しいたけ園←ブロッコリー

南波典子から『トーキョー・ボディ』共演者である久保優子さんへ送る日々の記録。
子育てのこと、仕事のこと、などなど。

久保さんからのお返事『しいたけ園→ブロッコリー』もどうぞよろしく。

映画『3人、』原宿VACANTでの上映終わりました。
皆さまありがとうございました。
まだまだ落ち着かないと思いますが

久保さん、皆さん、こんにちは。

台風が去りましたね。

これを読んでくださっている方は、きっと、今、大丈夫な状況にいらっしゃるから読んでくださっているのだと思いますが、それでも暴風雨の最中には大変恐い思いをされたのではないでしょうか。

 

私たち家族は昨日、本当は横浜にある夫の実家に帰る予定だったのですが、交通ダイヤが乱れているでしょうし、滞在時間も短くなってしまいそうなので、今回の予定は取りやめることにしました。

いろいろな被害の状況を断片的にしか知ることができず、あとは知り合いにメールで「大丈夫?」とメッセージを送ることくらいしかできなくて、大変もどかしいですが、皆さんの生活が少しでも早く元どおり穏やかなものになりますよう祈っています。

 

連休の予定がぽっかりと空いたので、昨日は息子の学校で行われた音楽会に行ってきました。卒業生たちが様々な楽器や歌、マジック、などで楽しませてくれました。福島県の、高濃度の放射能に汚染されてしまった地域に今も住んでいる子ども達やその保護者の方を対象に、関西で保養キャンプを実施している団体があり、そのチャリティのために開催された音楽会でした。

最初に、保養キャンプを実施している団体の代表を務めていらっしゃるMさんからお話があり、その後、ヴァイオリン、デスクトップミュージック、ギターの演奏と続きました。

実は息子の学校では基本的に音楽はアコースティックな楽器の生演奏でなくてはならず、スピーカーからでる電子音というものを学校の中では聞いたことがなかったので、そういう場所でデスクトップミュージックを披露してくれたAさんのチャレンジに胸が熱くなりました。沖縄、メキシコ、アメリカ、と世界を旅するように各地の歌をのびやかに披露してくれた3人組も素晴らしかった。私は子どもの頃ピアノを習っていましたが、多分一番楽しかったのはまだ家にピアノがなくてオルガンを勝手に弾いていた時、そして先生の家でピアノを触らせてもらっていた時、だったんじゃないかと思います(こんなこと書く私は親不孝だなあ)。その時と同じ気持ちで音楽を楽しめたらこんな風にのびやかに弾いたり歌ったりできるのかなと羨ましく思いながら見ていました。

息子が音楽の授業で使っているノートの最初のページには、遠い宇宙の果てで生まれたひとつの音が、時を経てたくさんの人の心をふるわせ、今私の中でひとつの輝きとなる、というような(正確な写しではありません)、そんな詩が書かれています。それを読んで私はじーんと胸が熱くなったわけですが、息子は多分先生が黒板に書いたのをただ写したという感じで、ピアノも笛も太鼓も「ちょっとうるさいからそれやめて」と言いたくなるような乱暴な弾き方をしています。それでもまあ、あまり邪魔せずに、見守っていこうと思っています(「うるさい!」と怒ることももちろんあります)。歌う楽しみ、演奏する楽しみ、って、周囲からの何気ないひとことで簡単に壊れてしまうものなんじゃないかなと思うからです。プロのミュージシャンになりたかったらどんなこと言われてもめげずに頑張ったらいいんだけど、そうじゃなくて、下手っぴでももっとみんなで歌や演奏を楽しみたいと思うのです。

 

話がちょっとそれましたが、震災のことや、今回の豪雨災害のことについて考える時、環境を守るためにいったい何をすればいいのかわからないという言葉を、周囲の人からたまに聞くわけですが、私はまず買い物の仕方を変えるのが一番の方法なのかなと考えています。

まず最初にそれが本当に必要なものなのかどうかをよく考える、自分で作れるものは自分で作ったり、今あるもので工夫する。

そして、どうしても買わなきゃいけないものは、応援したいお店から買う、応援したい会社のものを買う。環境に対して良いことをしているお店、会社から買う。トイレットペーパーひとつにしても、その日スーパーで売っている一番安いの、という基準じゃなくて、環境に対して良い取り組みをしている会社のものを買う。食べ物も、無農薬や低農薬の野菜は健康志向の人が自分の贅沢のために買っていると思われがちだけど、そうではなくて、生き物のサイクルを壊さず環境を守るためにそのような農地を増やす必要があるのだ、ということを、もっと多くの人に知ってもらって、買ってもらえたらな、と思います。あと、自然界に還せる素材で作られている物を選ぶ。別にほっこり感が欲しいわけではなく。アクリル毛糸で編んだエコたわしとか、実はエコじゃないってのを割と最近知って、あらら…、という感じです。もちろん全部を徹底することはできないけれど、できるだけ、ね。

消費税も上がったし、ほんとに、生き残って欲しいお店、会社に、生き残ってもらうための買い物をするんだ。

すでにやっている人にとっては当たり前のことなんでしょうけどね。

 

そういえば、鷹のおかげで、スズメ達は集会場所を変えたようです。今度は大きなショッピングモール脇の植栽でビチュビチュ言っています。車はガンガン通るけど、人はそれほど歩かない道路沿いなので、もう追い払われることはないんじゃないかな。でもスズメって本当に街の鳥なのですね。すぐ近くに静かな林もあるのに、ガソリン臭いショッピングモール脇がいいのですね。

 

さあ、新幹線の中で読もうと思っていた本を今日は読みます。

色々気がかりですが、皆さまにとってよい一日でありますように。また雨が降るようですので、お気をつけてお過ごしください。

 

| 日々 |
チリリンの季節

久保さん、皆さん、こんにちは。

まだ暑い日もあるけれど、団地の木々の緑はワントーン薄く、黄色みがかった色合いになってきました。

もうベランダの朝顔は咲かない。さみしい。でもまた来年勝手に生えてきてくれるでしょう。シソも、レモンバームも、藍も、きっとまた来年生えてくれるはず。ほったらかしというわけではなく、少しずつ世話の仕方がわかってきたのです。バラも、サルビア・ガラニチカも、長く花を咲かせてくれるようになり、嬉しいです。

