくるんですけど、じわじわと感動するんですね。名作っていうのはこういうのを言うんだなあ。こうなったら『小公女』や『小公子』も読まなきゃいけません(これもまだ読んだことない)。

宮沢章夫さんの新しい小説『母または母』が載っている『新潮』の12月号も早く読みたいのですけど、買おうと思っていたら店頭からあっという間に消えてしまいました(すぐ売り切れるんですね)。近々大きな本屋さんに行くのでまたそこで探そうと思います。

 

さあまたコツコツと毎日を頑張る。

皆さまも良い一日をお過ごしください。

| 日々 |
れろれろは無理でした

久保さん、皆さん、こんにちは。

さらに秋が深まってきましたね。

 

団地の中では、まず真っ先にハナミズキの葉が紅くなり、その後イロハモミジとナンキンハゼが徐々に紅くなり、ヤマボウシがオレンジになり、カツラが黄色くなり、背の高いメタセコイアが淡い黄緑になり、ベランダのブルーベリーの葉も紅くなり…。

毎朝カーテンを開けると違う色の景色が見えて、「綺麗だねえ」「綺麗だねえ」と呟いております。

 

しかしこのひと月くらいで私はめっきり老けたと思います。それはそれはもう。

白髪も増えたと思いますし、息子には「あーちゃん悲しそうな顔」と言われます。「目の上がハの字になってるよ」と。まぶたにシワが刻まれてるんですね。おばあちゃんですね。

 

いやもうほんと疲れました。イレギュラーな仕事はほぼ終わりました。あとひとつ、来週大事な会議が残っておりますが、それは何人もの人で力を合わせて考える会議ですから、それほど力まずに臨めるんじゃないかと思います。

前回書いた、「意識の輪ゴムをれろれろに伸ばす」作戦ですが、あんまりうまくいかなくて、というのも、ギターも編み物も私は初心者ですから、やっていて楽しい、気持ちはリラックスする作業なんですけど、身体的にはガチガチに凝ってしまうのね。それほど休まらない。ジョギングでもすればいいのでしょうか? それともヨガ? 夜よく眠れるようにするには、水泳でしょうか。

人前でしゃべる仕事は、回を重ねるごとに要領がわかってきて、準備も「これでいけるな」というところがわかってくるのですけど、眠れなくなってしまうのは変わらなくて、それが本当に嫌です。しかも前日眠れないだけじゃなくて、終わったあとも眠れない。本番の残像がなかなか消えないんです。

でもひとつひとつの仕事は楽しかったし、反響もあったし、新しい出会いもあったし、やって良かったと思います。また次に繋がっていくでしょう。

どうでも良いことですが、昨日はドドドドドッと名刺をたくさんいただいたのに、お返しする私の名刺というものがなく、オタオタしました。全く必要ないんですけどね普段は。

 

そんな中、息子の学校では秋の大イベントがあって、その様子を見に横浜から義父がやってきました。「ひとりで新幹線に乗るなんて大丈夫?」と心配していましたが、大丈夫、ちゃんと来てくれました。

息子の通っている学校を初めて訪れて、息子が学年問わず色んな生徒に話しかけられているのを見て、「安心したよ」と話していました。

 

その後息子は「秋休み」に突入。眠れなくて苦しんでる私をよそに、浮かれて浮かれて、あちこちで大きな忘れ物をしてました。学童では兄ちゃんらとラグビーごっこ。家ではタンタンを読んでいます。

 

私は今『若草物語』(←『秘密の花園』の誤りです11.19)を読んでいます。実は読んだことがなかったんです。想像していた「女子っぽい」話じゃなくてとっても面白い。誰からも好かれない感じの女の子が主人公なんです。まだまだ先は長くて、どうなるかわからないんですけど。

 

さあ、ゆっくり動き出します。もうほんとに今日はゆっくり動きます。

早く本調子に戻りたい!

 

皆さまも良い週末をお過ごしください。

 

| 日々 |
にやにや

久保さん、皆さん、こんばんは。

 

秋が深まってきました。

 

この時期は何かと行事が多く、イレギュラーな仕事が続いておりますが、こういうのを「忙しい」と言ってしまったらもうそれだけでプレッシャーに押し潰されてしまいそうなので、あくまでも平常心なふりをして、淡々と、ひとつひとつの仕事を楽しく乗り切りたいと思っています。

放っておくと家でも仕事のことばかり考えて緊張してしまうので、休みの日は何かしら集中できる、別のことをするようにしています。おやつを作ったり、お裁縫したり、英語の勉強したり、エアロバイクこいだり。編み物やギターの練習など、「もう多分一生やらない」と思っていたこともまたやるようになって、人生ってわからないものだなと思います。

自分の意識は輪ゴムのようになっていて、仕事のことばかり一方向に引っ張られてしまう感じは嫌なので、別の方向からも引っ張るようにしているんです。あっちからもこっちからも引っ張る。それで輪ゴムがれろれろと伸びて、だんだん輪が大きくなればいいのにと思います。

それでどんなことも、余裕のある心でできたらいいですよね。

 

息子はその後、学校で、意地悪言っていた子が背中をツンツンしてきたので、「なんやねん、俺のこと○○って言ってたくせに触ってくんなよ」と言ったら、「ん…、そんなん言ってたな、昔…、っていうか、江戸時代?」とその子が言ってきたので、なんだかにやにやして、ふたりでにやにやして、それ以来、また、普通に遊べているのだそうです。

「俺、あいつとは一生口きかない!」「あいつの姿を地面に描いてガン!って踏んづけてやった!」と言っていたのに、「やっぱり一緒に遊びたい」の気持ちがお互い通じ合って、にやにやしちゃったんですね。

こういうことが、これからも、幾度となくあるのでしょう。

 

息子と一緒に寝る前に読んでいる『たのしい川べ』(まだ読んでいます)は、春の訪れを細やかに描いているのどかな場面から始まって、最初はなかなか物語に入っていけず、すぐ眠たくなっていたのですが、終盤かなり面白くなってきて、毎晩ゲラゲラと大笑いしながら読んでいます。大金持ちで、スピード狂で、うぬぼれが強く、何度も騒動を起こすヒキガエルに対して、友達のネズミやモグラが何度も叱る、でも決して見捨てないという、あたたかな友情物語だったのです。辛抱して読み続けてみないとわからないものですね。まだ最後まで読んでいませんから、「あたたかな友情物語」がもしかしたら間違ってるのかもしれませんが(ヒキガエルは見捨てられてしまうのかもしれませんが)、なんとも不思議な、複雑にできている、楽しい話だなあと思います。かわいらしい挿絵ですし、色んな動物が出てきますから、小学校低学年くらい向けなのかなと思っていたのです。でも話は単純じゃない。翻訳の日本語も結構難しくて、やはり今の息子くらいが楽しむのにちょうどいいのだなあと思います。

 

「読まなきゃ」がいっぱいある。まずい。また本の話になってしまいました。

もう寝ます。

 

皆さまお休みなさい。良い夢を。

 

| 日々 |
明日は明日の風が

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

今日は快晴。

また少し、団地の木々の色合いが変化してきました。

 

息子は今日、近くのキャンプ場へ芋掘りやボルダリングなどをしに行っています。子どもだけで参加するもの。だからちょっとだけ心配しながら今夫と二人で過ごしています。

 

息子は10歳になり、手がかからなくなってきたなあと思うこともあるけど、なんだかイライラして攻撃的な時もあり、ここから少しずつ、反抗期へと突き進んでいくのかなあ、どうなのかなあ、と見守っているところです。

学校では誰とでも遊んでるようなんですが、その中でも特に一緒にいて落ち着くなあというタイプの子たちが次々にご家庭の事情で転校してしまい、たまにしんどい思いをすることもあるようで。口が達者な子にやりこめられてしまうんですね。家に帰ってきてから「もう!あいつとは絶対口きかない!」とか言って怒っています。