 

この間、一年ぶりに「チリリン」というあの音を聞きました。鷹匠さんです。通りかかったおばあさんは「あ、たかおやさんや」と言っていましたが、そんな呼び方もあるのでしょうか? 団地の一角に、夕方になるとスズメが数百羽集まってビチュビチュ大騒ぎするので、それを追い払うために来てくれているのです。あの鳥たちの集会、面白いなと思って見ていましたが、近いところにあるお家はやはり、洗濯物に糞がつきそうで、そうでなくてもあれだけの糞が目と鼻の先にあれば匂うでしょうし、確かに気の毒ではあります。それで、追い払われたスズメたちはその時は右往左往するわけですが、そう簡単に集会場所を変えるわけにもいかないみたいで、また次の日も同じ場所にやってくるんですね。彼らの意思統一はどうやって行われるのだろうかと不思議に思います。リーダーはいないみたいで、なんとなく空気を読みながらみんなで動くんです。昼間はみんな色んなところに散らばってるのだから、「あそこの林にも良さそうな木があるよ」とか、たくさんいい意見が出そうなんだけど、そう簡単には引っ越さない。あれだけビチュビチュ言ってるのに、あれは何についてしゃべってるんだろうなと思います。

それはそうと、鷹匠さんにまた会えるのはなんだか嬉しい。あの「チリリン」が聞けると「今日はいい日だ」となぜか思ってしまいます。スズメたちが良い集会場所を見つけられるといいのだけど。

 

勤め先の学校では、体育大会に向けて、冷感タオルはオーケーか否か、保冷剤の大きさはどこまでオーケーか、といった話が出て、また私は開いた口がふさがらなくなってしまったわけですが、こういう時、席が近くの事務さんや養護の先生とは意見が合うので、それだけが救いで、なんとかそこからじわじわと状況を変えていけないだろうかと思案中です。

先生たちおひとりおひとりは、生徒のことを大切に思いながら仕事をしていらっしゃる、それはわかる。それなのになぜこんな袋小路に迷い込んでしまわれるのでしょう。

中学校で働き出した時、「これは無理、こんなところに息子は行かせられない」と思って息子は公立以外の学校に行かせる選択をしたわけですが、その時以上に、この凝り固まった状況を変える難しさというのを最近ひしひしと感じています。私は大人として頑張らなくちゃいけないと思うんですよ。息子には付き合わせる必要はないと思ったから、息子は違うタイプの学校に行かせてるんだけど。

 

まあでも、図書室は賑わっていて、それはなにより。みんなサボりにおいでよ、部活だけじゃなくて、色んなことから逃げておいでよ、と思います。最近大きなクマちゃんをいただいたのですが、その子が人気で(特に3年生に)、抱きつかれたり胴上げされたり殴られたりしています。男子は「どこまでやればあのおばちゃんは怒るのか」と私の顔色を伺いながらクマちゃんをいじめている感あり。でもある日、「スカーレット(という名前は男子が命名)、嫌なことされたら『やめて』って言わなあかん」と私が真剣にクマちゃんに話していたらさーっと引いていきました。

 

こんなことって、こういう日本の中学校のあれこれって、あるところから見たらとっても幼稚なんだろうなあと思うのは、最近『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』という本を読んだからです。イギリスの中学校事情がよーくわかる本。そしてブレイディみかこさんと息子さんとのやりとりの中から「人と人との関係の中で何を大切にしたら良い?」というのが見えてくる本。

どのエピソードも印象深いけれど…。貧しい家庭の友達に制服をあげる時、どうする?という話とか、『タンタンタンゴはパパふたり』に幼児が大喜びする話とか、学校で女性器切除の授業をしたあとの、アフリカ系移民のお母さんの話とか、いろいろ…。とにかく、すごく面白いからたくさんの人に読んでほしい。でも日本の中学生にはちょっと難しいかも。わからないことは大人に聞きながら、あるいは自分で調べながら読んで欲しいけど、そこまでして読む生徒はいるかな、どうかな、でも大人にはぜひ読んでもらいたいな。これから日本がどうなるのかも考えながら読むべき本だと思いました。

 

ほかにも、『1R1分34秒』とか、『ひと』とか、『MARCH』とか、最近「読んで満足」な本が続いています。

 

舞台は昨日チェルフィッチュの『消しゴム山』を見たのですが、これは感想を書くのは大変難しいなあ。宣伝美術を見て「子どもも楽しめるかも」と勝手に勘違いをして息子を連れて行ったんだけど、想像していた感じとは違いました。人間じゃないものに向けての演劇、ということでしたが、だとしたら、だとしても、何を見せるの?それを見せるの?と、謎、謎、謎。見終わってから夫とずーっと「あれはなんだったのか」と話していて、そういう時間はそれはそれで価値のあることだと思うのですが、簡単に「観て満足」と言える演劇ではなかったです。金沢の『消しゴム森』も観にいけたら、また「ああ、こういうことなのか」と感じるものがあるかもしれないけど、それは、多分叶わない。両方行ける人ってどのくらいいるんだろう。うーむ。

息子の学校では会議をする時、はじめと終わりにみんなで詩を唱えるんだけど、そこに「霊なくして物質はなく、物質なくして霊はない」というような一節があって、観劇しながらそれを思い出しもしたのですが、舞台上で起きていることは、それを唱える時に思う「ちょっと謙虚でいなきゃね」という心持ちともまた違っていて、うーむ、ほんとに、これはなんだろう、という作品でした。

終演後のトークで、「チェルフィッチュ」名義でやるものと、それ以外とをどう分けてますかという質問に対し、「チェルフィッチュはラボラトリー」と岡田さんがこたえていらして、そうか、そうなると、今後「チェルフィッチュ」としてやるものは、ちょっと覚悟して見に行かないといけないなという気持ちになりました。『プラータナー』がはっきりと人間に向けた演劇で、ものすごく良かっただけに。

まだまだ考えます。

 

その後タンタンショップへ行って、タンタンのTシャツを買い、息子は今日そのシャツを着て学校へ行きました。「似合う?」と私に聞いてきたから、かなり嬉しいんだと思います。

さあ動き出そう。

 