で、どうしたら相手を言い負かすことができるのか、という話をしているのですが(言い負かさなくていいのですけど)、相手は兄弟がいて毎日鍛錬しているのですから、なかなか手強いのです。「あんまりひどかったら先生に言ってみたら?」と私が言ったら「そしたら『ちくりんぼ』って言われるもん」と言うので、「『ちくられたくなかったらちくられるようなことすんな』って言ってやったら?」とアドバイスしてみたものの、ちょっと難しかったようで、「ちくられたら、ちくられ、ちくり、ちく…」とやっているので、「そこ噛まない方がいいわね」と言ったら何十遍も練習してました。がんばれー。

 

でもこういうのって、親も子も、どーんと考えすぎるときっとよくなくて、息子にもなにか良くないところがあってそういうことになるのかもしれないし、いつの間にかまた仲良く遊べたりするものだから、「きっと明日は明日の風が吹くから、また何かあったら言いなさい」と話して終わりにしました。

 

今、清水真砂子さんの『子どもの本のもつ力』という本を読んでるのですけど、明るく元気で、ハキハキしていて、みんなと仲良くできる子どもが良しとされることへの危機感を書いて下さっていて、私にとってはとても心強い。一人静かに、雲を追っている時間があって良い、黙って本を読んだり絵を描いていて良い。物語を書いていて良い。

クラスの男の子の数が少なくて、気の合う子が今はいないかもしれないけど、それでも自分の楽しみを見つけて、なんとかやっていって欲しいなあと思います。もう少し学年が上がったら部活も始まるし、他学年の子たちともっと交流が増えるので、また素敵な出会いがあるかもしれない。それに、クラスの子たちとの関係も今以上に深まってゆくのでしょうし。

 

さあ、今日のキャンプは楽しめたのでしょうか。

迎えに行ってきます。

 

皆さまも良い夕刻を。

 

| 日々 |
まだまだ落ち着かないと思いますが

久保さん、皆さん、こんにちは。

台風が去りましたね。

これを読んでくださっている方は、きっと、今、大丈夫な状況にいらっしゃるから読んでくださっているのだと思いますが、それでも暴風雨の最中には大変恐い思いをされたのではないでしょうか。

 

私たち家族は昨日、本当は横浜にある夫の実家に帰る予定だったのですが、交通ダイヤが乱れているでしょうし、滞在時間も短くなってしまいそうなので、今回の予定は取りやめることにしました。

いろいろな被害の状況を断片的にしか知ることができず、あとは知り合いにメールで「大丈夫?」とメッセージを送ることくらいしかできなくて、大変もどかしいですが、皆さんの生活が少しでも早く元どおり穏やかなものになりますよう祈っています。

 

連休の予定がぽっかりと空いたので、昨日は息子の学校で行われた音楽会に行ってきました。卒業生たちが様々な楽器や歌、マジック、などで楽しませてくれました。福島県の、高濃度の放射能に汚染されてしまった地域に今も住んでいる子ども達やその保護者の方を対象に、関西で保養キャンプを実施している団体があり、そのチャリティのために開催された音楽会でした。

最初に、保養キャンプを実施している団体の代表を務めていらっしゃるMさんからお話があり、その後、ヴァイオリン、デスクトップミュージック、ギターの演奏と続きました。

実は息子の学校では基本的に音楽はアコースティックな楽器の生演奏でなくてはならず、スピーカーからでる電子音というものを学校の中では聞いたことがなかったので、そういう場所でデスクトップミュージックを披露してくれたAさんのチャレンジに胸が熱くなりました。沖縄、メキシコ、アメリカ、と世界を旅するように各地の歌をのびやかに披露してくれた3人組も素晴らしかった。私は子どもの頃ピアノを習っていましたが、多分一番楽しかったのはまだ家にピアノがなくてオルガンを勝手に弾いていた時、そして先生の家でピアノを触らせてもらっていた時、だったんじゃないかと思います(こんなこと書く私は親不孝だなあ)。その時と同じ気持ちで音楽を楽しめたらこんな風にのびやかに弾いたり歌ったりできるのかなと羨ましく思いながら見ていました。