皆さまも良い一日をお過ごしください。

 

| 日々 |
『3人、』上映終わりました

久保さん、皆さん、こんにちは。

 

あっという間に1週間が終わってしまいますね。ああ。

何から書けばよいのやら。

 

まずは、『3人、』、原宿VACANTでの上映終わりました。ありがとうございました。

少人数でアットホームな上映会でしたが、画質、音ともに、今まで見た中で一番クリアだったのではないかと。空間というのは不思議ですね。そして、その見え方の違いによって、受ける印象も違うんだな。なんで夫はTシャツを着替えられなかったんだろう、とか、痛がってる私をよそに、ふたりの母が自分のお産の話に夢中になるところのおかしさとか、お腹の中におさまってた息子が出てきて手をモシャモシャ動かす不思議さとかが、とても素直に伝わってきました。

当日、香りの演出と受付をされていたアロマコーディネーターのバンシュウミチヒロ さんは、なんと3回もこの映画を見てくださったそうで、「今日は幸せな気持ちです」と言ってくださり、そんなことを言ってもらえるなんて私も幸せです、とお返ししました。

あなたも私も生まれてきたんだ、ということを、一人でも多くの人に感じてもらいたくて、今野君に映画にしていただきました。

撮影をお願いしてよかったなあ、言ってみるもんだなあ、と、上映していただくたびに思います。

 

夕方から見たバストリオの新作『ストレンジャーたち』は、演劇かどうかとか、パフォーマンスかどうか、とかも超えたものになっていて、あ、またバストリオは新しいところに行ったんだな、と、とても気持ちよく展示も音楽も美術も映像もパフォーマーの方達も、楽しく見させていただきました。新しいメンバーの秋良さん、すごく良かったです。あと、強く感じるものではないけれど(強く感じないからいいんだけど)、そこにはバンシュウさんが演出された香りも、ニャーさんの美味しいお菓子も、橋本さんが淹れてくれたコーヒーも含まれてのいい時間、空間になっていて、行けて良かったなあと思いました。

あと、会場で『OPEN GRINDHOUSE TIMES』というフリーペーパーをいただいたのですが、そこに吉祥寺シアターでバストリオが滞在制作した『オープン・グラインド・ハウス』の様子が載っていて、それがすごく楽しそうで、行きたかったなあ、行けばよかったなあ、と思いました。

 

今回見に行ったのは原宿で、竹下通りは人がいっぱいで大変なことになっており、目はチカチカ、鼻もツンツン、VACANTへ着いたらまず心も呼吸も整えなければならなかったのですが、ちょっと足を延ばすと渋谷区立中央図書館があり、その周辺は嘘のように閑散としていました。そして図書館は特に目新しい仕掛けはなく、昔からよくある感じの図書館で、それがまた落ち着くんですね。『3人、』と『ストレンジャーたち』の間の時間、私はひたすらYA(ヤングアダルト)コーナーで選書をさせていただきました。本当はUTRECHTとか、憧れの本屋さんに行ってみたかったんですけど、人混みが恐ろしくて諦めました。またいつか。

 

そのほかにも、勇気をもらうこと、ショックなこと、色々ある毎日です。

 

そんな中私は『ニルスのふしぎな旅』を読んでいるのですが、なんと息子も学校で先生に読んでもらっているらしく、「どこまで行った?」と話が共有できて面白い。おそらくこの先北欧神話について学ぶので、その前段階として、先生はスウェーデンの物語であるニルスを選んでくださったのかなと勝手に想像しています。あと4年生で動物学の勉強も始まったので、色々な動物が出てくるという意味でもふさわしいのでしょうね。

去年、3年生の時には「生活科」というのが始まり、畑仕事や調理、保存食づくり、家づくりなどをしていたので、その間には先生は『大草原の小さな家』を読んでくれていました。

そして授業で去年は旧約聖書の天地創造、今は古事記、これから北欧神話、と、様々な土地での「世界のなりたち」の物語を学ぶわけで、なんといいますか…、羨ましい! 私も一緒に学ばせてもらっていますが。

そうやって世界には様々な土地がありそれぞれの物語があるということを知り始めて、今息子は家で『五国物語』という小説を書いております。タイトルと五国の地図は見せてくれたのですが、物語は「見ないで」と言うので見ていません。でも何度も「見ないで」と言う。見ていません。「どうしても『見ないで』って言いたくなっちゃうんだよ」と。わかるよ。決して見ないよ。

 

自分が子どもだった頃は、大人って馬鹿だなあと思っていて、でも大人になって、その馬鹿だなあということをする人たちのことを、自分の力でどうすることもできていないのが、大変もどかしく、情けないです。

勤務先の学校では、生徒が履く靴下を、今は白だけオーケーなのを紺や黒もオーケーにするのか、ワンポイントもオーケーにするのか、儀式の時は白に統一した方がいいのか、紺は色に幅があるからやめたほうがいいのかとか、ワンポイントオーケーは気持ちが悪いとか、いっそのこと黒に統一すればとか、そんな話をしていて、めまいがする。本当にめまいがする。

中学生なんだから、学校に行く時どんな靴下を履けばいいかなんて自分で考えさせましょうよ、どうかと思う靴下を履いてきたら「それはどうなの?」と聞いて、直接じっくり話をすればいいじゃないですか、と、言いたいけれど、先生でない私は、それをどう切り出せばいいか、悩んでしまう。意見が合いそうな先生をつかまえて、じわじわと伝えていこうと思っているけれど。

人生はきっと思っているより短くて、周りの人の顔色を伺っている暇はない。言うべき時に言って、やるべき時にやらないと、と、グレタ・トゥンベリさんのスピーチを聞いて、またあらたに、気を引き締めております。

 

一番上の兄に言わせると、私のブログは真面目なんですって。「1から100まで真面目」「妹のブログじゃなかったら絶対読まねえ」と言われました。でも妹のブログだからという理由で欠かさず読んでくれる兄は本当にマメで優しい兄だと思いませんか。

そして注意していただかなければならないのは、私が真面目だからこんなブログを書いているのではなく、真面目じゃない私がちょっとでも真面目になるためにこういうことを書いている、ということなのです。

 

今日も読んで下さりありがとうございます。

皆さまどうぞ良い週末をお過ごしください。

 

| 日々 |
『3人、』今度は原宿で

久保さん、皆さん、こんばんは。

朝晩はだいぶ涼しくなってきた奈良です。

千葉は今夜また雨だそうで、被害がさらに広がらないよう祈っています。

 

さて、上にも書きましたが、来週、また『3人、』が上映されます。

9/22(日)23(月・祝)に原宿VACANTで今野裕一郎さん率いるバストリオの『バストリオの野生展』が催されるのですが、その中で、23日の13:00〜映画『3人、』が上映されるのです。この日は17:00〜バストリオの新作パフォーマンス『ストレンジャーたち』も上演され、その中では杉本佳一さんによるソロプロジェクトFourColorのライブ演奏も聞けますし、出張ごはんとお菓子の”ニャー”さんも参加されるということで、自分でこう書いていてもどんなことになるのか想像がつきませんが、とにかく楽しそうな『バストリオの野生展』です。皆様ぜひ足をお運びください。22日はバストリオの映画『グッドバイ』『ニュークリアウォーター』『黒と白と幽霊たち』が上映され、映画のあとはトークもあるようですよ。

そして、繰り返しになりますが『3人、』は23日の13:00〜です。なんと今年2度目の上映! そして昼間の上映! 前回ポレポレ東中野での上映は明け方でしたから(あれはあれで忘れがたい濃密な時間でしたが)、見に行けなかったなあ、という方、ぜひ原宿VACANTへお越しくださいませ。詳細はこちらです。

 

先週は勤め先の中学校で文化発表会があり、図書委員会ではクイズラリーを開催しました。図書委員が自分の好きな本の中からクイズを出題し、校内に貼りだすのです。クイズに参加する生徒は校内をぐるぐる回って問題を見て、図書室内にあるヒント本(出題の元になった本)をぱらぱら見ながら答えを書いて解答用紙ボックスに入れます。

1、2年生は必死に校内を走り回ってクイズに参加してくれますが、3年生は「クイズなんてやってらんねーよ」というシラっとした顔でただ時間をつぶしに図書室にやってきます。ところが、そのシラっとした男子グループのうちのひとりが、去り際に解答用紙をボックスに放り込んで行ったので、「うそー、クイズやってなかったでしょ」と笑ったのですが、あとで丸つけしたら結構正解していて、「なんだ、参加してたんじゃん!」という…。去年のように必死には回らないけど、一応参加しとこうという、その心意気が嬉しかったです。シラっとした女子グループの子達も、クイズには参加しないけどオススメ本を紹介するカードに色々書き込んでくれたりして、ありがたい。かわいいところと手厳しいところと両方ある中学生たちです。

黙々と仕事を手伝ってくれる生徒もいますし、「絶対手伝わない!」とわざわざ宣言してゆく生徒もいます。

普段とってもとってもおとなしくておどおどしている女の子が、全校生徒と大勢の保護者を前に英語落語を披露してくれたのは素晴らしかったなあ。

あと男子生徒が数人で京都アニメーションの映画『涼宮ハルヒの憂鬱』のエンディングテーマで踊ったのも良かったです。

そしてそんな風に活躍している生徒たちの影で、素直に楽しめなくて苦しむ子もいるのだろうなというのは毎回思います。でも隣の席の先生は「ストレスを全部取り除こうとするのでなく、上手に付き合っていけるような方法を身につけてほしい」とおっしゃっていて、それもそうだなと思います。別の先生も「のぼらなければいけない階段がある」という話をされていて、それもとても頷けます。じゃあ、何から逃げて良くて、どういうことにちゃんと向き合わなければいけないのか。それは大人でもとても難しいことですから中学生にはもっと難しいのかもしれません。でもとにかく死なないで、困ったら助けを求めて欲しいなと思います。「この人助けてくれないな」と思ったら別の人に助けを求めて欲しい。

近いところで15歳の子が亡くなってしまって、「なぜ」と思ってももうどうにもならないけどやっぱり「なぜ」と思うのです。助けを求めたかな、助けを求めてもどうにもならないと思ってしまったのかな、と。そんな単純なことではないのでしょうけど。

色々な気持ちが渦巻いた文化発表会でした。

 

さあそろそろ寝ます。

最近読んでいるのは彩瀬まるさんの『やがて海へと届く』です。これはゆっくり、じっくり読んでいます。震災の日から消息がわからない親友のことを思う、整理のつけようのない心を描いています。

息子と寝る前には変わらず『たのしい川べ』を。だんだん面白くなってきました。

あと最近、なかなかに大げさなタイトルの本も読みました。身近な人のことが紹介されている本で、私の知らなかった話もたくさん書いてあり、知って良かったのか知らない方が良かったのか判断がつきかねますが、ひとつわかったことは、親だって、自分自身と同じくらい重大な、人ひとり分の人生を歩んでいるのだな、という、まあ当たり前のことです。でもそれでもやっぱり子どもは親のことは親として生きてる姿だけ見ていればいいのかなという気もしたり。だから私のこのブログも息子が大きくなったらさっさと消してしまわなくてはいけないかなとも思ったり。

 

さあ寝よう。

 

皆さまお休みなさい。

連休、かどうかわかりませんが、明日も良い日でありますように。

 

| 日々 |
盛り上げないで行く

久保さん、皆さん、こんばんは。

2学期が始まりましたね。

といっても、最近はもうちょっと早く2学期が始まる学校が多いようですね。こないだも近所の子に「あれ? 今日給食あったの?」と聞いたら「そうだよ、6時間目まであったもん」と言われました。とっくに夏休みは終わっていたんだね。

 

大人でも、新学期、「大丈夫かなあ」と重苦しい気持ちになるのですから、子ども達はなおさらじゃないかと思います。職場の学校の子たちは「うう」と言ってる間もなく文化発表会の準備におおわらわですが。

もうちょっとなんでもなくスタートしたらいいのになと思うのですけど、2学期は文化発表会、体育大会、音楽発表会、職場体験、校外学習、ビブリオバトル、そして合間に中間と期末テスト、加えて3年生は毎月実力テスト、と、いろいろあるんです。

なんでもない日がもっとあるといいですよね。図書室も2学期は3つほど大イベントしてしまうんですけど、あんまり張り切らないくらいがいいのかもしれません。盛り上げないで淡々と行こう。