息子が音楽の授業で使っているノートの最初のページには、遠い宇宙の果てで生まれたひとつの音が、時を経てたくさんの人の心をふるわせ、今私の中でひとつの輝きとなる、というような(正確な写しではありません)、そんな詩が書かれています。それを読んで私はじーんと胸が熱くなったわけですが、息子は多分先生が黒板に書いたのをただ写したという感じで、ピアノも笛も太鼓も「ちょっとうるさいからそれやめて」と言いたくなるような乱暴な弾き方をしています。それでもまあ、あまり邪魔せずに、見守っていこうと思っています(「うるさい!」と怒ることももちろんあります)。歌う楽しみ、演奏する楽しみ、って、周囲からの何気ないひとことで簡単に壊れてしまうものなんじゃないかなと思うからです。プロのミュージシャンになりたかったらどんなこと言われてもめげずに頑張ったらいいんだけど、そうじゃなくて、下手っぴでももっとみんなで歌や演奏を楽しみたいと思うのです。

 

話がちょっとそれましたが、震災のことや、今回の豪雨災害のことについて考える時、環境を守るためにいったい何をすればいいのかわからないという言葉を、周囲の人からたまに聞くわけですが、私はまず買い物の仕方を変えるのが一番の方法なのかなと考えています。

まず最初にそれが本当に必要なものなのかどうかをよく考える、自分で作れるものは自分で作ったり、今あるもので工夫する。

そして、どうしても買わなきゃいけないものは、応援したいお店から買う、応援したい会社のものを買う。環境に対して良いことをしているお店、会社から買う。トイレットペーパーひとつにしても、その日スーパーで売っている一番安いの、という基準じゃなくて、環境に対して良い取り組みをしている会社のものを買う。食べ物も、無農薬や低農薬の野菜は健康志向の人が自分の贅沢のために買っていると思われがちだけど、そうではなくて、生き物のサイクルを壊さず環境を守るためにそのような農地を増やす必要があるのだ、ということを、もっと多くの人に知ってもらって、買ってもらえたらな、と思います。あと、自然界に還せる素材で作られている物を選ぶ。別にほっこり感が欲しいわけではなく。アクリル毛糸で編んだエコたわしとか、実はエコじゃないってのを割と最近知って、あらら…、という感じです。もちろん全部を徹底することはできないけれど、できるだけ、ね。

消費税も上がったし、ほんとに、生き残って欲しいお店、会社に、生き残ってもらうための買い物をするんだ。

すでにやっている人にとっては当たり前のことなんでしょうけどね。

 

そういえば、鷹のおかげで、スズメ達は集会場所を変えたようです。今度は大きなショッピングモール脇の植栽でビチュビチュ言っています。車はガンガン通るけど、人はそれほど歩かない道路沿いなので、もう追い払われることはないんじゃないかな。でもスズメって本当に街の鳥なのですね。すぐ近くに静かな林もあるのに、ガソリン臭いショッピングモール脇がいいのですね。

 

さあ、新幹線の中で読もうと思っていた本を今日は読みます。

色々気がかりですが、皆さまにとってよい一日でありますように。また雨が降るようですので、お気をつけてお過ごしください。

 

| 日々 |
チリリンの季節

久保さん、皆さん、こんにちは。

まだ暑い日もあるけれど、団地の木々の緑はワントーン薄く、黄色みがかった色合いになってきました。

もうベランダの朝顔は咲かない。さみしい。でもまた来年勝手に生えてきてくれるでしょう。シソも、レモンバームも、藍も、きっとまた来年生えてくれるはず。ほったらかしというわけではなく、少しずつ世話の仕方がわかってきたのです。バラも、サルビア・ガラニチカも、長く花を咲かせてくれるようになり、嬉しいです。

 

この間、一年ぶりに「チリリン」というあの音を聞きました。鷹匠さんです。通りかかったおばあさんは「あ、たかおやさんや」と言っていましたが、そんな呼び方もあるのでしょうか? 団地の一角に、夕方になるとスズメが数百羽集まってビチュビチュ大騒ぎするので、それを追い払うために来てくれているのです。あの鳥たちの集会、面白いなと思って見ていましたが、近いところにあるお家はやはり、洗濯物に糞がつきそうで、そうでなくてもあれだけの糞が目と鼻の先にあれば匂うでしょうし、確かに気の毒ではあります。それで、追い払われたスズメたちはその時は右往左往するわけですが、そう簡単に集会場所を変えるわけにもいかないみたいで、また次の日も同じ場所にやってくるんですね。彼らの意思統一はどうやって行われるのだろうかと不思議に思います。リーダーはいないみたいで、なんとなく空気を読みながらみんなで動くんです。昼間はみんな色んなところに散らばってるのだから、「あそこの林にも良さそうな木があるよ」とか、たくさんいい意見が出そうなんだけど、そう簡単には引っ越さない。あれだけビチュビチュ言ってるのに、あれは何についてしゃべってるんだろうなと思います。

それはそうと、鷹匠さんにまた会えるのはなんだか嬉しい。あの「チリリン」が聞けると「今日はいい日だ」となぜか思ってしまいます。スズメたちが良い集会場所を見つけられるといいのだけど。

 

勤め先の学校では、体育大会に向けて、冷感タオルはオーケーか否か、保冷剤の大きさはどこまでオーケーか、といった話が出て、また私は開いた口がふさがらなくなってしまったわけですが、こういう時、席が近くの事務さんや養護の先生とは意見が合うので、それはとても救いで、なんとかそこからじわじわと状況を変えていけないだろうかと思案中です。

先生たちおひとりおひとりは、生徒のことをとても大切に思いながら仕事をしていらっしゃる、それは本当にそうなんです。それなのになぜこんな袋小路に迷い込んでしまわれるのでしょう。

まあでも、図書室は賑わっていて、それはなにより。みんなサボりにおいでよ、部活だけじゃなくて、色んなことから逃げておいでよ、と思います。最近大きなクマちゃんをいただいたのですが、その子が人気で、抱きつかれたり胴上げされたり殴られたりしています。男子は「どこまでやればあのおばちゃんは怒るのか」と私の顔色を伺いながらクマちゃんをいじめている感あり。でもある日、「嫌なことされたら『やめて』って言わなあかん」と私が真剣にクマちゃんに話していたらさーっと引いていきました。

 

こんなことって、こういう日本の中学校のあれこれって、あるところから見たらとっても幼稚なんだろうなあと思うのは、最近『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』という本を読んだからです。イギリスの中学校事情がよーくわかる本。そしてブレイディみかこさんと息子さんとのやりとりの中から「人と人との関係の中で何を大切にしたら良い?」というのが見えてくる本。

どのエピソードも印象深いけれど…。貧しい家庭の友達に制服をあげる時、どうする?という話とか、『タンタンタンゴはパパふたり』に幼児が大喜びする話とか、学校で女性器切除の授業をしたあとの、アフリカ系移民のお母さんの話とか、いろいろ…。とにかく、すごく面白いからたくさんの人に読んでほしい。でも日本の中学生にはちょっと難しいかも。わからないことは大人に聞きながら、あるいは自分で調べながら読んで欲しいけど、そこまでして読む生徒はいるかな、どうかな、でも大人にはぜひ読んでもらいたいな。これから日本がどうなるのかも考えながら読むべき本だと思いました。

 

ほかにも、『1R1分34秒』とか、『ひと』とか、『MARCH』とか、最近「読んで満足」な本が続いています。

 

舞台は昨日チェルフィッチュの『消しゴム山』を見たのですが、これは感想を書くのは大変難しいなあ。宣伝美術を見て「子どもも楽しめるかも」と勝手に勘違いをして息子を連れて行ったんだけど、想像していた感じとは違いました。人間じゃないものに向けての演劇、ということでしたが、だとしたら、だとしても、何を見せるの?それを見せるの?と、謎、謎、謎。見終わってから夫とずーっと「あれはなんだったのか」と話していて、そういう時間はそれはそれで価値のあることだと思うのですが、簡単に「観て満足」と言える演劇ではなかったです。金沢の『消しゴム森』も観にいけたら、また「ああ、こういうことなのか」と感じるものがあるかもしれないけど、それは、多分叶わない。両方行ける人ってどのくらいいるんだろう。うーむ。