 

昨日の放課後、水泳部の1年生が図書室でホラー本の読み聞かせをやっていて、これはサボり? それとも雨が止むのを待っている? と思いながら黙って見ていたら、2年生のAちゃん(学校イチの読書家)が「先生! この人たちサボってるだけなんで、すぐに閉館してください! 私だって本読んでいいなら読みたいです! でも部活の時間なんです!」と言いにきたので「あらあらそれは大変、さあみんな頑張ってきて」と言って追い出しました。

でもサボりたいわよねえ。サボっていいよ、ここでちょっとくらいサボって行きなよ、って口に出しては言いませんけど、そんな空気が満ち満ちている図書室づくりをしていきたいですね。

そうそう、昨日ある生徒がふざけて「先生、オレ図書室出禁っすよね?」と言ってきたので、「私は誰のことも出禁になんてしたことないわ。学校図書館は絶対に誰も出禁になんてしないわ。」と真剣に怒ったら顔を赤らめてました。どんな生意気言う子もウェルカムよ。いらっしゃい。

 

息子もなんとか夏休みの宿題を終わらせて無事に2学期を迎えています。

夏休み中に書いた作文を、今みんなで順番に発表しているらしく、それが楽しいと言っています。今日は自分が発表する番で、乗鞍での登山について書いた作文を発表したのだそうです。「聞いてる人も一緒に行ったような気持ちになる」と先生が言ってくれた、と喜んでいました。

手仕事の授業ではクロスステッチが始まったのだそう。「クロスステッチって根気が必要なの?」と聞いてきたので、「そうねえ、人によるんじゃないの? そういうことするのが楽しい人は根気なんてなくてもできるよ」とこたえました。

最近私は服を作ったり竹細工を教えてもらったり、手を動かす時間が増えたのですけど、そういう時間は本当に脳がいつもと違う、覚醒というのか興奮というのか、開く感じ(全然うまく言えない)。とにかく「快」なので、息子のクロスステッチも、羨ましい。楽しんでほしいと思います。

 

何か作るのだけしていたいけど、仕事ですからちゃんと本も読んでいます。最近特に良かったと思ったのは西川司さんの『向日葵のかっちゃん』とヨシタケシンスケさんの『思わず考えちゃう』。

『向日葵のかっちゃん』は、勉強が他の子のようにはすんなり理解できない、特別支援が必要と思われていたかっちゃんが、ある先生との出会いで「納得しながら学び」「体を使って覚える」ことを知り、がらりと世界の見え方が代わってクラスをまとめるくらいの存在になっていく、という話。著者の西川さん自身の体験が元になっているそうで、こういう学校を舞台にした話って「そんなばかな」と思うこともあるのですけど、この小説はとても私は信頼して読めて最後まで面白かったです。何より、「ああ、人間に『苦手』なんてものはないんだ、すぐには理解できないこともそこで諦めないで、違うやり方で挑めば納得したり好きになることがあるんだ」と思わせてくれて、これはとても大きなことでした。これまでは、誰にでも「得意」「苦手」があり、「苦手」なことはそれが「得意」な人に任せよう、それぞれ自分の「得意」なことを伸ばせばいい、という単純な考え方が基本としてあったのですけど、それが覆って、これはすごい、私が好きな本ってたいてい誰かにすすめても「うーん、なんだか大変だった」という反応しかもらえないことが多いんですけど、きっとこの本は多くの人に「良かった」と言ってもらえるんじゃないかと思う、そんな本でした。

『思わず考えちゃう』は、ヨシタケシンスケさんが、放っておくとどんどん沈んでいく自分の気持ちを持ち上げるために描きためていらっしゃるというたくさんのスケッチと、その絵にまつわるエピソードが書かれていて、ヨシタケさんは超売れっ子絵本作家さんだけどとってもとっても繊細な方なんだなあ、というのがよくわかる本です。私が大好きなのは「ぼくのストローのふくろ」という章。エアコンの風とかでふわぁっと飛んでいきそうなあのふくろ、私も気になる。

 

他にも色々、よく名前を聞く小説家の方の本も何冊か読んでるのですけど、「人気」って一体どういうところから起こるのだろうと思います。ワイドショーに出てくるような内容だからみんなが「面白い」と思うのかな、とか、複雑な家庭を「ちょっとこういうのかっこいい」と思わせるように描いてるから多くの人が興味を持つのかな、とか。芸能ニュースが好きな人たちが買う本が結局「売れる本」になるのかな、とか、すごく失礼なことをいっぱい考えてしまいます。きっと私がひねくれているんだと思います。本を読み解く力がないのだと思います。

あ、でもヨシタケシンスケさんの本は違いますね。とっても人気、そして私も好き。珍しいパターン。

 

そろそろ寝ます。布団の中でも読む。

 

皆さまおやすみなさい。良い夢を。

そして皆さまも素敵な本との出会いがありますように。

 

| 日々 |
登ったり下りたり

久保さん、皆さん、こんにちは。

大雨が去りました奈良です。

 

もう秋の風ですが、こないだは出遅れたアブラゼミが弱々しく鳴いており、息子が「まだお嫁さんが見つからないなんて可哀想だねえ」と言っていました。

しかしセミを見ていると、とにかく鳴かねばならぬと思っているようで、なんのために鳴いてるのか、というのは自分では分かってないんじゃなかろうかと。どうかな。

 

そんな息子は10歳になりました。手足が伸びて細長くなってきました。さみしい。痩せているのに頬や顎のたるみを気にしている。夏休みの宿題が終わらないと言って泣いている。

「先生はプリント一日に3枚までって言ったのに、それじゃ終わらない。でも一日にたくさんやったら先生に怒られる。」と。ちょっと待って。ずーっとやらないでいて今から始めようとしたのがいけなかったんだよね。先生に怒られるかどうかが問題なのではなくて、これやらないでいた間に漢字も忘れちゃったでしょ、二桁の掛け算もあやしくなっちゃったでしょ、その方が大問題なのよ、先生はどうして一日に3枚までって言ったと思うの、「ぼくみたいに最後にまとめてやる子がいるから。」それだけじゃないでしょ、最初に全部やっちゃう子もいるでしょ、そしたらやっぱりそのあと時間が空きすぎて忘れちゃうよね、ちゃんと理由があって先生は一日に3枚までって言ってるのよ、4枚や5枚やっている日があるから先生が怒るとか怒らないとか、そういうことが問題じゃないのよ。

なんて話を昨日の夜しました。

まだまだプリントは残ってる。日記(作文?)も残ってる。

パニクって泣いてる息子に「これは大切な失敗、人生に失敗はつきもの、失敗したら次は同じことをしないようにすればいいの」と言いましたが、通じたのでしょうか。

 

息子にとってはおそらく楽しい夏休みだったんじゃないかと思います。山に行き、川に行き、プールに行き。大好きな友達とも遊べました。学童保育でも楽しく駆け回っていたようです。

こないだは「ぼくロッククライミングがやりたい」と言うのでボルダリングジムに連れて行きました。一回本格的なのをやらせてみたら「やっぱいいや」と言うかなと思ったんです。しかし「楽しい」と火がついて、3、4メートルくらいあるのかなという壁面をひょいひょい登って行きました。2時間半くらい登ったり下りたりしてたかな。「また行きたい」と言ってますが壁を登るだけなのに結構高いんです(お値段が)ボルダリング。「あーちゃんもやればいいのに」と言われましたが「高いからいいよ」とつい言ってしまいました。「安かったらやる?」と訊かれ「やるね」と。一緒にやれたら楽しいのでしょうけどね。冬になってスズメバチが静かになったら一緒に木登りでもしようと思います。

でも初めて覗いた世界で面白かったですよ、ボルダリング。高いところへひょいひょいと登れるのが達人なのかと思ったら、違うのね。常連さん(と思われる方)達は、いかに小さな突起にしがみついて変な姿勢から登るか、というのに心を砕いていらして、地上60センチメートルくらいのところでああでもないこうでもないと言いながら壁に張り付いてらっしゃるのです。不思議な世界です。

そのあとスポーツ用品店に行ってクライミング用品のカタログをもらってきましたら、息子は目を輝かせて眺めています。写真を見ながら「やっべ、この人こんな格好で落ちたら血だらけやで」などと言っています。

 

寝る前に息子と読んでいた『たのしい川べ』はちょっと中断中。描写が細かくて美しいのですけど、眠くなるのよねぇ。寝る前に読むのだから眠気を誘ってくれていいんですけど、それにしてもすぐ眠くなっちゃって毎回朦朧としながら読んでいる。違う本にしようかなあ。どうしようかなあ。

私は最近『向日葵のかっちゃん』『天使のにもつ』『ぼくのとなりにきみ』とYA(ヤングアダルト、ってこの呼び方がダサいといつも思う)向け小説を立て続けに読んでおります。疲れると写真集を眺めたり器の本を読んだり。

それほど本好きではないのにこの仕事をしていてよいのか、と思うことがたびたびありますけど、本当に本が好きな人だけで読書推進しようとしてもきっとうまくいかないんじゃないか、私のような人間が「読書めんどくさいけどたまに読むのは好きな人代表」として意見を述べてもいいんじゃないか、と勝手な理屈をこねて自分を慰めています。

そう、こないだ読書推進のための会議の時、自己紹介で「私にとって本とは?」という話も盛り込まなくてはならなくて、「運命の赤い糸でつながれている、逃げようとしても逃げられない、こんな人生になるとは思わなかった」と言った私の隣で、高校生の女の子が「空気のようなもの、本読まないと死んじゃう」と言っていて、大きな隔たりを感じたのでした…。

 

さあ読むよ。今日はあさのあつこさんの『グリーン・グリーン』と、息子がすすめてくれた岡田淳さんの『二分間の冒険』を読もう。

皆さまも良い週末を。

 

| 日々 |
永遠と一日

久保さん、皆さん、こんばんは。

今日も蒸し暑かったですね。

でももうきっと秋なのよ。峠は越えたよ。

 

今日はたくさん喋りました。

学校司書仲間、先生、ボランティアさん、公共図書館の司書さん、高校生、学童の先生、お母さん、役所の方達と。そしてグループでまとめた内容を市長や教育長の前で発表もしました。この集まりはいかにお金を使わないで何ができるかをみんなで考えるのが目的かもしれないが、行政にお金を出してもらわないとどうにも前へ進めない、お金を出してもらえたらきっと大きく変わることがあるのだということも忘れないでいただきたい、なんてことも言わせてもらいました。

学校に戻ってからはいつも本を買っている会社の営業さんとたくさん喋りました。助け合いながらお互いにとって利益になることを考えました。

仕事の帰りには試合帰りの水泳部の子たちと喋りました。「リレーで失格になっちゃった」「あと一回試合残ってる」という生徒たちに「私も水泳部員だったのよ、マネージャーだけど」「いつでもウォッチ3つ持って測るわよ」「セイセイ言って測るわよ」「全力で応援してるからね」と声をかけました。

 

安曇野で遊んでくれたaiちゃん、yuiちゃん、とってもシャイでおとなしくて、「ちゃんと聞こえるように返事して」と注意されていたけれど、大丈夫、ウン十年経ったら、誰とでも話ができるようになるからね。私も子供の頃は「典子はうんともすんとも言わない」「蚊の鳴くような声」と言われたけれど、今はこうして誰とでも話ができるんだもの。

お父さんのtomohiroさんは、遊園地再生事業団の舞台を観に来てくださって、本番後にご挨拶したり、メールをくださったりして、そこからもうかれこれ十数年のお付き合い。ご縁が続いていることが本当に嬉しく、感謝しています。

 

そして先日京都の美山へ行ったのですけど、そこには息子の幼馴染が住んでいて、地元の子たちが遊ぶ川へ連れて行ってもらい、子ども達は流されながらも何度も果敢に川に挑み、水しぶきを上げていました。小魚もきらめいて美しかった。

まだおしゃべりもできなかった小さな頃からのお友達。こちらも繋がり続けていることが本当にありがたいです。

 

明日はまた別の繋がりで、お世話になっている方々と、詩を読んできます。というか、唱えてきます。今回私が選んだのは長田弘さんの『最後の詩集』から「One day」。

こないだ夫の具合が悪くなって病院へ付き添って行った時に、たまたまこの『最後の詩集』をかばんに入れて行ったのですけど、思いがけず待ち時間が長くなり、収められているひとつひとつの詩やエッセイをじっくり読むことができ、「One day 」は写経のように手帳に書き写すこともできちゃったりして、なんだかすごく贅沢なひとときを過ごしました。いつもは「この詩を覚えよう」と決めたら、他の詩は結構な勢いでさらさらっと読んでしまうから。ひとつひとつを何度も読み返して、味わえてよかった。

夫はこれまで無理してきたのがはっきりと体に異常となって現れて、これでやっと、ペースダウンしてくれるかな?