息子の学校では会議をする時、はじめと終わりにみんなで詩を唱えるんだけど、そこに「霊なくして物質はなく、物質なくして霊はない」というような一節があって、観劇しながらそれを思い出しもしたのですが、舞台上で起きていることは、それを唱える時に思う「ちょっと謙虚でいなきゃね」という心持ちともまた違っていて、うーむ、ほんとに、これはなんだろう、という作品でした。

終演後のトークで、「チェルフィッチュ」名義でやるものと、それ以外とをどう分けてますかという質問に対し、「チェルフィッチュはラボラトリー」と岡田さんがこたえていらして、そうか、そうなると、今後「チェルフィッチュ」としてやるものは、ちょっと覚悟して見に行かないといけないなという気持ちになりました。『プラータナー』がはっきりと人間に向けた演劇で、ものすごく良かっただけに。

まだまだ考えます。

 

その後タンタンショップへ行って、タンタンのTシャツを買い、息子は今日そのシャツを着て学校へ行きました。「似合う?」と私に聞いてきたから、かなり嬉しいんだと思います。

さあ動き出そう。

 

皆さまも良い一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
『3人、』上映終わりました

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

あっという間に1週間が終わってしまいますね。ああ。

何から書けばよいのやら。

 

まずは、『3人、』、原宿VACANTでの上映終わりました。ありがとうございました。

少人数でアットホームな上映会でしたが、画質、音ともに、今まで見た中で一番クリアだったのではないかと。空間というのは不思議ですね。そして、その見え方の違いによって、受ける印象も違うんだな。なんで夫はTシャツを着替えられなかったんだろう、とか、痛がってる私をよそに、ふたりの母が自分のお産の話に夢中になるところのおかしさとか、お腹の中におさまってた息子が出てきて手をモシャモシャ動かす不思議さとかが、とても素直に伝わってきました。

当日、香りの演出と受付をされていたアロマコーディネーターのバンシュウミチヒロ さんは、なんと3回もこの映画を見てくださったそうで、「今日は幸せな気持ちです」と言ってくださり、そんなことを言ってもらえるなんて私も幸せです、とお返ししました。

あなたも私も生まれてきたんだ、ということを、一人でも多くの人に感じてもらいたくて、今野君に映画にしていただきました。

撮影をお願いしてよかったなあ、言ってみるもんだなあ、と、上映していただくたびに思います。

 

夕方から見たバストリオの新作『ストレンジャーたち』は、演劇かどうかとか、パフォーマンスかどうか、とかも超えたものになっていて、あ、またバストリオは新しいところに行ったんだな、と、とても気持ちよく展示も音楽も美術も映像もパフォーマーの方達も、楽しく見させていただきました。新しいメンバーの秋良さん、すごく良かったです。あと、強く感じるものではないけれど(強く感じないからいいんだけど)、そこにはバンシュウさんが演出された香りも、ニャーさんの美味しいお菓子も、橋本さんが淹れてくれたコーヒーも含まれてのいい時間、空間になっていて、行けて良かったなあと思いました。

あと、会場で『OPEN GRINDHOUSE TIMES』というフリーペーパーをいただいたのですが、そこに吉祥寺シアターでバストリオが滞在制作した『オープン・グラインド・ハウス』の様子が載っていて、それがすごく楽しそうで、行きたかったなあ、行けばよかったなあ、と思いました。

 

今回見に行ったのは原宿で、竹下通りは人がいっぱいで大変なことになっており、目はチカチカ、鼻もツンツン、VACANTへ着いたらまず心も呼吸も整えなければならなかったのですが、ちょっと足を延ばすと渋谷区立中央図書館があり、その周辺は嘘のように閑散としていました。そして図書館は昔からある感じの静かな図書館で、それがまた落ち着くんですね。『3人、』と『ストレンジャーたち』の間の時間、私はひたすらYA(ヤングアダルト)コーナーで選書をさせていただきました。本当はUTRECHTとか、憧れの本屋さんに行ってみたかったんですけど、人混みが恐ろしくて諦めました。またいつか。

 

そのほかにも、勇気をもらうこと、ショックなこと、色々ある毎日です。

 

そんな中私は『ニルスのふしぎな旅』を読んでいるのですが、なんと息子も学校で先生に読んでもらっているらしく、「どこまで行った?」と話が共有できて面白い。おそらくこの先北欧神話について学ぶので、その前段階として、先生はスウェーデンの物語であるニルスを選んでくださったのかなと勝手に想像しています。あと4年生で動物学の勉強も始まったので、色々な動物が出てくるという意味でもふさわしいのでしょうね。

去年、3年生の時には「生活科」というのが始まり、畑仕事や調理、保存食づくり、家づくりなどをしていたので、その間には先生は『大草原の小さな家』を読んでくれていました。

そして授業で去年は旧約聖書の天地創造、今は古事記、これから北欧神話、と、様々な土地での「世界のなりたち」の物語を学ぶわけで、なんといいますか…、羨ましい! 私も一緒に学ばせてもらっていますが。

そうやって世界には様々な土地がありそれぞれの物語があるということを知り始めて、今息子は家で『五国物語』という小説を書いております。タイトルと五国の地図は見せてくれたのですが、物語は「見ないで」と言うので見ていません。でも何度も「見ないで」と言う。見ていません。「どうしても『見ないで』って言いたくなっちゃうんだよ」と。わかるよ。決して見ないよ。

 

自分が子どもだった頃は、大人って馬鹿だなあと思っていて、でも自分が大人になった今、その「おかしいぞ」と思う状況を、自分の力でどうすることもできていない、変えられる大人に自分がなっていないことが、大変もどかしく、情けないです。

勤務先の学校では、生徒が履く靴下を、今は白だけオーケーなのを紺や黒もオーケーにするのか、ワンポイントもオーケーにするのか、儀式の時は白に統一した方がいいのか、紺は色に幅があるからやめたほうがいいのかとか、ワンポイントオーケーは気持ちが悪いとか、いっそのこと黒に統一すればとか、そんな話をしていて、めまいがする。本当にめまいがする。

中学生なんだから、学校に行く時どんな靴下を履けばいいかなんて自分で考えさせましょうよ、どうかと思う靴下を履いてきたら「それはどうなの?」と聞いて、直接じっくり話をすればいいじゃないですか、と、言いたいけれど、先生でない私は、それをどう切り出せばいいか、悩んでしまう。意見が合いそうな先生をつかまえて、じわじわと伝えていけたらいいけれど。

人生はきっと思っているより短くて、周りの人の顔色を伺っている暇はない。言うべき時に言って、やるべき時にやらないと、と、グレタ・トゥンベリさんのスピーチを聞いて、またあらたに、気を引き締めております。

 

一番上の兄に言わせると、私のブログは真面目なんですって。「1から100まで真面目」「妹のブログじゃなかったら絶対読まねえ」と言われました。でも妹のブログだからという理由で欠かさず読んでくれる兄は本当にマメで優しい兄だと思いませんか。

そしてぜひ知っておいていただきたいことは、私が真面目だからこんなブログを書いているのではなく、真面目じゃない私がちょっとでも真面目になるためにこういうことを書いている、ということなのです。

 

今日も読んで下さりありがとうございます。

皆さまどうぞ良い週末をお過ごしください。

 

| 日々 |
『3人、』今度は原宿で

久保さん、皆さん、こんばんは。

朝晩はだいぶ涼しくなってきた奈良です。

千葉は今夜また雨だそうで、被害がさらに広がらないよう祈っています。

 

さて、上にも書きましたが、来週、また『3人、』が上映されます。

9/22(日)23(月・祝)に原宿VACANTで今野裕一郎さん率いるバストリオの『バストリオの野生展』が催されるのですが、その中で、23日の13:00〜映画『3人、』が上映されるのです。この日は17:00〜バストリオの新作パフォーマンス『ストレンジャーたち』も上演され、その中では杉本佳一さんによるソロプロジェクトFourColorのライブ演奏も聞けますし、出張ごはんとお菓子の”ニャー”さんも参加されるということで、自分でこう書いていてもどんなことになるのか想像がつきませんが、とにかく楽しそうな『バストリオの野生展』です。皆様ぜひ足をお運びください。22日はバストリオの映画『グッドバイ』『ニュークリアウォーター』『黒と白と幽霊たち』が上映され、映画のあとはトークもあるようですよ。