義父に「お父さんもちゃんと病院行ってくださいね、無理すると突然心臓止まっちゃうからね」と言ったら、「いいなあー、突然心臓止まるなんて最高じゃん」と返されてしまいましたが…。

でも命あってこそです、本当に。生きててくれるだけで周りは幸せなんですよ。

 

残暑厳しき折、皆さまもどうぞご自愛ください。

ゆっくり、リラックスして、寝てくださいねー。

 

| 日々 |
きっとまた帰る

久保さん、皆さん、こんばんは。

 

台風が去り、もう日差しは秋。結構斜めに差し込んできてますね。

毎朝5時半から鳴き叫んでいたセミもおとなしくなり、昨日の晩から、なんと秋の虫が鳴き始めました。今もリリリリリ、チチチチチ、シャンシャンシャンシャン、と外から聞こえてきます。

 

夫の短い夏休みの間に、家族で長野へ行ってきました。ずっとずっと行きたいと思っていた安曇野、それから松本。お友達の大歓待を受け、楽しい時間を過ごしました。会いたかったお友達のお子さんたちと一緒に、吹きガラスをしたり、馬に乗ったり、なんと図書館にも行けて、たくさん夢が叶った旅でした。松本城も見ました。

しかし長野といっても安曇野松本の市街地は暑いのですね。はしゃぎ過ぎた私は夕飯を食べてる最中に熱中症のような感じになってしまい、最後ひどい姿でさよならしてしまいました。もっとたくさんおしゃべりする予定だったのに。残念です。

 

同じ長野でも、宿泊した乗鞍高原はとっても涼しかったです。蚊もいないし、セミもほとんど鳴いてませんでした。

生まれて初めて「熊鈴」というものを買い、チリーン、チリーンと鳴らしながら白樺林を抜けて滝を見に行きました。山頂の畳平(気温18℃)でも熊鈴は必要とのことで、やはりチリーン、チリーンと鳴らしながら山登りをしました。熊に出くわすかもしれない緊張感というのは初めてで、怖いけれどちょっと嬉しいような気持ち(一緒に生きている、という意味で)。歩いていると「熊に注意」と書かれた金属の管があちこちにあって、それを叩くための木槌も一緒にぶらさがってるのですけど、息子はそれを見つけるたびに張り切ってカンカンカンと打ち鳴らしていました。

そういえば、安曇野の子ども達はランドセルに熊鈴をつけているのですって。不審者情報より熊情報の方が多いのだとか。本当に身近なところにいるのですね。経験で「人間なんてちょろい」と思ってしまった熊は本当に恐ろしいのでしょうけど、でもきちんと距離を保って、一緒に生きることができれば、それは素晴らしいことだなと思います。

山を歩きながら、これまでに読んだ「山本(やまぼん)」の色々なシーンを思い出しました。『淳子のてっぺん』『野生のベリージャム』そして『帰れない山』。松本市の中央図書館には「山岳文庫コーナー」がありました。かなりの数でしたよ。

 

「長野に帰りたい」と息子が言っている。またきっと帰るでしょう。

 

息子の夏休みはあと二週間。私はぼちぼち仕事再開です。2学期は忙しいイメージですがあまり怖がり過ぎないようにいこうと思います。きっとなんとかなるさ。こけてもいいのさ。焦らず、心を大切にする仕事をしよう。自分の心も、周りの人たちの心も。

 

さあそろそろ寝ます。明日は川遊び。

皆さまお休みなさい。良い夢を。

 

| 日々 |
夫もしゃべります

久保さん、皆さん、こんばんは。

今日も暑かったですね。

 

団地のサルスベリが咲き出しました。嬉しいな。毎年「暑くてしんどい」をさっと振り払ってくれるサルスベリの美しさ。大好きです。

ベランダでは、弱々しいから切ってしまおうか、と思っていた姫リンゴの木から、とんでもなく強い枝がすっと伸びてきて、今まで見たことない大きさの葉を繁らせています。こういうことがあるから植物は面白いですね。最近植木の根元に野菜くずを置くようにしてるからそれが効いてるのかな。それとも息子が死なせてしまった虫たちが栄養になっているのかな。

 

しゃべる仕事が終わり、ほっとしています。聞きに来てくださった方のほとんどが学校司書さんでちょっと驚きでした。私たちはてっきり司書教諭の先生や行政の方が来てくださるものと思っていたから。

だから急遽話し方も、「学校司書は日々これこれこういう仕事をしているんですよ、司書を配置すれば学校図書館は子どもの心も学びも支えますよ!」というつもりで準備してたのが、「私たちはこういうやり方ですけど、皆さんはどうですか? それぞれに課題はあると思いますが頑張っていきましょうね!」という話し方になりました。

近畿各地から集まってくださった皆さん、とても熱心に話を聞いてくださいました。終わったあとも何人もの方が声を掛けてくださりご自分の働いてる環境、雇用形態の厳しさなど話してくださいました。行政が司書の配置にとても後ろ向きだと頭を抱えていらっしゃる読書ボランティアさんもいらっしゃいました。逆に私たちが働いている自治体よりずっとシステムが整っていて、学校司書の研修なども手厚い自治体の司書さんもいらっしゃいましたが、薄給なのは私たちと変わらないようで、辞めていく人が多いということでした。

とにかく図書室に籠ってしまうと、今ある本を整理してバーコードをピッピとやって貸出返却をしてるのが司書だと思われてしまうので、そうではない、全校生徒、全教職員のための本棚をコーディネートし、それを常に更新して、適切なタイミングで適切な資料を手渡していくのが学校司書なのだということを色々な立場の方に伝えていかなくちゃいけません。

前にも書きましたが、私たちが子どもの頃は学校司書さんなんて学校にいなかったから、知られていなくて当然なのです。まだまだこれからです。

なんだかすごい熱気で終了して「やってよかった」「やらせてもらえてよかった」と思いました。

一緒に発表した先輩Oさんの仕事に対する姿勢、子ども達を思う優しさからも学ばせていただくことがたくさんありました。司書同士で情報交換をしている時だけではわからないOさんの人としての魅力、大きさを感じました。見習わなくては。

 

さあ、日々の仕事をまた頑張りましょう。偉そうに言うだけではだめ。

 

息子はその日(昨日ですが)、長崎の原爆の日でしたから、学童保育で黙祷したのだと言っていました。ひとりでやっていたら周りの子も真似して黙祷ごっこのようなことをしたと。戦争のことを学校で学ぶのはだいぶ先のようですが、家では少しずつ伝えていこうと思っています。

そういえば、こないだ勤め先の夏休み中の開館日に3年生の生徒がやってきて、私がブックトークで紹介した本を借りていきました。ああブックトークも、やってよかったよ。

 

それはそうと、しゃべる仕事の準備中にはやはりデザイナーさんの本を読んで頭をすっきりさせたくて、山本耀司さんの『服を作る モードを超えて 増補新版』を読んでいました。もうほんとに気持ち良くスカッとしました! 昔から大好きな方なんです。『ジャップ』という雑誌のインタビュー記事を若い頃何度読んだことか(まだ家にありますが)。

それで、その『服を作る』にピナ・バウシュさんの話も出てきたので、久しぶりにピナ・バウシュさんについて調べてみたら、『夢の教室』という映画がものすごく面白そうで(何年も前の作品ですが)「観たい観たい」と気持ちが高ぶっております。夏休み中には観る!

 

そうだ、お知らせです。

「TURNフェス」というイベントで、夫の佐藤拓道が、職場で実践しているダンスプログラムについて語ります。8月18日(日)東京都美術館にて。「TURNフェス」の中の「トーク&レクチャー」というカテゴリーの「身体で遊び、表情とオドル」というプログラムです。ご興味のある方はぜひご参加ください。詳細はこちらです。

 

ずるずると書いてしまった。すみません。

暑い日が続きますが皆さまどうぞお元気でお過ごしください。

おやすみなさい。良い夢を。

 

| 日々 |
とどこおってもいいじゃない

久保さん、皆さん、こんにちは。

やってきましたね、夏。

 

でもこの酷暑に耐えるのもほんの数日と思うと、エアコンを買う気にはなれないんだな…。家族にはリクエストされるんですけどね。

室外機邪魔だし、ベランダは今より暑くなるのでしょ。今凌げてる暑さの時にもきっとエアコンつけるようになっちゃうのでしょうし、あんまりいいことない、というか、良くないことしか思い浮かばない。

引っ越しの時には「夏が快適かどうか」を基準に方角や窓の位置を相当気にして家を選びましたから、たいていの日は風が通って気持ちがいいんです。

みんなで何かを消費し続けることをちょっとセーブして、地球を冷やせないかな、とよく思います。

 

先日、夫が参加していた『madogiwa』という舞台を観に京都の春秋座に行ってきました。

マームとジプシー主宰の藤田貴大さんが、一般参加者と大学生とともに短期間のワークショップで創作・上演する、というものでしたが、冒頭からマームの女優さんが出てきて物語を牽引していくという形で、私はとても疑問を持ちました。「一般参加者」と呼ばれる人たちひとりひとりに人生があり、「舞台に立ってみたい」という思いが湧き上がるだけのそれぞれの物語があるのです。それがどう舞台で花開くのかを私はもっと見たかった。とても素敵な方達が揃っていたのに、作品としてひとつの形にまとめるという目的のためにプロを投入するのは違うんじゃないかと思いました。

私が湘南台で「藤沢演劇プロジェクト」という市民劇に関わっていた時には、太田省吾さんはじめ何人もの演出家の方達にお世話になりましたが、どの方も出演者ひとりひとりの力を信じてあきらめずに演出をつけてくださいました。出演者のことだけでなく観てくださるお客さんの力も信じていたのだと思います。その時のことを思うと今回のような形は本当に残念でなりませんでした。

 

とまあ、こんな話を遠慮なく夫にもがんがんしています。それは夫も職場で障害のある方達とともに舞台作品を作っているからです。普段の稽古で「魅力的」とか「面白い」と思っていることも、いざお客さんを入れて上演、という形を目指すと「これでいいのか」「うまくいくのか」と不安になるのだと思います(夫と話していて感じることです)。でもうまくいってるのを観たい人はそもそも障害のある方の演劇は観に行かないと思います。止まってしまうところがあってもいいから、いつも夫が「みんなのこんなところが素晴らしい」と思っているその姿をそのまま舞台にのせて欲しいなと思います。

 

言うは易しよね。

 

私も頑張ります。

来週は先輩司書さんと一緒に仕事について発表する機会があるのです。今回は2時間いただきましたので思う存分しゃべってきます。東田直樹さんは著書『跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること』の中で、「質疑応答とは、疑問に回答するだけではなく、登壇者と参加者の心と心をつなぐ架け橋のような対話です。相手を思いやりながら、言葉をかわすことに意味があるのです。」と書かれています。私もこのことを心に留めてしゃべってこようと思います。たくさんの方が参加してくださる予定です。ありがたいです。

 

そして、今野裕一郎さん率いるバストリオと松本一哉さんの『黒と白と幽霊たち』はいよいよ8月6日からツアーがはじまります。東京・浜松・奈良・和歌山・岡山と移動してラストは8月15日の広島公演です。ぜひぜひ皆様体感してください。

奈良公演は生駒山の中腹にある「門前おかげ楼」が会場です。観に行かれる方はちょっと早めに生駒駅からケーブルカーに乗って、宝山寺をお参りしてから観劇されることをおすすめします。朝からケーブルカーに乗って、もうひとつ上の山頂の駅まで足をのばして生駒山上遊園地で遊んでから観劇、というのもいいですね!

 

さあ息子が「折り紙で舟を作ってお風呂に浮かべて遊ぼう」と言っているのでこのへんで。熱は下がってもう元気です。

皆さまも良い一日をお過ごしください。

 

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