そして、繰り返しになりますが『3人、』は23日の13:00〜です。なんと今年2度目の上映! そして昼間の上映! 前回ポレポレ東中野での上映は明け方でしたから(あれはあれで忘れがたい濃密な時間でしたが)、見に行けなかったなあ、という方、ぜひ原宿VACANTへお越しくださいませ。詳細はこちらです。

 

先週は勤め先の中学校で文化発表会があり、図書委員会ではクイズラリーを開催しました。図書委員が自分の好きな本の中からクイズを出題し、校内に貼りだすのです。クイズに参加する生徒は校内をぐるぐる回って問題を見て、図書室内にあるヒント本(出題の元になった本)をぱらぱら見ながら答えを書いて解答用紙ボックスに入れます。

1、2年生は必死に校内を走り回ってクイズに参加してくれますが、3年生は「クイズなんてやってらんねーよ」というシラっとした顔でただ時間をつぶしに図書室にやってきます。ところが、そのシラっとした男子グループのうちのひとりが、去り際に解答用紙をボックスに放り込んで行ったので、「うそー、クイズやってなかったでしょ」と笑ったのですが、あとで丸つけしたら結構正解していて、「なんだ、参加してたんじゃん!」という…。去年のように必死には回らないけど、一応参加しとこうという、その心意気が嬉しかったです。シラっとした女子グループの子達も、クイズには参加しないけどオススメ本を紹介するカードに色々書き込んでくれたりして、ありがたい。かわいいところと手厳しいところと両方ある中学生たちです。

黙々と仕事を手伝ってくれる生徒もいますし、「絶対手伝わない!」とわざわざ宣言してゆく生徒もいます。

普段とってもとってもおとなしくておどおどしている女の子が、全校生徒と大勢の保護者を前に英語落語を披露してくれたのは素晴らしかったなあ。

あと男子生徒が数人で京都アニメーションの映画『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディングテーマで踊ったのも良かったです。

そしてそんな風に活躍している生徒たちの影で、素直に楽しめなくて苦しむ子もいるのだろうなというのは毎回思います。でも隣の席の先生は「ストレスを全部取り除こうとするのでなく、上手に付き合っていけるような方法を身につけてほしい」とおっしゃっていて、それもそうだなと思います。別の先生も「のぼらなければいけない階段がある」という話をされていて、それもとても頷けます。じゃあ、何から逃げて良くて、どういうことにちゃんと向き合わなければいけないのか。それは大人でもとても難しいことですから中学生にはもっと難しいのかもしれません。でもとにかく死なないで、困ったら助けを求めて欲しいなと思います。「この人助けてくれないな」と思ったら別の人に助けを求めて欲しい。

近いところで15歳の子が亡くなってしまって、「なぜ」と思ってももうどうにもならないけどやっぱり「なぜ」と思うのです。助けを求めたかな、助けを求めてもどうにもならないと思ってしまったのかな、と。そんな単純なことではないのでしょうけど。

色々な気持ちが渦巻いた文化発表会でした。

 

さあそろそろ寝ます。

最近読んでいるのは彩瀬まるさんの『やがて海へと届く』です。これはゆっくり、じっくり読んでいます。震災の日から消息がわからない親友のことを思う、整理のつけようのない心を描いています。

息子と寝る前には変わらず『たのしい川べ』を。だんだん面白くなってきました。

あと最近、なかなかに大げさなタイトルの本も読みました。身近な人のことが紹介されている本で、私の知らなかった話もたくさん書いてあり、知って良かったのか知らない方が良かったのか判断がつきかねますが、ひとつわかったことは、親だって、自分自身と同じくらい重大な、人ひとり分の人生を歩んでいるのだな、という、まあ当たり前のことです。でもそれでもやっぱり子どもは親のことは親として生きてる姿だけ見ていればいいのかなという気もしたり。だから私のこのブログも息子が大きくなったらさっさと消してしまわなくてはいけないかなとも思ったり。

 

さあ寝よう。

 

皆さまお休みなさい。

連休、かどうかわかりませんが、明日も良い日でありますように。

 

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